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ワイヤレス? いえ”セミ”ワイヤレスです。 FSAのコンポーネントKフォースWE詳細 ユーロバイクレポート
2016.09.18
昨年のユーロバイクといえば、スラム・レッドの無線モデル「eタップ」の発表が大きなトピックスだった。そして今年は、FSAから新型コンポーネントが発表された。同社のハンドル、ステムの最上位グレードに付けられる「Kフォース」の名と、「wireless electronic」の頭文字を取って「KフォースWE」と名付けられたロード用電動コンポーネントだ。
変速はレバーとフロントディレーラーの間は無線で変速操作を伝え、前後のディレーラーは電動だ。ゆえに「セミワイヤレスコンポーネント」というわけ。これによりハンドル、ステム、ヘッドチューブ周りのワイヤリングを省き、スマートな構造、メンテナンス性の高さを実現。前後ディレーラーはひとつのバッテリーにケーブルでつながっているので、完全に無線のレッドeタップのようにバッテリーを2個充電する必要がない。既存の電動コンポーネントであるシマノDi2シリーズとスラム・レッドeタップのいいとこ取りをしたのがKフォースWEなのだと、開発担当者は語る。それぞれのパーツ詳細を見ていこう。
変速はレバーとフロントディレーラーの間は無線で変速操作を伝え、前後のディレーラーは電動だ。ゆえに「セミワイヤレスコンポーネント」というわけ。これによりハンドル、ステム、ヘッドチューブ周りのワイヤリングを省き、スマートな構造、メンテナンス性の高さを実現。前後ディレーラーはひとつのバッテリーにケーブルでつながっているので、完全に無線のレッドeタップのようにバッテリーを2個充電する必要がない。既存の電動コンポーネントであるシマノDi2シリーズとスラム・レッドeタップのいいとこ取りをしたのがKフォースWEなのだと、開発担当者は語る。それぞれのパーツ詳細を見ていこう。
レバーの操作を受信するのはフロントディレーラーの役割、通信方式はANTを採用しているという。フロントディレーラーは同時にANT+にも対応しており、ガーミンを始めとするサイクルコンピューターと連動させることができる。バッテリーはシートポストに内蔵するタイプのみ。フレームの外側に取り付けできるタイプは用意されていない。前後ディレーラーはバッテリーと有線でつながっている。そのバッテリーライフは4000kmから6000kmと、なかり長寿命。プロがツール・ド・フランスを走っても充電しなくていい。変速レバーはボタン電池で稼働する。
そのブレーキレバーの長さは、ノーマルタイプと6mm短いショートタイプが用意されており、ユーザーの好みによって付け替えることでベストなフィッティングが実現できる。
クランクセットはフルカーボン。165mm、170mm、172.5mm、175mm、177.5mm、180mmが揃うほか、パワー2マックスのパワーメーターを採用したモデルもある。
フロントディレーラーには、「SET」ボタンと電源ボタンがある。変速調整をするときはSETを押して調整モードに移行する。リヤは他社同様の微調整が可能。特筆すべきは、フロントディレーラーの調整範囲の広さだ。アウターチェーンリング、インナーチェーンリングそれぞれに微調整機能が付いている。純正以外のクランクセットを使用する場合に、ベストな変速調整を実現するためには強い味方になるだろう。
リヤディレーラーは、11速対応でトータルキャパシティーは30T 。ロー最大32Tに対応する。スプロケットは11-25、11-28、11-32が揃う。ロー5枚はチタン製だ。
そのブレーキレバーの長さは、ノーマルタイプと6mm短いショートタイプが用意されており、ユーザーの好みによって付け替えることでベストなフィッティングが実現できる。
クランクセットはフルカーボン。165mm、170mm、172.5mm、175mm、177.5mm、180mmが揃うほか、パワー2マックスのパワーメーターを採用したモデルもある。
フロントディレーラーには、「SET」ボタンと電源ボタンがある。変速調整をするときはSETを押して調整モードに移行する。リヤは他社同様の微調整が可能。特筆すべきは、フロントディレーラーの調整範囲の広さだ。アウターチェーンリング、インナーチェーンリングそれぞれに微調整機能が付いている。純正以外のクランクセットを使用する場合に、ベストな変速調整を実現するためには強い味方になるだろう。
リヤディレーラーは、11速対応でトータルキャパシティーは30T 。ロー最大32Tに対応する。スプロケットは11-25、11-28、11-32が揃う。ロー5枚はチタン製だ。
完成度、高し
ユーロバイク会場内のデモエリアにはすでに試乗できる状態でリムブレーキモデルとディスクブレーキモデルが用意されていた。実際に変速を操作してみた感じは、思っていた以上に高い完成度であると感じた。各社のいいとこ取りというが、それが絶妙。変速スイッチの支点がブラケット内部ではなくレバーにあり、上下のスイッチがシーソーのように動くことになるので、既存のどのコンポーネントとも違う構造ではあるが、それに違和感があるかと言われればほぼない。スイッチの操作感も軽く、ストロークはシマノに近い浅さだ。前後の変速調整が細かくできるのはいい、特にクランクセットにコンポーネントメーカーの純正品以外が付いているバイクにとっては大きなアドバンテージだ。