自転車と共に楽々乗車「サイクルトレイン」モニターツアー参加レポート
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2021年11月27日(土)、28日(日)に茨城県の大洗鹿島線でサイクルツーリズムの推進などを目的とした「第2回 サイクルトレイン実証実験/サイクルトレインモニターツアー」が開催された。2020年の第1回は水戸駅〜荒野台駅の区間で行い、第2回となる今回は鹿島神宮駅〜大洗駅間にて行われた。
バイクを車両にそのまま積み込んで大洗駅を目指す
第2回となる今回は鹿島神宮駅〜大洗駅間でサイクルトレインが各日1回運行され、事前募集したサイクリストが車内へバイクを解体せずに持ち込めるというものである。また、今回はJR東日本の運行するサイクルトレインB.B.BASEと連携しており、鹿島神宮駅でB.B.BASEからサイクルトレインへの乗り換えが行えた。
実際にモニターツアーに参加し、鹿島神宮駅からロードバイクを持ち込んでみた。駅前は広くバスなどで鹿島神宮駅に輪行してきた場合でも、駅の利用者の邪魔にならずにバイクの組み立てが可能だろう。駅の改札も広くバイクを押したままスムーズに通過が可能だ。しかし、ホームまでは階段を使うしかなく、重いeバイクやシティサイクルでは一苦労しそうである。重い自転車の場合はどう対応するかは今後の改善点かもしれない。
サイクルトレインが到着し、バイクを車内に持ち込んで座席に着席。席は1つずつ空席となっており、隣の人のバイクが接触することなく余裕を持って着席することができた。鹿島神宮駅から大洗駅までは約1時間で到着し、車内では地域のお菓子やグッズなどが配られた。あまり長距離を走る自信がなく、いつもと違う場所を走ってみたい人や、自転車旅だけでなく電車旅も楽しみたいという人には便利かもしれない。
参加者のコメント
参加者は各日10人ほどで、参加者の愛車はロードバイク、クロスバイク、小径車など様々であった。
今後の展開-「サイクリング王国いばらき」の実現に向けて-
鹿島臨海鉄道大洗鹿島線の沿線自治体である水戸市・大洗町・鉾田市・鹿嶋市・潮来市と茨城県で構成される「大洗鹿島線を育てる沿線市町会議」によってこのサイクルトレインは企画されました。昨年は水戸駅から発車。今回は鹿島神宮駅発とし、両国駅からくるB.B.BASEと接続をはかりました。
茨城県全体として県内をサイクリングで盛り上がっているなかで、大洗をはじめとした県央エリアへアクセスする手段の1つとして企画。B.B.BASEが鹿島神宮駅に来る週末に合わせて定期的に運行できるようにするのが目標です。(大洗町 まちづくり推進課渡邉課長)