北の大地で開かれた、100回目となるアウトドアの祭典!オホーツクSEA TO SUMMIT 2024

目次

Presented by SEA TO SUMMIT

パドルスポーツ、サイクリング、そしてハイキングと三つの種目を一日でこなして、「海から山頂まで」のアウトドアを楽しみ尽くす。そんなイベントの第100回大会が、北海道のオホーツクエリアで開催された!

オホーツク シートゥサミット2024

「オホーツク シートゥサミット2024」
開催日時/ 2024年6月22日(土)〜23日(日)
開催場所/北海道網走市・小清水町

オホーツク シートゥサミット2024 オホーツク シートゥサミット2024

大好きなアウトドアを、一度に組み合わせて遊び尽くせ!「SEA TO SUMMIT」はまさに海、山、里の全フィールドに挑戦するイベントだ。第1回の皆生(かいけ)・大山(だいせん)大会から始まり、日本各地で開催されてきた本大会も、15年目にして100回目を迎えた。その記念すべき舞台となったのがオホーツクエリア。厳冬期の流氷や、汽水域による豊かな海と川。そして巨大カルデラ湖の外輪山であり、なだらかな稜線から地元の人々にも親しまれる藻琴山。それら国内有数のフィールドが、鮮やかなアウトドアウェア姿で彩られる一日が始まった。

オホーツク シートゥサミット2024

今回、筆者自身もパックラフトとグラベルバイク、トレラン装備を持ち込み参加。軽量・高機能なギアが増えたことで、それらを駆使して楽しみを掛け合わせることはとても身近になりつつある。

本大会理事長であり、アウトドアブランドのモンベル会長の辰野勇氏は「このイベントをきっかけとして、憧れの北海道のフィールド、そして自然とのつながりや環境問題がより密接に感じられるようになれば」と大会の意義を話す。

辰野勇氏

自転車、カヤック、登山と、それぞれから見える景色はどれも異なる。だからこそ、こうして一度に体験すれば、新しい視点は自ずと育まれていく。アウトドアで旅する魅力がギュッと詰まったイベントが、SEA TO SUMMITなのだ!

Paddle!
約7.5km

網走湖から網走川の河口まで、こぎ進め!

パックラフト

朝7時にスタートした第一セクションは、網走湖畔の「呼人浦キャンプ場」から町の中心部まで。網走湖は標高0mの汽水湖であり、潮の満ち引きや風向きによっては逆流することもあるなか、開催時には穏やかな湖面が広がり、カヌーやカヤック、SUPと様々な舟がこぎ進む。筆者も折り畳みカヤック「パックラフト」を持ち込んで、ゆるゆると川旅へ。

網走湖 カヤック

Bike!
約35km

eバイクやロードバイクで思い思いのペースで山岳アタック

バイク

網走から浜小清水までの海岸線区間は特別列車で移動し、小清水ツーリストセンターからサイクリングがスタート。序盤は北海道らしい、平原の中に真っすぐ続く道という光景の中を進み、そしてエイドステーションのある小清水町役場を経て、いよいよ標高725mまで一気にヒルクライム。藻琴山の登山口が近づくに従い勾配もきつくなってゆく……!

バイク バイク

Hike!
約2km

最後はダケカンバ低木林のトレイルを歩こう!

フィニッシュ

標高約1000mの藻琴山の頂上まで、登山道をハイクアップ。あいにくの濃霧に包まれたものの、山の南側に位置する屈斜路湖から吹き上がる爽やかな風が登山道に吹き抜け、快適なハイクとなった。そして登山道はワンウェイのため、道すがらで参加者とすれ違いながら笑顔で挨拶。とても温かい雰囲気に包まれていた。

藻琴山を歩く

オホーツク流氷号の特別列車が出発進行!

特別列車

本大会では特別列車「オホーツク SEA TO SUMMIT」号が網走駅から浜小清水駅の間で運行。通常1両で運行される本区間だが、なんと3両編成で運行されるという超レアな光景!名物駅弁の「かにめし」をお供に、車窓を眺めて旅気分を味わうなんて人も。なんともお得感たっぷり。

特別列車の車内

参加者みんなで乗車!運行中はボランティアガイドによる車内アナウンスが流れ、オホーツク海の流氷や濤沸湖の小清水原生花園の紹介などが面白おかしく語られた

基調講演は「オホーツク海と川・森・山のつながり」

基調講演

大会前日の基調講演では、北海道大学低温科学研究所環オホーツク観測研究センターの白岩孝行准教授が登壇。自身の研究を踏まえ、このオホーツクで育まれる環境の豊かさと貴重さを分かりやすく解説した

「ゴアテックス」でおなじみの日本ゴアも出展

日本ゴア

防水性と透湿性を合わせ持つ高機能素材「ゴアテックス」でおなじみの、「日本ゴア」が出展した。よりウェアを長持ちさせるためのお手入れ方法を来場者に解説。「汚れたらどんどん洗ってくださいね!」

参加者たちの声

順位がないからこそ、楽しみ尽くした!

よだれちゃん

「よだれちゃん」チームのお二人は、「競技性がなく、楽しむことがメインの大会ということで、ほのぼのと自然を感じられる雰囲気が、とても素敵な大会ですね」

地元だからこそ、3種組み合わせが面白い

山鹿

地元網走のチーム「山鹿」のお二人。「面白そうなイベントだと思い参加したら上りがきつかった! このコースは晴れていたらとても良い景色なので、ぜひまた挑戦したいです」

家族一緒に大冒険!

えんがる冒険部

「えんがる冒険部」の奥澤ファミリーは初参加。クロスバイクにチャイルドシートキャリヤを付けて、息子さんも一緒にヒルクライムに挑戦だ。家族で参加しやすいのも魅力

サイクリング部の皆でヒルクライム!

ラジオしょうねん団

講談師の三代目神田山陽さんが率いる、FMあばしりの「ラジオしょうねん団」チームの自転車好き少年4人が初挑戦。三種目はもちろん、グルメまでを無事に制覇したぞ!

満足度は、120点!

りお&ひなさんと北海道の冒険家さん

アウトドア好きの仲間とエントリー。“りお&ひな”さんと共に、“北海道の冒険家”さん(左)は、「自転車は初の挑戦! 上りがキツく、達成感がすごいです」

今年も目指せ!コンプリート

渡邉均さん

昨年2023年には本大会の11回をコンプリートし、本年も全エントリー済みというレジェンドが、チーム「non-dell」の渡邉均さんだ。開催される各地への登山旅までを含めて満喫中

「ジャパンエコトラック オホーツクエリア」も合わせてチェック!

ジャパンエコトラックのロゴ

今回の舞台となったオホーツクエリアは、サイクリングやトレッキング、パドリングなど様々なアクティビティを楽しむことができるルートを紹介する「ジャパンエコトラック」に登録されており、大会に参加する以外ででも、ジャパンエコトラックを旅することでオホーツクの自然を満喫することができる。こちらより是非チェックしてみよう。
https://www.japanecotrack.net/area/11