「パナレーサーグラベルキングライドin丹波」で、兵庫県丹波市のグラベルと食を満喫!

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2024年7月21日(日)、丹波市で「パナレーサーグラベルキングライドin丹波」が開催された。パナレーサーと丹波サイクリング協会が共催したこのイベントは、本年春に一新された同社のグラベル向けタイヤ「グラベルキング」の性能を体験しつつ、兵庫・丹波地域の魅力を思いっきり味わえる特別な一日となった。

パナレーサーグラベルキングライドin丹波

グラベルキングの故郷を訪ねて

パナレーサーグラベルキングライドin丹波

 

舞鶴若狭自動車道を経由して、大阪市内から約1時間。兵庫県丹波市の春日インターから約3kmの距離にあるパナレーサーの本社構外駐車場は、朝早くからグラベルライダーたちが溢れかえっていた。

参加者用アイテムとして事前に送られて来た新グラベルキング(参加費に2本分が含まれている!)のエアセッティングを調整しつつ、鮮やかなアウトドアウェアに身を包んだ参加者たちは、これから控えるグラベルロードへ向け準備を整える。

日本の自転車タイヤブランド「パナレーサー」による、未舗装路向けタイヤ「グラベルキング」やロードタイヤ「アジリスト」シリーズは、まさにこの丹波のパナレーサー本社・工場で開発や設計、製産が行われている。
そして7月28日(日)に、同社において1952年の創業以来初めて開催する一般向けライドイベント「パナレーサーグラベルキングライドin丹波」は、丹波エリアで自転車関連イベントを主催する「丹波サイクリング協会」との共同での開催となり、ライダーのレベルに応じて「スタンダードプラン」と「プレミアムプラン」の2つのプランが用意された。

スタンダードの定員は70人となり、「これからグラベルを走ってみたい!」というオフロード走行初心者向けのルートと距離が設定。
70kmのうちでグラベル率約20%の走行距離かつ、獲得標高900mアップの、比較的フラットなルートをパナレーサー社員や丹波サイクリング協会からなるガイドの案内で快適に走った。

ルート途中では、季節のお弁当をいただけるランチポイントや、茄子・キュウリ・トマトなど夏野菜の収穫を体験できるファームツアーという面もあり、まさにグラベルとともに丹波の地の土を、食と肌で感じるライドとなった。

パナレーサーグラベルキングライドin丹波

一方、プレミアムプランは20人の募集となり、こちらはさらに本格的なグラベル峠道区間を含む90km(グラベル率約30%)、獲得標高1500mアップのコースに挑戦。

加古川の河川敷の砂利道や、粟鹿山に至る未舗装林道、黒川ダム沿いの荒れ気味の舗装路など、路面や景観が目まぐるしく移ろうようなルートが設定された。
そして昼食には本格アメリカンBBQ付き! 「グラベルや暑さはハードでしたが、ランチの豪華さに疲れた体が一気に元気になった!」という声や、「グラベルキングの性能をフルに感じることができた!」との声が聞かれた。酷暑といえる気候もあり、走行は実際にハードだったが、それを超えるグラベルの達成感があったことは間違い無いだろう。

今回の両コースは丹波の本社を起点とする一周コースであり、どの未舗装路も社から実際に走ってほど近い距離にある。
すなわち参加者達が走ったグラベルは、「X1」や「SK」、「プラス」などグラベルキングシリーズのテストコースとして利用されている道そのもの、まさに「グラベルキングの故郷」丹波を駆け抜けたのであった。

 
大和竜一社長

パナレーサー代表取締役社長の大和竜一氏は、「グラベルというカテゴリーが生まれた当初から育ててきたこのタイヤも、誕生から10年を迎えました。ぜひこの丹波の地で、グラベルキングの開発の背景を感じていただけるとうれしい」と話した

出展ブース

本社敷地内ではブース出展も行われ、キャノンデールやフカヤ、ミズタニ自転車、トライスポーツなど各社がグラベルライダー向けに展示も行った

オープニングセレモニー

オープニングセレモニーでは、地元丹波のよさこい演舞で参加者達を鼓舞。スタートを華やかに見送った

ライド前にストレッチ

当日は猛暑日となる予報となり、イベント前にも丹波サイクリング協会から補給などの注意が呼びかけられた。未舗装走行前なので、ストレッチして体もリラックス!

未舗装路

両コースともに現れる未舗装路。プレミアムで走行したコースでは引き締まった砂利の峠道区間もあり、ワイドなグラベルキングシリーズで快適に走行できた

グラベル林道

グラベル林道はオープンな峠区間。とはいえ交通量は皆無で、グラベルバイクにとっての楽園のような快適なコースだ

パナレーサーグラベルキングライドin丹波

中国山地の東部に位置する丹波エリアは、まさに里山エリアとして、人里から遠く離れることなく魅力的な林道が数々続く

交通量の少ない田舎道

未舗装路区間以外にも、交通量の少ない田舎道を繋いで走っていく。こちらはフィニッシュまで後1km、奥にはパナレーサー社屋と同社のパープルロゴが見える

BBQをビュッフェ形式で

スタンダードのランタイムでは、黒川ダムの真下の広場で本格BBQをビュッフェスタイルで味わった。そのボリュームに大満足!

参加者の声を紹介!

かずさんとのりさん

ジャイアントのeバイクにグラベルキングを履いて、自転車だけで四国一周お遍路巡りを楽しんでいるのが「かず」さんと「のり」さん。「もともとトライアスリートの夫に連れられての自転車旅でしたが、eバイクなら二人でできる!とハマりました」

参加者

「RCC(ラファサイクリングクラブ)でシクロクロスを楽しんでいましたが、ちょっとグラベルにつれて行ってもらったら楽しく、どうせなら長い距離を走りたく参加しました。下りでもスタッフさんに教えてもらいながらなので安全に下ることができた。今日を走り切れたら自信が付きますね」(文さん)

参加者

「未舗装路の下りはけっこうガレていてそして上り返しもメンタル的にきつかった……。けれど舗装路を上るのは天国のようでした。グラベルではケイデンスやパワーから開放される感じがいいですね。その場の目の前と対話する感じがとても好きです」(こんどるさん)

福井県から参加したグラベル仲間3人組

福井県から参加したグラベル仲間3人組の「チーム越前朝練」の皆さん。福井市内からは近郊へのアクセスも良く、毎週末の朝から集ってライドを満喫中!

三重県から参加したショップ仲間

三重県桑名から参加した、ショップ仲間として集った皆さん。今回のイベントに向けて新しくグラベルバイクを購入した人がなんと4人も!スタンダードを無事完走

参加者

スタンダードではグループとしてツアーをアテンドしてもらえるからこそ、ライド終わりには参加者同士も和気藹々とした雰囲気となり、次のライドにも繋がって行く。コミュニティ作りが促進されるイベントだった

 

【GRAVELKING体験グラベルライド全体概要】
日時/2024年7月21日(日)8:30~17:00
主催/パナレーサー株式会社、丹波サイクリング協会