2日間快晴!真夏の大一番 第39回シマノ鈴鹿ロード
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夏休みの恒例イベント「シマノ鈴鹿ロード」が、今年も三重県鈴鹿サーキットで8月24日(土)、25日(日)の2日間に渡って開催された。このレースを目標に日々練習しているホビーレーサーも多く、JCF登録者レースの「クラシック」を筆頭に、5ステージ鈴鹿や、エンデューロやタイムトライアルなど、多彩な種目で白熱した戦いが繰り広げられた。
開催日:8月24日(土)〜25日(日)
開催地:三重県鈴鹿サーキット
主催:シマノ
シマノ鈴鹿の特長は、F1やモトGPなどモータースポーツのレースが開催される国際規格のサーキットを、自転車で思いっきり走れるところ。そして開催種目の多さだ。
ハイライトは2日目に開催されるロードレースクラシック。男女それぞれ開催され、全日本選手権への出場資格もかかっている。男子はJプロツアーを走るシマノレーシング、愛三工業レーシングチーム、宇都宮ブリッツェン、スパークルおおいた、サイクラーズ・スネル、JCLチームUKYO、キナンレーシングチーム、チームブリヂストンサイクリングほかJCF登録者によるロードレースで、5.807kmのサーキットを10周回する。この種目、2023年は、スタート時間が2日目の競技系最終種目に設定されていたため、観客が少なかったのが残念だったが、今年はお昼のスタート。さらにチームカーも導入されたので、白熱したロードレースの雰囲気を多くの参加者が目にしたことだろう。
スタート直後から、国内プロチームが先頭に立ってレースを展開していく。逃げを作りたい思惑を持つ選手らによる飛び出しが何度か繰り返され、3周目に沢田時、谷順成、武山晃輔(いずれも宇都宮ブリッツェン)、中井唯昌選手、風間翔眞選手(いずれもシマノレーシング)、増田成幸選手(JCLチームUKYO)、新城雄大選手(キナンレーシングチーム)、石上優大選手(愛三工業レーシングチーム)、佐藤光選手(チームサイクラーズ・スネル)、松田祥位選手(チームブリヂストンサイクリング)ら、良いメンバー10人の逃げが決まる。さらに8周目には、メイン集団から5人が追いついた。ラスト2周、メンバーが入れ替わって逃げは10人まで絞られ、ラスト1kmで風間が単独で飛び出す。それを沢田が追いフィニッシュラインを目指すが、その動きに乗った風間が沢田をかわして優勝。
上級者向けのシマノ鈴鹿ロードクラシックを筆頭に、2日間5レースで勝敗を争う「5ステージ」、5周、3周、2周で展開されるロードレース。2時間、1時間、30分のエンデュランス。個人タイムトライアルといった種目が絶え間なく開催される。なので、自分のレース経験と体力に合わせて、2日間で複数の種目にエントリーすることが可能だ。また、キッズ向けの体験レースも用意されている。レースによっては年齢別、性別ごとに表彰があり、のべ開催カテゴリー数は87!まさにロードレースの集合体だ。
当の筆者はといえば、今回、取材とレース出走も楽しんだ。いつもお世話になっている東京亀戸にあるショップ「フォーチュンバイク」のチーム「スペランツァ」に臨時加入。チームTTに出走した。他のメンバーも、エンデューロやロードレースに代わる代わる参加。お互いに励まし合ってレースに送り出したり、帰ってきたメンバーをねぎらったり、同じレースに出なくても得られる一体感はシマノ鈴鹿独特の雰囲気だった。
我がチームのエースは、太郎田水桜。法政大学自転車競技部に所属し、インカレや昨年のツール・ド・ラヴーニールにも出場した。彼女がこのシマノ鈴鹿で一番重視していたのは、ロードレースクラシック女子。5周回で争われたレースは、3周目まではローテーションしつつ落ち着いたペースで展開。4周目にペースアップがあり、16人で出走したレースは7人まで絞られた。最終周回、滝川陽希(富山県自転車競技連盟)、御処野好美、島橋由美子(バルバレーシングクラブタカオカ)、塚本愛佳(同トヤマ)らがレースのペースを上げる。最後はスプリント勝負になり島橋が優勝、2位に塚本、3位太郎田となった。
勝者のコメントピックアップ!
初心者から上級者までそれぞれが目標にチャレンジできるシマノ鈴鹿に来年はエントリーしてみてはどうだろう。