Cover Story

長期予報では冷夏も心配された今年の夏。しかし、いざ梅雨が開けると、例年同様うだるような暑さ……。「みなさん夏バテせずにライドを楽しんでいるかな？」。

さて、今月の注目企画は「力まず走ればラクで速い！」、「新しい自転車アソビの聖地、白馬に行きたい！」、「2020注目ニューモデル試乗詳報」の３本立て。ぜひ夏ライドで疲れた体を家で休める合間のお伴にしていただきたい。

表紙を飾る一台は2020モデルの注目株、トレックの新型エンデュランスロード「ドマーネSLR９」だ。撮影車両は同社の人気オーダーシステム、プロジェクトワンの新ペイントパターン「アイコンコスモス」を施したもの。ブラックをベースにネイビー、パープルのカラーを組み合わせ、ラメをあしらうことで、その名のとおりフレームに〝宇宙〟が演出されている。

そこで今回の撮影はこのペイントパターンに合わせて、下の撮影風景のカットにもあるように色の付いたライディングをしてみた。すると夏の夜にも似合う妖艶な雰囲気の一枚に仕上がった。

photo：佐藤竜太

トレック・ドマーネSLR９

完成車価格／123万8000円（プロジェクトワン アイコンコスモス塗装、デュラエースDi2ディスクコンポ、ボントレガー・アイオロスXXX４TLRホイール仕様・税抜）

問・トレック・ジャパン　0798-74-9060

快適性を生む画期的なフレーム構造「ISOスピード」を搭載した、トレックのエンデュランスロード「ドマーネ」が刷新された。ディスクブレーキ専用設計となり「MK.Ⅲ」と名付けられたこの３代目は、「さらなる快適性」、「空力」、「万能性」の獲得を目標に開発。上位機種となる写真の「ドマーネSLR」シリーズでは、リヤのISOスピードがエアロモデルのマドンと同じくトップチューブ下に移設され、その振動吸収性能は調整機能を最もソフトにした場合、先代（SLRグレード）に比べて27％、最もハードにした状態でも14％の向上に成功している。さらにデフォルトのタイヤを32Cサイズとすることで優れた路面追従性を発揮し、荒れた路面を含むロードライドでは一般的なエンデュランスモデルよりも優れた巡航性能を示すという。最大タイヤサイズも38Cとして、その守備範囲はグラベルにも手をかける。そしてダウンチューブ内はストレージとして活用できるギミックも搭載（パンク修理キット収納用のBITSバッグも付属）し、トータルインテグレーションは携行物の運搬まで及ぶ。まさに〝超万能〟な最新型エンデュランスロードだ。

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