「2024佐渡ロングライド210」に1914人が参加!
目次
国内最長級一周ロングライドイベント「佐渡ロングライド210」が今年も開催された。17回目となる大会の模様をお届けする。
開催日:2024年5月19日(日)5:30スタート
主催:佐渡市、(一財)佐渡市スポーツ協会、佐渡汽船(株)、佐渡ロングライド実行委員会
公式HP:https://www.sado-longride.com/home/
サドイチデビュー!?
日本海側に位置し、沖縄本島に次ぐ大きさの佐渡島。島の面積は約855㎢で、何と東京23区の約1.5倍の大きさだ。そんなスケールのデカい「佐渡ロングライド210」の大会アドバイザーに2016年より就任し、毎年大会に来てはいるものの、カメラマンの運転手をしているため、車では7周もしているが、実は自転車でまだ一度も走ったことないという筆者がついに走ることになった。
しかも130kmのBコースにエントリー(210kmちゃうんか〜い!)。なぜならば、筆者の一日の最長距離は、びわ湖の北湖一周150km。210km走れる自信がないという、単純な理由なので、お許しをば……(泣)。
車では分からない走りやすさに感動!
5時半スタートのAコースを見送り、6:10頃からBコースがスタートする。風は少しひんやりと冷たく感じるが、半袖ウェアでも寒くなく、まさに絶好のサイクリング日和となりそうだ。
島の道は、ゆるやかなアップダウンはちょくちょく、あるものの、信号もほとんどなく、路面状況もいいので、車で7周しているのとは、まったく違い、こんなに走りやすい道なんだと、感動すら覚える。
また、基本、沿岸部を走るのだが、海や岩の景色が、エリアによって異なるし、大小さまざまな漁港もあり、飽きることなく、楽しみながら走ることができる。
さらに25km〜30km毎のエイドステーション(AS)では、そば、オニオンスープ、スイーツ、おまんじゅう、きな粉餅、おにぎり、カレー、豚汁……と、お腹がすくスペースがなかなかできないほど、充実した補給食が提供されるのも、この大会の人気の一つでもある。
中でも一番おいしかったのは、塩おにぎり!佐渡のお米は棚田で作られているものが多く、島特有の海洋性気候と、ミネラル分を豊富に含んだ山の水がおいしさの理由と言われている。ちなみに知らない人も多いと思うが、新潟コシヒカリの三大産地の一つで、ふるさと納税の返礼品としても人気があるので、食べたことない人はぜひ!
Z坂はそれほどきつくないかも
毎回、あのZの形をした坂を上るんや〜と手前から見えていた景色、実際、車でも相当上っている感じがしていた、佐渡名物のZ坂に、走る前はかなりビビっていたのだが、上ってみると実は意外にきつくなかったのが正直な感想だ。
また、大野亀の上りも車の感覚とは違い、それほどでもなかった。筆者は、50代後半の貧脚オヤジなので、決して「サイクリストあるある」で言うてるわけではない。ちなみに210kmを完走した人が、口々にそろえて言うのは、小木港以降の連続する上りがめちゃくちゃキツイと……。
来年は210kmチャレンジ?
大野亀、二つ亀を通過し、スタートから75km地点の鷲崎AS以降、昼食会場となる両津ASまでは、ほとんどフラットな海岸ルートで、海を感じながら軽快に走った。
昼食は、鷲崎ASで取材させてもらったご夫婦にご一緒させていただいたので、孤独メシを回避することができた(涙)。ロングライドイベントを一人で走ると、結構、寂しいんすよね……。
昼食後は、島の内陸部に入ってすぐの田園地帯で、朱鷺を見ることができた。昨年に続き、やはり内陸部は朱鷺が多いようだ。
両津からゴールの佐和田まで残り30km。性格上、事前にコースマップや高低図を見るタイプではないので、ノーチェックだったのだが、国仲平野に抜けるまで、次から次へと坂が登場するではないか……。聞いてないよ〜、と言うか、見てない自分が悪いのだが、なかなか手応えのあるアップダウンが続き、参加者同士で励まし合いながら上りをクリアし、海沿い(真野)で、小佐渡を一周してくるAコースと合流し、無事ゴールしたのだった。
さて、編集部では「いよいよ来年は210kmですね!?」とあおられているが、一年掛けてトレーニングすればいいのだが、やはり走れる自信がない……。
反面、今まで、車からの景色しか知らずに偉そうに佐渡を語っていたが、この島は本当に自転車天国なんだと気づき、大会のリピーターが何故多いのか、分かった気がする。また、沿道で、小さいお子さんやご年配の方たちがずっと応援してくれるのも、とてもうれしいし、励みになることも知った。
そして、何より、メシがめちゃくちゃうまい!
ありがとう〜、佐渡!また、来年も行きまっせ〜!
210km走るかどうか知らんけど……