スズカ8時間エンデューロ、2年ぶりに開催!
目次
日本のサイクルエンデューロの草分け的大会として2000年に始まった「スズカ8時間エンデューロ」が2021年11月13日(土)、2年ぶりに開催された。
当日のレポートを大会事務局からお届けする。
スズカ8時間エンデューロ実行委員会からのレポート
日本最大級のエンデューロの祭典「第22回スズカ8時間エンデューロ」が11月13日、三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキット国際レーシングコースで開かれました。新型コロナウイルス感染症拡大により昨年の大会は中止となったため、2年ぶりの開催となりました。
新型コロナウイルス感染拡大防止のため、定員を例年の3分の1程度とし、会場内の密を避ける対策を実施。そのほかにも競技時間の短縮、検温や手指消毒の実施とマスク着用の呼びかけ、大抽選会の代わりに主催者抽選によるプレゼント企画の実施、表彰式は対象者のみで実施するなどの対策を行い、例年とは違う形で大会を開催しました。
レースは6時間、4時間、3時間の各競技時間ごとに行われ、およそ2,300人が参加。さわやかな秋晴れのもと、先頭集団はロードレースさながらのハイペースで、中盤以降を走行する参加者も脚の合う人達同士でローテーションを行いながら走ったり、マイペースでサーキット走行を楽しみ、2年ぶりの鈴鹿での自転車イベントを満喫しました。
大会に協賛する自転車関係企業や代理店などがブースを出展するサイクルバザールも、テントが密になりすぎない状態で開催。レースの合間に多数の来場者が訪れ、2022年モデルのバイクの試乗やヘルメットなどの試着、大会特別価格の自転車関係用品の買い物などを楽しみました。
アフターコロナの時代に沿った形で、これまでとは違う内容で開催された「スズカ8時間エンデューロ」。参加者の皆様のご協力もあり、盛況のうちに幕を下ろしました。
新型コロナウイルス感染防止のための対策
新型コロナウイルス感染拡大を防ぐため、会場内で来場者が密にならないよう各種対策を講じて実施しました。
・定員・入場者数の大幅削減
参加者の定員を例年の3分の1程度に抑え、来場者はこれまで入場料を払えばどなたでも入場できましたが、同伴者は1名とし入場者数を削減。選手と選手以外の接触回避のため遊園地との往来も控えていただくようにしました。
・競技時間の短縮、カテゴリー分散
滞在時間を短くするよう競技は最大2時間短縮し、6時間、4時間、3時間で実施。競技は3カテゴリーに分け、受付・招集・スタート・ゴール・表彰など一連を分散し密を回避するようにしました。
・ソロ枠を増やしピット・パドックを広く利用
これまで多くの方に楽しんでもらえるようチーム参加が主体でしたが、ソロ参加を中心にし、これによりレース中は参加者の半数以上がコースを走行し、ピット・パドックの待機メンバーを減らしました。また、1コーナー、シケインに屋外特設ピットを設け会場を広く利用しました。
・入場者全員検温の実施
会場入場時に付き添いを含めた来場者全員検温を実施。また全参加者は2週間前から当日までの健康状態などを記入した「健康確認書」の提出を義務化しました。
・表彰式は対象関係者のみで実施
例年多くの参加者が集まる表彰式も、関係者のみで実施し、インタビューなども極力縮小。表彰対象者も写真撮影時以外はマスク着用にもご協力いただきました。
・リザルト掲示の廃止
会場掲示は廃止し、リザルトなどの案内WEBページやLAPCLIPにて発表とし人が集まらないよう対策をとりました。
・サイクルバザールはスペースを確保しながら実施
例年、大会協賛各社のテントがところ狭しと立ち並ぶサイクルバザール。祭りの縁日を思わせる混雑も魅力のひとつでしたが、新型コロナ感染防止対策として今年は各ブースが密集しすぎないよう、十分なスペースを確保した上で実施しました。
・手指消毒とマスク着用、ソーシャルディスタンス確保のお願い
会場への入場時と会場内での手指消毒のお願いをしました。また、走行時以外はマスクの着用やソーシャルディスタンスの確保を参加者に呼びかけました。
・大抽選会を中止し、主催者抽選によるプレゼント企画を実施
レース終了後に行っている大抽選会は、毎年多くの方が参加してくださいます。参加者の密集が避けられないため、今回は大抽選会を中止しました。その代替イベントとして、主催者抽選によるプレゼント企画を実施。公式リザルトから抽選当選者を発表して随時プレゼントを受け取りに来ていただく形をとりました。
・スタッフの感染対策
参加者同様に健康確認書の提出、検温を行い、ワクチン2回接種済みまたはPCR検査陰性者で構成しました。
大会会長・安原昌弘氏のコメント
アフターコロナの時代を見据えてスズカ8時間エンデューロを開催
「今回は2年ぶりの開催となりましたが、多くの参加者に集まっていただき、関係各位のお力添えのおかげで盛況のうちに大会を閉幕できたことを感謝いたします。
新型コロナウイルス感染症が拡大した影響で、2020年と2021年は全国のサイクルイベントも多くが中止や延期、バーチャル開催に切り替えられることになりました。特に参加者が1,000人を超えるような大規模なイベントはほとんど開催されていません。感染拡大防止が最優先なので、主催者の中止や延期の判断も仕方ないことではありますが、サイクリストの皆さんがイベント再開を願っているのもひしひしと感じていました。イベントに参加して仲間と楽しく過ごすのが、サイクリストにとっての日常だからです。
コロナ禍により、私たちは生活の中でさまざまな自粛を強いられ、楽しみが奪われています。一方で、このところ感染状況が落ち着きを見せ、有効な感染対策も確立されはじめてきたとも感じます。今回スズカ8時間エンデューロ開催を決断するにあたっては本当に悩みましたが、万全の対策を施した上で開催してみようと決断しました。開催を決めたのが9月で、開催日まで1カ月半ほどしか時間はありませんでしたが「チャレンジすることで、そこから必ず次につながる」と考えたからです。
今後、新型コロナウイルス感染症がどのようになっていくかは予想できません。今後しばらく、私たちは新型コロナウイルスとうまく付き合いながらも、経済活動を再開して日常を取り戻していかなければなりません。スズカ8時間エンデューロがコロナ対策を万全にし、多くの参加者をお迎えしてサイクルイベントを開催できることを示すことができれば、今後は全国で多くのイベントが開催されるようになるかもしれません。そうして次第にサイクリストにとっての日常が戻ることを願うばかりです。」
大会会長・安原昌弘(マトリックスパワータグ・プロサイクリングチーム監督)
主 催 : スズカ8時間エンデューロ実行委員会
企 画/運 営 : 株式会社マトリックス
協 力 : 三重県自転車競技連盟、株式会社モビリティランド、ナスコ株式会社、南船場スポーツグラスサロン 眼’z、Sports MC DJ PA Team REAL、株式会社キャパクリエイション
問・鈴鹿8時間エンデューロ大会事務局
〒592-0012 大阪府高石市西取石7-7-33
TEL:072-340-1693(平日 10時~17時)
suzuka8h@powertag.jp