Jプロツアー2019 第15戦・群馬CSC交流戦Day-1で谷順成が初優勝

Jプロツアー2019 第15戦・群馬CSC交流戦Day-1で谷順成が初優勝

2019 Jプロツアー第15戦 表彰式

Jプロツアー第15戦は、今季から導入された交流戦の2戦目として開催された。この交流戦は、Jエリートツアーの最上位クラスタであるE1所属選手が、Jプロツアーの選手と同じレースを走る機会を提供することを目的に開催されており、選手強化の一環として、JプロツアーのレースにE1所属選手が参加する形式で実施されている。

この日のレースは6kmコースを13周する78km。スタートラインでは、先日亡くなられた栃木車連の小口英之氏に対して黙祷が捧げられ、レースがスタートした。

序盤はほぼ一つの集団のまま展開していくが、中盤からは断続的に逃げと吸収が繰り返される出入りの激しいレースとなった。4周目に米谷隆志(LEOMO Bellmare Racing Team)の飛び出しから4人の集団が先行。これが吸収されると、7周目には才田直人(LEOMO Bellmare Racing Team)と藤岡克磨(ヴィクトワール広島)らの4人の逃げが発生。この逃げが9周目に吸収されると、今度は岸崇人(LEOMO Bellmare Racing Team)が集団から単独で飛び出す。一方、メイン集団ではチームブリヂストンサイクリングとマトリックスパワータグが先頭でコントロールを続けていく。
 
残り4周となる10周目に入り、集団は再び一つにまとまったが、11周目に才田が再び単独でアタック。才田はメイン集団に対して約50秒の差を付けて12周目に入る。最終周回の13周目に入る直前、メイン集団から追走に飛び出したオールイス・アルベルト(マトリックスパワータグ)と黒枝士揮(チームブリヂストンサイクリング)が才田をキャッチ。この後も動きが続き、最後の「心臓破りの坂」の登坂で集団は再び一つとなった。
 
ここで決定的な動きを見せたのが谷順成(ヴィクトワール広島)。心臓破りの坂の最後のカーブで集団から飛び出すと、お見合い状態となった集団との差を広げて独走での優勝となった。谷はJプロツアーだけでなくレース人生で初の優勝を手にした。

E1所属選手ではE1最上位となる10位に吉田泰大(フィッツ)、続く11位に福田圭晃(Yamanakako Cyclisme Formation)、13位に中川真也(Kochel V.C. Sputnik)が入り、Jプロツアーの選手に迫る力を見せた。

Jプロツアー2019 第15戦・群馬CSC交流戦Day-1で谷順成が初優勝

独走でフィニッシュラインを超えた谷順成(ヴィクトワール広島)

Jプロツアー第15戦
群馬CSC 交流戦9月大会Day-1
日付:2019年9月7日(土)
開催地・コース:群馬県利根郡みなかみ町 群馬サイクルスポーツセンター6kmサーキット(6km/1周)
距離:78km(JPT+E1)、66km(E2+E3)

 
結果 JPT 78km
1位 谷 順成(ヴィクトワール広島) 1時間55分40秒
2位 オールイス・アルベルト(マトリックスパワータグ) +3秒
3位 近谷 涼(チームブリヂストンサイクリング) +3秒
4位 橋本英也(チームブリヂストンサイクリング) +3秒
5位 阿部航大(ホンダ栃木) +3秒
6位 野口悠真(FIETS GROEN 日本ロボティクス) +4秒

敢闘賞
才田直人(LEOMO Bellmare Racing Team)

Jプロツアーリーダー 岡 篤志(宇都宮ブリッツェン)

U23リーダー 今村駿介(チームブリヂストンサイクリング)

写真・文:一般社団法人 全日本実業団自転車競技連盟

Jプロツアー2019 第15戦・群馬CSC交流戦Day-1で谷順成が初優勝

小口英之氏(栃木車連)への黙祷を捧げるスタートライン