知ってる? 水郡線サイクルトレイン その魅力とは
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霞ヶ浦一周に代表されるように、茨城県各地はサイクリングでの観光にとても力を入れている。その魅力をさらに知ってもらうべく、地元のJR東日本水戸支社が2月4日〜5日に東京駅で、水郡線サイクルトレインとその沿線地域のPRイベントを開催した。今回の目玉トピックは、水戸駅を起点とする水郡線で、あらたに水郡線サイクルトレインを通年で実施することだ。
水郡線が向かうエリアは、茨城県の水戸駅から福島県安積永盛駅(列車はそのまま福島県の郡山駅まで乗り入れる)を結ぶ路線と、上菅谷駅から分岐して常陸太田駅までを結ぶ路線で構成される水郡線は、ディーゼル列車がゴトゴト走る旅情あふれる路線だ。水戸市から那珂市、常陸大宮市、常陸太田市、大子町を経由していく。これまで実験的にサイクルトレインを期間を限定して実施してきたが、その評判から2022年4月以降は通年のサービスとして実施することが決まっている。対象列車には自転車を専用の袋に収納せずに、そのまま車内に持ち込むことが可能だ。
水郡線サイクルトレインと、その沿線の様子を動画で
水郡線の沿線には、サイクリングに適したロケーションが広がる。走りごたえを求める人にはヒルクライムルートが組めるし、ゆっくりとサイクリングを楽しみたいという人には久慈川サイクリングロードを軸にしたコースが組める。イベントでは、ヒルクライムコースの一部を使ったタイムアタックや、VRサイクリング体験が行われた。
ヒルクライムルートとして外せないのが、袋田の滝で知られる大子町にある八溝山へのヒルクライムだ。茨城県最高峰の山で、距離約8km、平均勾配8.6%とかなり上りごたえがある。もう一つのヒルクライムコースは、常陸大宮市にある御前山ダムへの上りがある。水郡線と並行して流れる久慈川にはサイクリングロードも整備されているので、こちらで景色を楽しみながら走るのもお薦めだ。
イベント会場には、水郡線沿線のサイクリングコースをVRゴーグルをつけてサイクリング体験できるコーナーが設置されたほか、八溝山へのヒルクライムコースでは、エリートのスマートローラー台を使ったバーチャルタイムアタックが開催された。結果は会場入り口にランキング形式で掲出され、チャレンジ精神をくすぐられた参加者がアタックしていた。
ゲストは篠さん
イベントのゲストには、ユーチューバーの篠さんが登場。すでに水郡線の沿線各地をサイクリングして各地の様子に詳しい。各地の山を制覇している彼女、先に紹介した八溝山など水郡線エリアの上りもばっちり楽しんでいる。走るだけではなく、現地でいろいろなグルメも楽しんでいるそうで、この日のマルシェからおすすめの逸品を教えてもらった。
「どれもおいしいので、一つ選ぶのは難しいのですが、奥久慈茶を使ったこのチョコレート。抹茶味とほうじ茶味のセットでおしいし、見た目もかわいいですね!」
とのこと。
八溝山タイムアタックに挑戦!
バーチャルサイクリング体験コーナーでは、茨城県大子町の一番北、福島県との境にある八溝山へのヒルクライムタイムアタックが開催された。
距離は500mながら、途中の勾配は10%を超えるなかなか厳しいコース。参加者のなかには、あまりの勾配にペダルが止まってしまいそうになる人も。このコースだけを体験したら、キツイ地形を想像してしまうが、大子町はつらいところばかりではないそうなので安心して欲しい。
水郡線サイクリングで立ち寄りたい地元のグルメたち
会場ではバーチャルサイクリング体験コーナーや、茨城県名産品の販売が行われた。茨城自慢のいちご「いばらキッス」や、りんご「ピンクレディー」。またお茶の生産も盛んということで、茶葉や抹茶とほうじ茶のチョコレートも販売されていた。特にいばらキッスとピンクレディーは販売できる季節の最終盤ということもありよく売れたという。