「GRAVEL RIDE RALLY」大鹿村ステージ レースレポート

5月26日(日)、長野県の南部にある大鹿村で「GRAVEL RIDE RALLY(グラベルライドラリー、以下GRR)」第二戦が開催された。4月に行われた初戦「川根本町ステージ」に引き続き”筋肉ブロガー”こと松尾遊さんによるレースレポートをお届けする。

初戦のレポートはこちら

5月26日(日)長野県大鹿村でGRR 2ndステージが開催された。4月21月に開催された川根本町ステージに続いて、今年2回目のイベントである。大鹿村ステージのレースレポートを執筆したので、ぜひ読んで欲しい。

 

補給はチャレンジャー・パワーリキッドのグリーンアップル3袋のみ

トータル97kmのグラベルライド兼レースにつき、補給は必須。固形物はエイドステーションで頂ける為、ジェルのみ持って行くことにした。前回はマグオン×4袋だったが、今回はチャレンジャー・パワーリキッドのグリーンアップルを3袋持って行った。

マグネシウム40mg、カフェイン20mg入っているのは有り難い

ラリー区間が3箇所あるため、ラリー前に1袋摂取できるよう、3袋所持する事にした。また、前回はプラスチック容器にジェルを移し替えたが、今回は移し替える事はしなかった。理由として、エイド毎にゴミを捨てる事が出来たから。僅かだが、軽量化に寄与した。また、補給食をチャレンジャーへ変更した理由は、パラチノースが配合されていたから。ゆっくり吸収されるパラチノースは、ラリー後半にスタミナが残ると考え、チャレンジャーのグリーンアップル味を選択した。補給食はライダーの好み・相性がある為、レース前に相性を把握しておくことが重要である。

 

前回の反省を活かし、ヨーレオのグラベルロードをカスタマイズした

前回に引き続き、ヨーレオ・G21というグラベルバイクで参戦した。

一見すると、前回と同じバイク構成に見える

タイヤも、前回同様、ヴィットリア・メスカル 44c TLRを選択。シーラントは入れず、マクハル施工を行った。シーラントだと、前後輪で120mL~180mL、つまり120g~180gの重量が加算される。だが、マクハルの場合は、前後輪で30mL、つまり30g増だけとなる。併せて、スプロケットを11-34Tから11-42T(シマノXT CS-M8000 11s)へ変更した。34Tだと急勾配でギアが足りずに踏めなくなった為、42Tのスプロケットに換装した。国内のグラベルはアップダウンが多い為、42Tがあると、気持ちよく走れる。

 

大鹿村ステージは、ラリー区間タイムの合計が長かった

大鹿村ステージは、3つのラリー区間で、合計42km。

3回(14km、12km、16km)ラリー区間がある

前回の24kmから、ラリー区間が約2倍となった。筆者的には長時間走るのは得意なので、ラリー区間が伸びたのは正直嬉しかった。

当日配布されるコースマップ。ライダー全員が当日までコースが分からないのは平等で良い

前回同様、大鹿村ステージも当日までコース情報は明かされなかった。コース情報を当日まで明かさない為、前日試走も出来ない。その為、ラリー中にコースを攻略する必要がある。バイクセッティング含めて、GRRは機材・ライダー共に試されるレースとなっている為、非常に面白い。

 

強豪ライダーも参戦!大鹿村ステージは激戦だった

当該イベントの認知度が広まったのか、大鹿村ステージには強豪ライダーが参戦していた。筧五郎選手、池田祐樹選手含め、多くの強豪ライダーが参戦していた。

緊張の色は隠せない

第1タイムアタックの下りで落車

14kmのタイムアタック、序盤の30分は緩斜面の上りで、後半19分は下り基調のコースであった。後半の事も考え、序盤の登りは290w~325wで上っておいた。

後半の下りで踏むつもりであったが、急に出現した窪みに前輪を取られ、落車してしまった。落車後、身体に異常が無いか、バイクの破損具合を確認。身体は擦過傷のみで、バイクは左ブラケットとハンドルが曲がっていた。ブラケットは手で叩いて直したが、ハンドル曲がりは直せなかった。そのまま走ったが、前輪を見ながら走れば問題無く走れることはできた。※オススメはしないが、タイヤが前を向いた状態であれば、真っ直ぐ走る事は可能。落車からリスタートまで20秒かかりながらも、49分30秒でゴールした。

NP252w(3.88倍)

エイドステーションでバイクの修理を行う

エイドステーションでは、お水や補給食を無料で提供していた。

名産品が食べれるので、非常に有り難い。

大鹿村産の羊羹もあり、地元の名産品を手に取れる良いイベントだなと感じている

併せてエイドで、擦過傷の手当とバイクの修理も行う。

ライダー同士で助け合えるのも、GRRならでは

当イベントには、医師と看護師も同行している為、怪我の手当も早急に行ってくれるのも有り難い。怪我しない事が大切だが、不測の事態にも対応できる体制が整っている事は、非常に良いと実感した。

 

第2タイムアタックは上り基調

GRR公式カメラマンが、多くの写真を撮影してくれる

落車でロスしたタイムを取り返すため、290w~350wで走る事にした。

NP262w(4.03倍)

結果的に、35分57秒でゴールした。

 

第3タイムアタックは上りと下りの複合

最後は16kmのタイムアタックで、序盤30分は上りで、残りは下り基調であった。

上りは基本325w(5.0倍)で踏んだ

上っている途中、鹿の骨がコース上に落ちていた。

自然を感じる

チャレンジャーのジェルが効いたのか、今回は全区間でパワーが落ちる事は無かった。長時間のレースに、パラチノース配合の補給食は良いのかもしれない。

56分28秒で259w(3.98倍)

大鹿村ステージ総合3位、年間総合1位をキープ

タイムアタック1での落車もあり、大鹿村ステージの総合順位は3位であった。

落車しても表彰台に乗れたのは収穫だった

年間総合順位は1位。強豪ライダーが参戦している中、表彰台に乗れたのは今後の自信に繋がった。

レース後は、参加者全員で写真撮影

普段は閉鎖されている林道を走れる基調なイベントにつき、グラベルバイクを所持している方は、是非参加して欲しい。最終戦は10/27の中川村ステージなので、総合優勝を目指します!