初級
★★★
南河内サイクリングロード
大和川の支流、石川の河川敷に沿って延びる南河内サイクルラインは、都市の自転車道とあって平日・休日の区別なく多くの利用者でにぎわう。近くには応神天皇陵をはじめとする古墳群、江戸の町並みが残る富田林といった見どころもあり、自転車道とセットで巡るといいだろう。
国道170号線と国道310号線が交差する原町北交差点。ここが自転車道の起点となる。といっても案内標識も路面のペイントもなく、自転車道であることを確認する術はない。
そこで国土交通省のウエブサイトに掲載された地図に従って、高架となっている国道170号線の下を北東に向かい、右にクランクして南海高野線を跨ぐ。やがて高架区間が終了した国道170号線と並行するようになり、歩道の上を進む。羽曳野丘陵の南端に位置する錦織公園の脇で道はいったん上りとなるが、すぐに長い下り坂へと変わる。
国道309号線と交差する新家交差点を、千早赤坂に向かって右折。すると600m先で再び国道170号線と交差する。先ほどの国道170号線は環状道路として新たに造られたもので、こちらは旧道である。
さらに進んで石川に架かる川西大橋を渡り始めると、左手の河川敷に延びる自転車道が目に入る。ここから先の自転車道には案内標識が整備され、地図を見なくても大丈夫だ。河川敷の景色を楽しみながら先を目指そう。
ピンと張られたケーブルが美しい斜張橋は、この自転車道のシンボルとなる石川サイクル橋。橋桁をくぐったらそのまま右に大きくカーブ、くぐったばかりの橋を渡る。この石川サイクル橋の先には、簡易トイレと休憩所がある。
国道166号線の臥龍橋をくぐったところで、道は左にクランクして堤防に上がる。その後、いったん河川敷へと下った道は石川河川敷公園を抜け、新大和橋の手前で左にクランク、再び堤防に上がる。その先は一般道に隣接する道ながら、路面に施されたペイントのおかげで自転車道であることがはっきりとわかる。
ここまでたどり続けてきた石川が大和川に合流。そのまま大和川に架かる新大和橋を渡り、左折して右岸沿いを進むと、すぐ先が近鉄道明寺線の踏切となる。この踏切、自転車道専用というのが珍しい。右手には柏原南口駅のかわいらしい駅舎も見える。
とまあローカル線の趣たっぷりの近鉄道明寺線なのだが、近畿日本鉄道が有する30近い路線の中で、最も歴史が古い(開業当初は河陽鉄道の路線)という意外な側面を持っている。
そのまま大和川右岸を進むこと3・2km。平面交差となる新大井橋などを経て、終点の大正橋北詰へとたどり着く。
なお石川の西側一帯には、応神天皇陵をはじめ数々の古墳が点在している。オプションとして古墳巡りを加えれば、脚力も知力も鍛えられること請け合いだ。
- 地域
- 近畿
- 走行距離
- 21.1 km
- 標高差
- 104 m
- 最大標高値
- 116 m
- アクセス
- 南海高野線「河内長野駅」