台北サイクル2025プロダクトレポートPart 2:コンポーネント編
目次
- 1. ネジ1本から製造装置まで。自転車にまつわる全てが集約
- 2. スラム(SRAM):フルマウント方式の機械式ディレーラーが登場!
- 3. エルトゥー(L-Twoo):MTBワイヤレスコンポーネント「eTX」
- 4. ブラックテック(BLKTEC):スポーク一体成形のカーボンロードホイール
- 5. オーバーファスト(Overfast):独創的なエアロカーボンクランク
- 6. iGPSスポーツ(iGPS Sports):スマホライクな新型機「BiNavi」
- 7. レディゴー(READYGO):ワイドな発光で安心なサドルバッグ
- 8. ライトスキン(LightSKIN):ミニマムボディのeバイクコントロールユニット
- 9. ライドナウ(RideNow):TPUチューブのリサイクル製品
- 10. タンナス(TANNUS):二重構造のチューブレスインサート
- 11. ウィン・チャンス・メタル(Win Chance Metal):ありそうでなかった一体型アルミハンドルバー
- 12. エロエ(aeroe):バンド固定で取り付け簡単なラックシステム
- 13. リモテック(LIMOTEC):フレックス調整可能なドロッパーシートポスト
- 14. タイオガ(TIOGA):クラシカルデザインのBMXタイヤ
- 15. トピーク(TOPEAK):プロメカニックのためのバイクスタンド
アジア最大の自転車ビジネスショー「台北サイクル」で見つけた注目のプロダクトをピックアップ。パート2はコンポーネント類やカスタムパーツのレポートをお届けする。
ネジ1本から製造装置まで。自転車にまつわる全てが集約
完成車と並んで盛況なのがパーツメーカーの出展だ。ネジの精密さをアピールするもの、奇想天外なデザインで目を奪うもの、はては業務用の耐久試験マシンまで。自転車にまつわるモノはなんでも揃う。日本ブランドの出展も数多く、現場で見かけるとつい嬉しくなる。我らが世界のシマノも、会場中心の広大なブースで来場者をもてなしていた。
あまりにも多くのプロダクトが集結しており、全てを掲載できないのが悔やまれる。ゆえに、星の数ほどあるプロダクトの中から、筆者の独断と偏見によるピックアップを敢行。これは日本でも売れそう!という希望もほんのり入っている。本稿をご覧いただいている輸入代理店の皆さま、ぜひ検討を加速していただければと思います。
スラム(SRAM):フルマウント方式の機械式ディレーラーが登場!
スラムのMTBコンポーネント「イーグルトランスミッション」はこれまで電動ワイヤレスモデルのみだったが、待望の機械式ディレーラー+シフターが登場。実物はRD、シフターともにスリークなデザインで、フルマウント方式を身近にする一品になるだろう。油圧ブレーキではミネラルオイル採用の「モーティブ」が追加された。
エルトゥー(L-Twoo):MTBワイヤレスコンポーネント「eTX」
中国最大手のコンポーネントメーカー「エルトゥー」の新型ディレーラーを発見。従来品のMTBモデル「TX」シリーズの電動ワイヤレスバージョン。スラムに似た構造を持ち、RDにはダンパーを装備。フル充電で8000回の変速が可能とのこと。
ブラックテック(BLKTEC):スポーク一体成形のカーボンロードホイール
気鋭のハイエンドパーツメーカー「ブラックテック」。スポーク一体のフルカーボンホイール「C1D FLOW」は57mmハイトで、独自のスポークパターンが目をひく。同社プロデュースのハンドル、シートポスト、フォークで組み上げられたバイクも展示されていた。
オーバーファスト(Overfast):独創的なエアロカーボンクランク
創業わずか4年の中国メーカーが放つ、エキセントリックなエアロクランク。155mm、157mmと細やかなクランク長に加え、DUBと24mmシャフトを選択可能。わずか27gの超軽量カーボンスルーアクスルも展示していた。
iGPSスポーツ(iGPS Sports):スマホライクな新型機「BiNavi」
「BiNAvi」は3.5インチカラースクリーンのGPSコンピューター。ナビ機能が強化され、本体には35時間もの大容量バッテリーを確保。ベゼルの狭いデザイン、そしてスマホのようなキビキビとしたタッチ操作が印象的だった。
レディゴー(READYGO):ワイドな発光で安心なサドルバッグ
「DF 3wayマウント」はライト、コンピューター、ベルをスマートに一体化。昨今増加中の一体型ハンドル対応モデルも登場した。リヤライトと一体となりサドルバッグ本体を発光させる「ルミスシリーズ」にも注目。
ライトスキン(LightSKIN):ミニマムボディのeバイクコントロールユニット
eバイクの頭脳「e-Trimm」は、スマートウォッチのような小型ボディに高精細フルカラーディスプレイを完備。モーター制御、ナビ、ライトコントロールなど機能を割り当て可能。シートポスト「SFE」は一直線状の配光がクール。内部にバッテリーを内蔵し、サドルクランプのUSBポートから充電できる。
ライドナウ(RideNow):TPUチューブのリサイクル製品
「ライドナウ」ではTPUチューブの廃材を再利用したバッグ類を発見。エナメル生地のような質感で撥水性が高そうだ。PR用の超巨大TPUチューブは、ブースの天井まで届くほどに膨らんでいた。
タンナス(TANNUS):二重構造のチューブレスインサート
「チューブレスフュージョン」はモジュラー式のタイヤインサート。2つのインサートの相乗効果でタイヤ性能を引き上げる(片方だけの使用も可能)。発泡フォームに覆われたインナーチューブ「タンナスアーマー」もパンク耐性が高そうだ。
ウィン・チャンス・メタル(Win Chance Metal):ありそうでなかった一体型アルミハンドルバー
パテント取得済みのアルミ製ステム一体ドロップバー。アルミながら溶接痕が一切なく、カーボンハンドルと見分けがつかないほど。カーボン製より安く、耐久性のある代替品として期待できそうだ。フラットバーと共にラインナップ。
エロエ(aeroe):バンド固定で取り付け簡単なラックシステム
「スパイダーリヤラック」はバンド固定により、キャリヤダボのないフルサスバイクでも装着可能。フルキャリヤとバイクパッキングの中間をいくプロダクトで、スポーティなアドベンチャーライドにぴったりだろう。同時開発のドライバッグも洗練された印象があった。
リモテック(LIMOTEC):フレックス調整可能なドロッパーシートポスト
OEMメーカーのリモテックは画期的なドロッパーポスト「P5」を展示。サドルクランプにパラレルリンクが設けられ、硬さを調整可能。乗り心地の良いドロッパーへと進化している。
タイオガ(TIOGA):クラシカルデザインのBMXタイヤ
パーツブランド「タイオガ」からスキンウォールを採用したクラシカルなBMXレーシングタイヤ「コンペティション3」が登場。ブースではクワハラのBMXバイクに組み込まれ展示されていた。スタイリッシュな街乗りBMXや、オフロードテイストのミニベロにもうってつけな一本だ。
問・マルイ
トピーク(TOPEAK):プロメカニックのためのバイクスタンド
日本でも抜群のセールスを誇るトピーク。「プレップスタンド・チームイシュー」は耐荷重45kgを誇るプロユースのバイクリペアスタンドだ。カッパーカラーのコーティングで高級感が漂う。同社のバイクパッキングカスタムも参考出品されていた。
問・マルイ