ツール・ド・フランス2019第16ステージはユアンが区間2勝目/フルサングが落車でリタイア
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第106回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、休養日明けの2019年7月23日に南仏ニームで177kmの第16ステージを競い、オーストラリアのケイレブ・ユアン(ロット・スーダル)が、集団ゴールスプリントでイタリアのエリア・ヴィヴィアーニ(ドゥクーニンク・クイックステップ)とオランダのディラン・フルーネウェーヘン(チームユンボ・ビスマ)を打ち負かし、第11ステージに続いて今大会2勝目を上げた。
マイヨ・ジョーヌはフランスのジュリアン・アラフィリップ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が守った。彼はマイヨ・ジョーヌ着用日数を12日に伸ばした。
第16ステージはゴールまで残り28kmでデンマークのヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム)が落車し、そのまま救急車で搬送され、レースを棄権した。彼は5分27秒遅れの総合9位だった。フルサングは6月のクリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)で総合優勝し、今年のツールでは優勝候補の1人だった。検査の結果、彼は手、腕、膝を負傷していたが、幸い骨折はなかった。
序盤にトーマスが落車
2度目の休養日明けの第16ステージは163選手が出走。オランダのウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ)が背中の痛みで出走しなかった。ヨーロッパは今週再び熱波に見舞われ、南仏のニームは気温37℃の酷暑となった。
オフィシャルスタート後、アレクシー・グジャール(AG2R・ラモンディアル)とステファヌ・ロセット(コフィディス)が集団からアタックし、8km先でウーカシュ・ヴィシニオウスキ(CCCチーム)、ラース・バク(チームディメンションデータ)、ポール・ウルスラン(トタル・ディレクトエネルジー)が合流して逃げは5人になった。
しかし、集団ゴールスプリントに持ち込みたいチームが集団をコントロールし、タイム差は1分半以上には開かなかった。最初の1時間の平均時速は45.9km/hになった。49km地点で総合2位に付けている英国のゲラント・トーマス(チームイネオス)が落車して遅れたが、チームメートの助けを借りて集団に戻ることができた。
65km地点の中間スプリント地点は、これが最後のツール参加になると表明しているバクが先頭で通過し、集団は1分15後にヴィヴィアーニがトップで通過した。96km地点のカテゴリー4の丘もバクが先頭で通過。後半は横風が強くなり、集団分裂を恐れたフランスのティボ・ピノー(グルパマ・FDJ)は集団の前方にいた。残り40kmで、逃げる5人と集団のタイム差は35秒になっていた。
ゴールまで残り28kmでフルサングが落車し、レースを棄権した。集団はドゥクーニンク・クイックステップが引き続け、残り10kmで集団は逃げる5人を視界に捉えた。5人は諦めずに逃げ続けたが、ゴールまで残り2.5kmのランドアバウトで集団に追いつかれてしまった。最後は大混戦になった集団ゴールスプリントをユアンが制し、ベルギーのロット・スーダルに今大会区間3勝目をもたらした。
■区間2勝目を上げたユアンのコメント
「正直言って、今日はすごく調子が悪いと感じていた。ボクは本当に暑さにやられてしまったが、妻と娘が来ていたことが更なるモチベーションになった。残り1kmで理想的な位置取りではなかったが、ドゥクーニンク・クイックステップの選手にかなりうまく付いていって、後方から上がった。自分に何が起きているのかわからないよ。ツールでここにいることは夢だ。区間を1つ勝つことはすでに大きな夢だったから、今、2つ目を勝ったなんて信じられない」
■第16ステージ結果[7月23日/ニーム〜ニーム/177 km]
1. CALEB EWAN (LOTTO SOUDAL / AUS) 03H 57′ 08”
2. ELIA VIVIANI (DECEUNINCK – QUICK – STEP / ITA)
3. DYLAN GROENEWEGEN (TEAM JUMBO – VISMA / NED)
4. PETER SAGAN (BORA – HANSGROHE / SVK)
5. NICCOLÒ BONIFAZIO (TOTAL DIRECT ENERGIE / ITA)
6. MICHAEL MATTHEWS (TEAM SUNWEB / AUS)
7. MATTEO TRENTIN (MITCHELTON – SCOTT / ITA)
8. JASPER STUYVEN (TREK – SEGAFREDO / BEL)
9. ALEXANDER KRISTOFF (UAE TEAM EMIRATES / NOR)
10. ANDREA PASQUALON (WANTY – GOBERT CYCLING TEAM / ITA)
■第16ステージまでの総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1. JULIAN ALAPHILIPPE (DECEUNINCK – QUICK – STEP / FRA) 64H 57’ 30’’
2. GERAINT THOMAS (TEAM INEOS / GBR) + 01’ 35’’
3. STEVEN KRUIJSWIJK (TEAM JUMBO – VISMA / NED) + 01’ 47’’
4. THIBAUT PINOT (GROUPAMA – FDJ / FRA) + 01’ 50’’
5. EGAN BERNAL (TEAM INEOS / COL) + 02’ 02’’
6. EMANUEL BUCHMANN (BORA – HANSGROHE / GER) + 02’ 14’’
7. MIKEL LANDA (MOVISTAR TEAM / ESP) + 04’ 54’’
8. ALEJANDRO VALVERDE (MOVISTAR TEAM / ESP) + 05’ 00’’
9. RIGOBERTO URAN (EF EDUCATION FIRST / COL) + 05’ 33’’
10. RICHIE PORTE (TREK – SEGAFREDO / AUS) + 06’ 30’’
[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):PETER SAGAN (BORA – HANSGROHE / SVK)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):TIM WELLENS (LOTTO SOUDAL / BEL)
■新人賞(マイヨ・ブラン):EGAN BERNAL (TEAM INEOS / COL)
■チーム成績(黄色ゼッケン):MOVISTAR TEAM (ESP)
■敢闘賞(赤ゼッケン): ALEXIS GOUGEARD (AG2R LA MONDIALE / FRA)