「サイクルボール」シーズン5の全16ステージを紹介
目次
サイクリングアプリ「TraVelo」を使って、日本各地の1周コースを期間内に走るイベント「サイクルボール SeasonV-グランボール制覇の旅-」。その全16ステージを、コースを作った各自治体の担当者らの一言と共に紹介しよう。あききたいち、おしいち、とやまいち、加賀いちの4ステージは2024年11月30日(土)まで、それ以外は2025年2月2日(日)までと、走破する期間が定められている。
あききたいち(秋田県大館市)
シーズン4から加わった、秋田県の県北地域を巡るあききたいち。田園地帯が広がるのんびりとした雰囲気を楽しみつつ、秋田ならではの景観やグルメを楽しむことができるスポットが設定されている。コースはフル、メイン、ミドル、ショートの4種類。全コースを完走したグランボール達成者の願いとして、各地域の賞品がラインナップされており、あききたいちの願いは「大館曲げわっぱビアカップ」のペアセットだ。ビアカップにはサイクルボールの刻印が入る。
TraVelo(トラベロ)のステージ情報
「一番有名なのは秋田犬。忠犬ハチ公の故郷です。あときりたんぽ鍋の本場です。なおかつ大館曲げわっぱという木工製品もあります。今回のサイクルボールで一番北の地域なんですが、飛行機で東京からは1時間ちょっとで着きます。夏、新緑の季節から襲ってくるような緑のコースを走ることができます。また、10月になると紅葉の中を走っていただくことができます。そんな自然豊かなコースでなおかつ秋田犬にも会えるという特典も付いております。きりたんぽ鍋も食べていただけるというとても美味しいコースになっております」
おしいち(宮城県石巻市)
宮城県牡鹿半島を1周するおしいち。2011年の東日本大震災により被害を受けた石巻エリアは、世界の人たちとの絆と力を借り困難を乗り越え蘇りつつある。石巻エリア市街地を発着点とした、メインコースとショートコースの2本立てだ。
TraVeloのステージ情報
「(メインコースは)三陸のリアス海岸を走るアップダウンの非常に多い走りごたえのあるコースとなっています。牡鹿半島の最先端のところに鮎川という街、浜があります。そこは捕鯨の街として有名で、クジラが獲れる場所になります。このクジラの肉は疲労回復にいいと言われているイミダペプチド、バレニンが沢山入ってますので、牡鹿半島を走るサイクリストのサポートになりますのでぜひクジラの肉を食べていただければと思います。そしてもう1つ、ショートコースはブルーインパルスの基地であります松島基地の横を走って奥松島、そしてのどかな田園風景のなかを走るフラットなコースになっています」
かすいち(茨城県かすみがうら市)
かすいちは、茨城県の霞ヶ浦の湖岸沿いをただひたすら走り続けるコースばかりではない。サイクルボールのかすいちではぜひ立ち寄りたいグルメやビュースポットなどの魅力的な要素が詰まっている。コースは132kmのメインコース、50kmのショートコースの2つだ。
TraVeloのステージ情報
「5年連続の登場とサイクルボールお馴染みのステージ「かすいち」は、日本で2番目に大きい湖の沿道を走るコースとなっています。首都圏から近いというメリットと、平坦で走りやすいという2つをPRをさせていただきたいと思います。また、同じくかすみがうら市発着である「つくいちステージ」にも待望のショートコースが誕生しました。今シーズンもぜひ走りに来てください」
つくいち(茨城県かすみがうら市)
茨城県のヒルクライムスポット筑波山をぐるっと1周するつくいち。100kmのメインコースに加え、シーズン5から約40kmのショートコースが誕生した。ショートコースは筑波山の近くではありながらもフラットで貴重なコースだ。発着地点ではeバイクのレンタルもあるため、レンタサイクルでチャレンジすることもできる。かすみがうら市発着のかすいち、つくいちの願いは「江口家ペア宿泊券&いちご詰め合わせセット」となっている。
TraVeloのステージ情報
房総いち(千葉県木更津市)
2シーズン連続の開催となる千葉県房総半島を1周する房総いちは、都心からのアクセス抜群。サイクリング拠点の木更津市をスタートするコース。関東屈指のヒルクライムスポット、鹿野山や房総丘陵を走るコースは、チャレンジしたいエントリーライダーにも経験豊富なエキスパートライダーにもお勧めだ。こちらもメインとショートの2コースがある。房総いちの願いは「ポルシェ同乗体験とランチペアチケット」となっている。
TraVeloのステージ情報
「房総らしい里山風景、アップダウンそして海と変化のあるコースレイアウトになっています。ロング、ショートともに房総随一のヒルクライムスポット、鹿野山を上ってもらいますので走りごえは十分。ガチ勢の方々にも達成感を味わっていただけるかと思います。用意したグランボール賞のポルシェ道場体験とランチペアチケットは、木津市内にあるポルシェエクスペリエンスセンター東京で体験できます。こちらは世界で9番目の施設で、日本では唯一木更津市にあります。発着拠点近くには三井アウトレットパークや龍宮城スパホテル三日月があります。市内には観光施設や宿泊施設が他にも沢山ありますのでぜひサイクルボールをきっかけに木更津観光もお楽しみください」
おおいち(東京都伊豆大島)
サイクリストの楽園と言われる伊豆大島は、豊かな自然と美しい景観、ユニークなスポット、快適な走行環境が揃っている。絶景を楽しめるサンセットパームラインはきれいに舗装され最高のサイクリングポイントとなっている。コースは62kmのメインコース、22kmのショートコースの2つ。おおいちの願いは「伊豆大島の青唐辛子満喫セット」だ。
TraVeloのステージ情報
「おおいちはサイクルボールの各地域の中でメインコースでも1番短いですけれども、火山島だからこそ育まれた地形がありまして、かなり勾配が厳しいということで、なかなか1日で回るのは苦しいといった声も沢山聞かれております。ただ、今回ショートコースは比較的まわりやすいコースに内容を変更させていただいております。メインは毎度同じ大島1周プラスヒルクライムコースですけれども、各地域ごとに見るものが異なっておりまして、地層大切断面や泉津の切り通しなど、自然景観が魅力的な場所となっております。夜も星空などがきれいなのでぜひ1泊して2日目にヒルクライムにチャレンジいただくというのもお勧めしております」
サドイチ(新潟県佐渡島)
新潟県佐渡島を1周するサドイチは、メイン、ミドル、ショートの3コースが用意されている。2024年7月には佐渡島の金山がユネスコ世界文化遺産に登録されることが決定。離島ならではの変化に飛んだ海岸線や、内陸部の里山の風景、そして金山や特別天然記念物のトキなどの文化も堪能しよう。
TraVeloのステージ情報
「1番の見所は、Z坂というZの形をした坂の上からの景色とか、島の1番北端の大野亀のトビシマカンゾウの景色です。メインの203kmのコースとミドルの134kmのコースからは、ちょっとだけ激坂を上っていただくと佐渡島の金山も見られます。203kmのコースは、ぜひ1泊していただいて、100kmずつ2日に分けて走っていただくのがお勧めです」
とやまいち(富山県氷見市)
とやまいちはナショナルサイクルルートにも指定されている富山湾岸サイクリングコースが舞台となっているサイクルボール初登場のステージ。約130kmのメインコース、富山県の中でも能登半島の付け根の位置にある氷見市を中心に走る40kmのショートコースの2種類がある。
TraVeloのステージ情報
「開催目的の1つは、令和6年能登半島地震で大きな被害があった氷見市を発着とするサイクリングイベントを長期間形式で実施することで、県外から多くのサイクリスト、そして自転車愛好家の方に、富山県、中でも特に氷見市に訪れていただきたく機会を創出すること。ぜひ全国から多くの方に富山にお越しいただき、すばらしいサイクリングコースや富山が誇るグルメなどをご堪能いただく機会となることを願っております。世界で最も美しい湾クラブに加盟している富山湾の美しい景色を楽しみながらチャレンジしてみてください」
加賀いち(石川県加賀市)
2024年3月に北陸新幹線が開通した加賀市のほぼ中心に位置する加賀温泉駅が発着地点となる。3つの温泉と伝統文化、里山と里海に展開する伝統的建造物群保存地区や日本遺産など、走っていて様々な景色や歴史を感じることができる。コースは107kmのメインコースと32kmのショートコース。願いは「加賀温泉郷 温泉ペアチケット3万円分」だ。
TraVeloのステージ情報
「2012年から開催している温泉ライダーin加賀温泉郷のコースを元に作成したコースとなっております。ショートは加賀温泉郷3温泉を巡るほぼ平坦の32km。そしてメインのロングコースは107kmで、温泉ライダーin加賀温泉郷でも使用しているヒルクライムコースの競技区間を走り、そして海岸線を走る里山と里海を織り混ぜながら組んだコースとなっております。メインのコースについては、一部福井県も走行するコースとなっております。これは私たち石川県、そして福井県もナショナルルートの選定に向けて今取り組んでいる最中ということで、そういった連携も含めて少し県境を有している加賀市とあわら市と今回協力をしております。ショートのコースとメインのコース、どちらも温泉場のコースを走るので、ペアチケットも、加賀の温泉場でお泊まりいただきたいなという思いも込めました。それから、1DAYイベントは10月20日の日曜日に開催する予定となっております。色づきはまだ早いかなと思いますが、秋口のころ加賀路を楽しんでいただければなと思っています」
伊豆いち(静岡県伊豆半島)
静岡県伊豆半島を1周する、シーズン5における最難関ステージ。本格チャレンジを目指すライダーに向けた伊豆半島をぐるっと1周するフルコースと、山岳部を1周するメインコースの2種類を用意。攻略のポイントはいかに後半部分に脚を残すかだ。願いは伊豆の「金目鯛づくし」。
TraVeloのステージ情報
「サイクルボールのラスボスを自称しております伊豆いちです。伊豆半島はユネスコのジオパークに認定されていて、海底火山の噴火でできた地形ということで、非常に起伏に富んでいます。フルコースで251kmかつ獲得標高が富士山を超えるようなコースになっていますのでぜひ追い込みに来ていただければなと思います。また、各地に温泉もあり、観光地も多い伊豆半島ですので、自転車で回りながら観光も合わせて楽しんでいただければと考えております」
かのいち(静岡県沼津市/伊豆の国市/伊豆市)
伊豆半島を流れる狩野川を巡るかのいち。メインコースは前半に山岳地域を、後半は西伊豆の海岸を走るダイナミックなコースとなっている。発着点は沼津市、伊豆の国市、伊豆市の3か所で、ショートコースはそれぞれの市に焦点を当てた凝ったコースを用意。願いは3つあり、「カネキン露長商店 沼津加工定番ひもの詰め合わせ」「BonBonBERRY(ボンボンベリー)詰め合わせ」「AMAGIFT(アマギフト)詰め合わせ」だ。
TraVeloのステージ情報
沼津市発着コースについて:
「ショートコース沼津市を走った際にぜひ体験してほしいのがみかんスムージーとアジフライ定食です。この2つはどちらもショートコースのチェックポイントとなっているお店で味わうことができます。みかんとアジは沼津市の特産品になっております。景色も食べ物も本当に自慢できるコースとなっておりますのでぜひ皆さん足をお運びください」
伊豆の国市発着ショートコースについて:
「ショートコース伊豆の国市の目玉は午前中で売り切れてしまうほど人気があるおはぎ屋さんです。またそのほか、道中では東京オリンピックのトラック競技の会場であり、2025年に行われるアジア競技大会の会場の1つである伊豆ベロドロームや世界遺産、韮山反射炉を見ることもできます。韮山反射炉に隣接する蔵屋鳴沢では、所有する茶畑の展望台から富士山と韮山反射炉のダブル世界遺産を1枚の写真に収めることができるフォトスポットがあります。スタート、ゴール地点である道の駅伊豆のへそでは、同じ敷地内に土産屋や宿泊施設もありますので、泊まりでの参加をお勧めします」
伊豆市発着ショートコースについて:
「発着点になっています道の駅月ケ瀬の魅力を紹介します。静岡県内25番目の道の駅になっていまして、伊豆の中でも雄大な自然を誇る月ヶ瀬、天城湯ヶ島の狩野川沿いに位置し、建物内の様々な場所から緑豊かな狩野川の清流を望むことができます。また食事には、わさびやジビエ、地元ならではの天城軍鶏やズガニなどを使った創作グルメを楽しむことができますのでぜひお越しいただければと思います。かのいちのいずれかのコースを完走した方にはノベルティとしてオリジナル手ぬぐいとオリジナルTシャツをご用意していますのでぜひゲットしてみてください」
するいち(静岡県駿河湾)
するいちは日本一深い湾である静岡県の駿河湾をぐるっと1周するコース。駿河湾フェリーに乗船する区間がある。県道223号は富士山号と呼ばれており、海の上から富士山を眺められる絶景スポット。伊豆半島エリア以外はフラットな場面が多く、特に終盤は太平洋岸自転車道で太平洋沿いを走る心地よい区間が待っている。
TraVeloのステージ情報
「他のコースとは違ってフェリーに乗る特色がありまして、海抜0mから富士山を一望できる他にはない魅力あるコースとなっております。今回するいちのスタート地点として設定しておりますトライアルパーク蒲原は、静岡市に訪れるサイクリストの休憩拠点として整備した施設となっております。施設の特徴としては、24時間無料で利用が可能なトイレやシャワールーム、駐車場を完備しているというところになります。他にも、事前予約が必要にはなってしまいますが、手ぶらで楽しめるバーベキューレストランであったりとか、車で宿泊が可能なRVパーク、トレーラーサウナも併設しておりまして、個人ライドのみならずグループライドをした方々のオフ会の場としても利用いただける施設となっております。するいちは、個人で挑戦していただくも良し、グループライドで仲間や友人とレジャー気分で参加していただくも良しのコース設定となっております」
富士いち(静岡県御殿場市/小山町/裾野市)
日本一の山、富士山を巡る富士いちも発着拠点が3箇所ある。メインコースは360度全てのアングルから富士山を楽しめる。ショートコースは、御殿場市、小山町、裾野市をテーマにした設計となっている。願いは3つあり、「御ブランド ハム・ベーコンセット」「ごてんばこしひかり」「本格茶焼酎 おちょうし富士山式セット」だ。
TraVeloのステージ情報
「富士いちは文字どおり富士山を1周するということで、どこからでも見えるのが自慢のコースです。1つのポイントだけではなくて、御殿場市から見る富士山、小山町から見る富士山、裾野市から見る富士山それぞれ特徴があって違います。富士スピードウェイがある、そして富士山のですね須走口がある小山町。アウトレットや地ビール、サッカーの合宿などで有名な時之栖、御殿場口登山道がある御殿場市。少し離れますがトヨタのウーブンシティが進められている、富士山の五合目へのシャトルバスの発着場になっているの裾野市を楽しんでいただければと思います。また、自慢として、水が非常においしいです。富士山の雪どけ水ということで、地下水できれいでおいしい水ですので、それを基に出される米とかそばとかうどんとか色々ありますので、ぜひ楽しんでいただければと思います。10月6日には御殿場市の樹空の森を起点として1DAYイベントも開催します」
ビワイチ(滋賀県大津市)
滋賀県にある日本最大の湖、琵琶湖を1周するビワイチ。比較的平坦なコースで走りやすく、琵琶湖を1周走る爽快感と達成感は随一となっている。今回の196kmのコースは大津港を発着地とするリアルビワイチコース。琵琶湖の南湖を1周する約50kmのショートコースも用意されている。
TraVeloのステージ情報
アワイチ(兵庫県淡路島)
瀬戸内海最大の島、淡路島の美しい海岸線を巡るアワイチは、平坦区間だけでなく山岳区間もあり、1周約150kmの達成感が格別だ。また、コースの周辺には鳴門海峡の渦潮や明石海峡大橋など写真映えするスポットが多いことも魅力。島の中腹を走るショートコースもある。
TraVeloのステージ情報
「日本最古の歴史書、古事記の冒頭には、最初に日本で誕生した特別な島が淡路島であると記されています。日本最古の神社と言われる伊弉諾神宮や、太古の先人も見たであろう果てしない水平線、鳴門海峡の渦潮は壮大な悠久浪漫を感じられることでしょう。そして、古くから都に向け新鮮な海産物など豊かな食材を届けた御食国(みけつくに)とされています。現代では淡路島バーガーや淡路島牛丼など親しみやすいグルメも人気が高く、甘みの強い淡路玉ねぎ、厳しい認定基準をクリアした淡路ビーフ、鮮度の高い生シラスや、3年とらふぐなど淡路島ならではの食材を使った自慢の島グルメをお楽しみいただけます。アワイチは、島の外周を時計回りに、そのほとんどが海を見ながら1周しますが、道路の路肩拡幅整備、随所にあるルート案内標識やアワイチモニュメントの設置などを通じて、安全で快適に迷わずに楽しめる工夫をして皆様をお待ちしております」
湾いち(東京湾)
サイクルボール事務局プロデュースのオリジナルコース。東京都、神奈川県、千葉県の3都県にまたがる東京湾をぐるっと1周するコースとなっている。日本の中心と言える都心部のベイエリア、千葉の房総、東京湾フェリーと、走行中に景色が次々と入れ替わる。特に都心部は歩道の走行が必要な部分があったりと難しさもあるが、完走したときの達成感は抜群だ。
TraVeloのステージ情報
サイクルボール SeasonV-グランボール制覇の旅-概要
参加費:無料
期間:2025年2月2日(日)まで
主催:ツール・ド・ニッポン
共催:茨城県かすみがうら市、木更津市、きさらづスポーツコミッション、東京都大島町、石川県加賀市、加賀まれびと交流協議会、美しい伊豆創造センター、狩野川周辺サイクル事業推進
協議会、TOKYO2020開催市町レガシー推進協議会(小山町、御殿場市、裾野市)、淡路島観光協会、スポーツコミッション大館、石巻圏観光推進機構
協力:新潟県佐渡市、富山県、氷見市
事務局:ツール・ド・ニッポン事務局