【神奈川県】9/23~24 世界最速のメッセンジャーを決める大会を日産スタジアムで開催
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大都市のなかを、自転車の機動力を生かして緊急性の高い荷物を運ぶプロ。それがサイクルメッセンジャーだ。その世界大会「CYCLE MESSENGER WORLD CHAMPIONSHIPS(CMWC)」が、神奈川県横浜市の日産スタジアムで開催される。
イベントのメインプログラムは9月23日(土)~24日(日)。単に自転車で走るのが速いだけでは、メッセンジャーとしては半分。A4サイズの封筒から1mを越える筒状の荷物など、急いで届けてほしい荷物の形状は様々。そして、街中にある縦横の道から最も効率よく走れるルートを瞬時に判断して、配送先まで最速で届ける。
この技術を競う世界大会は1993年から毎年世界各地で開催されてきた。日本での開催は2009年の東京大会以来2度目。
この大会の中心であるデリバリーレースのほか、自転車好きや、家族が楽しめるブース出展、試乗会、キッズスクールが同時開催され、メッセンジャーでなくても楽しめるイベントになっている。
メインイベント、デリバリーレース
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前回、東京大会のスタートシーン
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「デリバリーレース」は、他の自転車イベントでは見られないもの。各選手が違ったマニフェスト(オーダーシート)に従って、スポットを回り配送を終えてフィニッシュを目指す。メッセンジャーが日々街中で行っている配送を模擬レース化した内容となっている。土曜日に予選が2組開催され、日曜日が決勝だ。
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同じ時間帯には、家族連れ向けに、デンマーク式の自転車教室「DANISH CYCLE GAMES」や、BMXフラットランドのライダー吉田兄弟による「TWINS BMX SCHOOL」も開催されている。フードエリアや、横浜のブリュワリーとコラボしたスペシャルビールの出展もあるので、休日をゆるりと過ごしながら、メッセンジャーレースを観戦することができる。
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土曜日の夜は、ピストクリテリウム「YOKOHAMA CRIT」。固定ギアのバイクで行われるクリテリウムのスピードとテクニックは必見。
カーゴバイクレース
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日曜日はデリバリーレースの決勝前に、カーゴバイクによるレースが行われる。海外の配送シーンではトラックに代わる配送手段として注目されているカーゴバイク。日本でも一般車+リヤカーというスタイルで各配送会社が運用しているが、それとは違った専用バイクによるレースはかなり珍しい。
「NEW STANDARD」これから先もメッセンジャーという仕事を続けるために
今大会のコンセプトである「NEW STANDARD」。この意味をサンテさんに聞いた。
「メッセンジャーというと、ノーブレーキだったりヘルメットをかぶらないで車の隙間をすり抜けるという、もしかしたらあまりいいイメージを持っていない人もいるかもしれません。しかし、今のメッセンジャーたちは違います。そして、自転車という環境負荷の少ない配送手段は、この先の世界で重要なものになっていきます。横浜の街には25年メッセンジャーが活躍しているというベースがあり、そこで世界大会を開催する。今回世界中から集うメッセンジャーたちに、これまでのメッセンジャーのスタイルと日本のスタイルとを融合し、それを「NEW STANDARD」にしていこうよ、という影響を与えていきたいと思っています。
なので、このイベントもメッセンジャーが内輪で楽しんでいるものではなく、一般の人たちにも楽しんでもらえるようなお祭りにしたいと思って組み立てました」
この週末、自転車競技選手とは違う、自転車配送のプロの姿をぜひ見てほしい。