UCIワールドツアーのドワールス・ドール・ヴラーンデレン2025 でパウレスが初優勝
UCIワールドツアーの1戦である第79回ドワールス・ドール・ヴラーンデレン(フランダース横断レース)が、4月2日にベルギー北部フランダース地方で開催され、米国のニールソン・パウレス(EFエデュケーション・イージーポスト)が地元ベルギーのワウト・ヴァンアールト(チーム ヴィスマ・リースアバイク)をゴールスプリントで下して初優勝した。
3位はベルギーのティシュ・ベノート(チーム ヴィスマ・リースアバイク)だった。
チーム ヴィスマ・リースアバイクの奇襲
第79回大会は晴れて気温も高かったが、風が強かった。昨年初優勝した米国のマッテーオ・ジョーゲンソン(チーム ヴィスマ・リースアバイク)がゼッケン1を付けて参加した。パウレスはレース後半に入って集団から抜け出し、ゴールまで残り71kmで先頭の逃げに合流した選手の1人だった。
時を同じくして集団ではチーム ヴィスマ・リースアバイクが驚くべき攻撃を開始した。ベルフ・テン・ホウトの石畳の坂のふもとでエドアルド・アッフィーニ(チーム ヴィスマ・リースアバイク)が先頭で加速し、チームのジョーゲンソン、ベノート、ヴァンアールトを引き連れて集団から抜け出す事に成功した。ベルフ・テン・ホウトが始まると発射台のアッフィーニは役目を終え、他の3人は石畳の坂でさらに差を広げ、先頭の逃げに追いついた。
後方ではアンテルマルシェ・ワンティ、イネオス・グレナディアズ、リドル・トレックが追撃を試みたが、成功はしなかった。ゴールまで残り56kmのトリユーの坂で、チーム ヴィスマ・リースアバイクの3人に付いていけたのはパウレスだけだった。4人は後続集団に30秒ほどの差を付けて先頭を逃げ続けた。
チームとして優勝を確実なものにしたいチーム ヴィスマ・リースアバイクは、何とかパウレスを出し抜こうと試みたが、うまくいかなかった。後方ではゴールまで残り23kmのノークルベルフの石畳の坂で、マス・ピーダスン(リドル・トレック)が動いて追走グループを形成したが、時すでに遅かった。
4人は50秒近いタイム差を付け、有名な競馬場があるゴールのワレヘムに到着した。最後はベノートの助けを借りたヴァンアールトとパウレスの一騎打ちのゴールスプリント勝負になり、パウレスがゴール目前であっさりヴァンアールトを追い抜き、勝利をもぎ取った。
■第79回ドワールス・ドール・ヴラーンデレン(フランダース横断レース)結果
[4月2日/ルースラール~ワレヘム(ベルギー)/UCIワールドツアー/184.1km]
1. POWLESS Neilson (EF EDUCATION – EASYPOST / USA) 3:57:14
2. VAN AERT Wout (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL)
3. BENOOT Tiesj (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / BEL)
4. JORGENSON Matteo (TEAM VISMA | LEASE A BIKE / USA) +00:05
5. PEDERSEN Mads (LIDL-TREK / DEN) +00:45
6. DEL GROSSO Tibor (ALPECIN-DECEUNINCK / NED) +00:45
7. DE BONDT Dries (DECATHLON AG2R LA MONDIALE TEAM / BEL) +00:47
8. LIVYNS Arjen (LOTTO / BEL) +00:47
9. KÜNG Stefan (GROUPAMA-FDJ / SUI) +00:47
10. SEGAERT Alec (LOTTO / BEL) +00:47
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