初海外イベントにはこれ! ブリスベンからゴールドコーストへ! B2GC
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海外イベントデビューしてみたい。まずはB2GCを選んでみては?
コロナ禍で、ずっと自粛が続いている。久しぶりに海外にも行きたい。日本国内ではいくつかロングライドイベントに参加したから、もっと面白いサイクリングエクスペリエンスを探しているんだよね。ならいっそ海外のイベントに参加してみては? そんなサイクリストにおすすめしたいのが、ブリスベンtoゴールドコースト=B2GCだ。オーストラリア大陸の東部にあるクイーンズランド州。州のなかでも一番東側にある州都ブリスベンから、世界的に有名なビーチリゾートがあるゴールドコーストまで100kmを走るサイクリングイベントだ。
2022年は7月17日(日)に開催予定
多くのサイクリストが自分自身で情報を発信できるようになった昨今、コロナ禍以前はSNSなどで海外のイベントに参加している人を目にする機会も多かった。いつか自分も行ってみたい。久しぶりのイベントは、いっそのこと海外へ。でも、海外のサイクリングイベントというと不安が先に立ってしまうもの。
欧州やアジアのイベントに参加してきた筆者的に、初の海外イベントで満たしておきたい条件はこちら。
・新型コロナ禍以降の入国条件、ルールの明確化
・日本から直行便が飛んでいる(ロストバゲッジ、破損のリスクが下がる)
・時差が少ない(時差ボケで走るといつもよりもパフォーマンスが下がります)
・受付が日本語対応(スタート時間や、コースの注意点を把握できる)
・達成感がある(100km以上は走りたい)
・安心して食事ができ、おいしい(体調を整えて走りたい)
・万が一の機材トラブルもなんとかできる(ショップが充実している)
・サイクリング+αの楽しみがある(せっかくの海外、サイクリング以外も欲張りに楽しみたい)
オーストラリアへの最新入国事情
新型コロナ禍以降、世界の旅行シーンは大きく様変わりした。入出国に新しい条件が加わったからだ。現在、オーストラリアへの入国条件は「基本的に2回のワクチン接種済みであ
参照:オーストラリア政府観光局 https://www.australia.com/ja-jp/travel-alerts/coronavirus.html
日本と時差が少ない
前回大会(2019年)が開催された9月の日本との時差はたった1時間。ほぼ時差ぼけを感じることなく過ごすことができた。渡航にはカンタス航空を利用。成田空港からブリスベン空港まで直行便で約9時間。B2GCの2日前の夜に日本を出発し、ブリスベンに到着するのはB2GC前日の早朝。時間に余裕を持って受付を済ませることができる。
ちなみに、カンタス航空はB2GC参加者向けに、成田空港でバイクを収納する段ボールを提供していた。空港までは輪行し、その場でバイクを詰め替えることも可能だった。
受付が日本語対応
2019年のB2GCには、のべ3770人が参加。そのうち日本は51人。100kmカテゴリーと60kmカテゴリーがある。全参加者の96%が100kmコースを選択している。ほとんどが地元クイーンズランド州のサイクリストだ。
日本からの参加ツアー向けに、ブリスベン市内のサウスバンクマントラホテルに受付デスクが設けられ、日本人スタッフによる日本語対応が行われた。初めて走る海外のコースとなれば、スタート場所や時間、スタート方法、日本とは違う交通ルールなど、いろいろ聞いておきたいこともあるだろう。
達成感がある。長すぎず短すぎない100km
ブリスベンからゴールドコーストまでは、最短距離で走ると80km程度。そこをB2GCは遠回りしながら100kmの距離を走る片道のイベントだ。途中に細かいアップダウンがあるだけで、ほとんどは平坦。長い上りや、難しいつづら折りのダウンヒルなどもない。
日本からB2GCに参加したみなさん。ホノルルセンチュリーライドに参加したことがあるそうで、ホノルルとの違いを聞いてみると「B2GCの方が、速度が安定しているし、速すぎず遅すぎない、いいペースで走れので楽しいですね!」と、教えてくれた。
イベント当日のレポートはこちら
サイクリスト天国 ブリスベンからゴールドコーストへ! B2GC参加記
安心して食事ができ、おいしい
ブリスベンは、カフェやレストランが充実している。ステーキ、ハンバーガー、ケバブ、タピオカ(笑)など食事の種類もバリエーション豊かで、味付けも日本人の舌に違和感がない。オージービーフは是非食べておきたい。オーストラリア特有のコーヒースタイル「フラットホワイト(カプチーノに似ている)」がおすすめ。スーパーには惣菜コーナーもあるので、ホテルの部屋で食べることも可能。
補給食の調達方法
B2GCのコース100kmの途中にはエイドが2箇所しかないので、参加者のなかには途中のカフェで休憩している人もいた。エイドステーションで提供されるのは、カットしたバナナとエナジーバー、エナジージェル、パンと質素。このあたりは日本のイベントと大きく異なる点だ。
中島はイベント前日に、ホテルのそばのスーパーにいって補給食を調達した。普通のスーパーなのだが、日本では自転車ショップなどでしか見ないクリフのエナジーバーが、スニッカーズのような気軽さで売られているので、サイクリストとしてちょっと嬉しくなる。
クラフトビールが人気のブリスベン。イベントの後には、完走の祝杯を楽しみたい。
万が一の機材トラブルも地元のショップが頼れる
日本人メカニックは待機していないが、ブリスベンにはいくつも自転車ショップがある。出国前に調整しておくのはもちろんだが、もしバイクを組み立てて不具合を感じても駆け込めるお店がある。イベントのスタート地点、エイドステーションでもメカニックサービスを受けることができる。
バイクの保管だが、自分が宿泊したホテルは自室にバイクをそのまま持って入ることができた。
サイクリング+αの楽しみがある
イベントの翌朝はブリスベンの街中をサイクリングしてみてはどうだろう。バイクレーンが充実しているので走りやすく、川沿いのルートはとても気持ちがいい。ライドが終わってカフェによれば、地元のサイクリストになったような気分に浸ることができる。
コアラの楽園へ
ライドが終わったら、ローンパイン・コアラ・サンクチュアリへ。世界最大級のコアラの保護区で、人間も入場することができる。コアラのほかにもカンガルーやエミュー、ワラビーなど、オーストラリア固有種を見ることができる。
ブリスベンtoゴールドコーストは、己の脚でオーストラリアを感じ、食や動物とのふれあいによってさらに思い出深い経験をもたらしてくれるだろう。