京都美山サイクルスタンプラリー 11/13〜12/19開催

2021.11.10
イベント

京都府南丹市美山町内全域を使った地域一体型サイクリングイベント「京都美山サイクルスタンプラリー」が2021年11月13日（土）〜12月19日（日）に開催される。

京都美山サイクルスタンプラリー

美山町内全域、38カ所の宿泊施設、店舗がチェックポイントとなり、マップをもってサイクリングで巡っていくスタンプラリー形式のサイクリングイベント。そのうち20個のスタンプを集めると完走を認められ、完走証が授与されるほか、抽選で地元特産品のプレゼントも用意されている。

また、SNSを使ったフォトコンテストやレポートコンテストなども実施。参加者には大会からクーポン券も発行され、地元でお得に買い物などができる。

ウィーラースクールジャパン代表・ブラッキー中島さんのイベント紹介

自転車の聖地、京都府南丹市美山町で、また新しいサイクルイベントがスタートします。地元で様々なサイクリングイベントを企画し、運営するウィーラースクールジャパン代表のブラッキー中島がこのイベントについて紹介します。

自転車の聖地、京都府南丹市美山町は、京都市中心部から北に約50kmにある、人口約3,500人の山あいの町です。茅葺き屋根の民家が多く現存するかやぶきの里としてや、古くから美山ロードのレースの開催地として知られる町ですが、サイクリストと地元住民との交流をもっと活発にさせようと、2010年より、この町を「自転車の聖地」とすべく、様々なイベントを企画し立ち上げるなどの活動を行ってきました。

その中でも「サイクルグリーンツアー」は毎回、1,000人の定員が一瞬で埋まるほどの人気を誇り、美山町を代表するイベントとして成長してきました。しかし昨年よりのコロナ禍の影響で、この2年開催できていません。

美山町でコロナ禍で多大な影響を受けたのは、イベントだけではありません。町内の飲食・宿泊店、各種施設も、同じように厳しい状況に立たされています。

それまでの自転車の聖地とする取り組みも中断し、町全体の経済も停滞している今、このまま手をこまねいていても何も始まらないのではないかという思いから、新しい取り組みを始めようと、町の事業者とサイクリング関係者がタッグを組み、新しいイベントを計画しました。

それが、来る11月13日（土）より、12月19日（日）まで、京都府南丹市美山町内全域を使った、京都美山サイクルスタンプラリーです。このイベントは、近年、巷によくあるスタンプラリー形式にはなりますが、美山町らしく、他にはない手作りの温かいイベントを目指しています。

京都美山サイクルスタンプラリー

〇自然豊かなサイクリングコースと地域との交流を楽しめるイベントに
このスタンプラリーは、美山町内全域、38カ所の宿泊施設、店舗がチェックポイントとなり、マップをもってサイクリングで巡っていくスタンプラリー形式のサイクリングイベントです。

38カ所中、20個のスタンプを集めると完走を認められ完走証が授与され、その他、抽選で地元特産品のプレゼントや、SNSを使ったフォトコンテスト、レポートコンテストなども実施されます。参加者にはマップと同時にクーポン券も発行され、地元でお得に買い物などができます。

期間中は、大会公式LINEを通じ、事務局や各店舗から参加者へお得情報や地元のサイクリングの参考になる情報、またミニイベントなどの情報をリアルタイムで発信していきます。特にお店などからの直接の情報発信は期待したいところです。

そしてポイントは、この公式LINEに返信という形で、参加者の方もイベントへの思いや意見を伝えられるという点です。主催者側も、リアルタイムに参加者の意見も吸い上げることで、主催者、参加者が一体となって交流しながらイベントを作ることができると考えています。

京都美山サイクルスタンプラリー

〇サイクリングイベントが地域に貢献できることとは
近年、地方で開催されているサイクリングイベントは、全国的なサイクルツーリズムの人気にあやかって、舞台となる地域の知名度を上げたり、観光客誘致によって地域活性化を図ろうという目的が主流です。ですが大会開催には大きな予算が必要になります。そのためこうしたイベントは、行政が主導し公的資金などの予算を確保しながら進めていくことが主流になっています。

確保した予算は、イベントを運営するためのシステムの開発やそれを使用する費用に充てられます。つまり、そうした予算が確保できなければ、イベントそのものを開催できないという事実に直面することとなり、これがサイクルツーリズムの裾野を広げることへ、足かせになっているとも考えられます。

サイクリングは本来、誰にでも平等にその機会を与えられるものです。サイクリングイベントもまた、誰もが気軽に企画し実現できるものであってほしいと考えます。

参加者と主催者という枠をとり払い、サイクリングを愛する人たちが一緒に工夫して作り上げる。そのために大きな予算を必要とせず、市民にとって簡単に手が届くイベント、そんなイベントが、各地でどんどん立ち上がる風潮をつくりたい。

サイクリングというライフスタイルが、子どもから高齢者まで、多くの市民にとって当たり前であり、さらには地域の賑わいに貢献できる、そんな未来を実現するために、美山町でのわれわれの挑戦が、良い前例のひとつになることを目指しています。

みんなでつくる、サイクリングイベント。この晩秋、美山町で多くのサイクリストのみなさんにお会いできるのを心待ちにしております！