【ジロ速報】コンタドールが2度目の総合優勝
イタリア統一150周年記念大会のジロ・デ・イタリアは、5月29日に最終目的のミラノへ到着。スペインのアルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード)が、2008年につづいて2度目の総合優勝を成し遂げた。2位はミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD)、3位はビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス・キャノンデール)で、地元イタリア勢が表彰台の両脇を占めた。日本から唯一参加していた別府史之(チームレディオシャック)は、総合67位で初完走を果たしている。
「素晴らしいよ。簡単そうに見えるけど、実際にはとても難しかった。家族と、友人たちと、そしてチームとファンにはとても感謝している」と、コンタドールはミラノで優勝の喜びを語った。「最初の1週間は、ライバルたちがどう感じているかはわからないものた。自分自身についてもそうだ。でも、その後で山岳ステージがやって来るんだ。調子が悪いと感じた日が1日あったのは認める。でも、それが過ぎてしまった後には、ジロを失う危険があると深刻に考えるほどのステージはなかった。ツール・ド・フランスについてはまだわからない。今はジロを楽しみたいし、その後でボスと自分の回復について話し合わなければならないからね」コンタドールは昨年のツールでクレンブテロール陽性になり、その審判はスポーツ仲裁裁判所にゆだねられているが、6月6日から開かれる予定だった審理は延期が決まっている。
■第21ステージ[5月29日/ミラノ→ミラノ(個人TT)/26km]
1 デービッド・ミラー(チームガーミン・セルヴェロ/英国)30分13秒
2 アレックス・ラスムセン(HTC・ハイロード/デンマーク)+7秒
3 アルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード/スペイン)+36秒
4 リッチー・ポート(サクソバンク・サンガード/オーストラリア)+43秒
5 ヤロスラフ・ポポビッチ(チームレディオシャック/ウクライナ)+55秒
6 ヨス・ファンエムデン(ラボバンク/オランダ)+1分02秒
7 キャメロン・マイヤー(チームガーミン・セルヴェロ/オーストラリア)+1分04秒
8 パトリック・グレッチュ(HTC・ハイロード/ドイツ)+1分08秒
9 ティアゴ・マシャド(チームレディオシャック/ポルトガル)+1分12秒
10 カンステンティン・シウツォウ(HTC・ハイロード/ベラルーシ)+1分16秒
■個人総合最終成績[マリア・ローザ]
1 アルベルト・コンタドール(サクソバンク・サンガード/スペイン)84時間05分14秒
2 ミケーレ・スカルポーニ(ランプレ・ISD/イタリア)+6分10秒
3 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス・キャノンデール/イタリア)+6分56秒
4 ジョン・ガドレ(AG2R・ラモンディアル/フランス)+10分04秒
5 ホアキン・ロドリゲス(カチューシャチーム/スペイン)+11分05秒
6 ロマン・クロイツィーゲル(アスタナ/チェコ)+11分28秒
7 ホセ・ルハノ(アンドロニジョカットリ/ベネズエラ)+12分12秒
8 デニス・メンショフ(ジェオックス・TMC/ロシア)+12分18秒
9 スティーブン・クルイスウエイク(ラボバンク/オランダ)+13分51秒
10 カンステンティン・シウツォウ(HTC・ハイロード/ベラルーシ)+14分10秒
67 別府史之(チームレディオシャック/日本)+2時間25分06秒
[各賞]
■マリア・ロッサ(ポイント賞):アルベルト・コンタドール
(サクソバンク・サンガード/スペイン)
■マリア・ベルデ (山岳賞):ステファノ・ガルゼッリ(アックア&サポーネ/イタリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):ロマン・クロイツィーゲル(アスタナ/チェコ)
■チーム時間賞:プロチームアスタナ(カザフスタン)
■チームポイント賞:ランプレ・ISD(イタリア)
(http://www.giroditalia.it/)