“名古屋サイクルスポーツデイズ “ 地域最大級のイベントをレポート!

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2022年3月19日(土)と20日(日)の2日間、名古屋市のほぼ中心に位置する「イオンモール熱田」の特設会場で、「名古屋サイクルスポーツデイズ 2022」が開催された。出展企業は70以上。展示あり、試乗あり、ショッピングあり、そしてグルメまで。中部・東海地方最大級の総合サイクルイベントに、地元サイクリストたちが熱狂した。

連日、開場前から入場待機列が出現した

連日、開場前から入場待機列が出現した

「見る・乗る・買う・楽しむ」をテーマに開催された「名古屋サイクルスポーツデイズ 2022」。今年で3回目を迎えることで地元サイクリストの認知度もアップ。連日、会場隣接の特設サイクルスタンドが、ほぼいっぱいになるほどの盛況ぶりだった。

ステージでは、自転車系人気ユーチューバーなどによるスペシャルトークショーを開催。撮影秘話や機材の話、ユーモアにあふれるトークに大勢のファンが心躍らせていた。

会場を囲むように配置された試乗コースでは、普段は触れないような最高峰のロードバイクや人気のグラベルバイク、そして、フォールディングバイクやeバイクまで、気になる最新モデルの乗り味をしっかりと試すことができた。ほかにも会場内にはキッズバイクエリアや、ランニングバイクエリアも設けられ、幅広い世代が自転車というツールの楽しさに触れていた。

ショップやメーカーによる直売ブースには、パーツやウェアなど、お値打ち商品がずらり。いい買い物ができた人も多かったのでは?

ほかにも東海地方で人気のキッチンカーが集結した「名古屋バーガーフェスタ2022」や、これからロードバイクに乗る人に向け、基本を教えてくれる「初心者スクール」などの体験イベントも実施された。伊豆、白馬村、和歌山など、サイクリストにやさしい自治体のブースでは、マップの配布なども実施。1日では楽しみ切れないほど盛りだくさんのイベントとなった。

 

ステージイベントを「見る」

自転車系人気ユーチューバーが登壇すると、ステージ前のベンチに座りきれないほどの人が集まってきた。左から、なななチャンネルさん、yumi yummy チャンネル(ゆみやみちゃんねる)さん、けんたさん。撮影秘話など楽しいトークで盛り上がった

自転車系人気ユーチューバーが登壇すると、ステージ前のベンチに座りきれないほどの人が集まってきた。左から、なななチャンネルさん、yumi yummy チャンネル(ゆみやみちゃんねる)さん、けんたさん。撮影秘話など楽しいトークで盛り上がった

初日のステージは、筧五郎さん×森本誠さん×中村俊介さんによる恒例のヒルクライムトークショーでスタート。歴代チャンピオンのリアルなトークに熱い視線が注がれた

初日のステージは、筧五郎さん×森本誠さん×中村俊介さんによる恒例のヒルクライムトークショーでスタート。歴代チャンピオンのリアルなトークに熱い視線が注がれた

会場内の特設ステージでは、初日4回、2日目3回のトークショーが開催された。誌面やネットでお馴染みのゲストを招き、自転車があるライフスタイルの魅力を様々な切り口で紹介。連日、大勢のファンが詰めかけた自転車系人気ユーチューバーによるクロストークでは、心に残った旅先での話などを披露。ステージ後には写真撮影会なども行なわれ、憧れの人たちと和やかに交流できた。このほか、クイズ形式で参加できる「サイクリストの安全講習会」や、ホイールメーカー担当者によるプレゼン、ヒルクライムチャンピオンたちによる熱いトークで盛り上がった。

 

200台に迫る多彩な試乗車に「乗る」

気になる自転車を次々に試乗する参加者たち

気になる自転車を次々に試乗する参加者たち

グラベル、ミニベロ、MTBなど、様々な方向性に進化する最新のeバイクの試乗車も数多く揃っていた

グラベル、ミニベロ、MTBなど、様々な方向性に進化する最新のeバイクの試乗車も数多く揃っていた

このイベントの大きな魅力は、最新のバイクに乗れること。100万円オーバーの最新ロードバイクもあれば、キュートなミニベロやeバイクもあり。ローディーのみならず、これからサイクリングを始める人や、街乗りがメインのユーザーにもマッチする幅広いジャンルの試乗車が用意された。ショップで見ているだけではわからない、コーナリング性能やシフターやブレーキのタッチまで、納得ゆくまで体感できたに違いない。会場内には、キッズ専用の試乗エリアも設置。ランニングバイクやキッズサイズのMTBを楽しむ子どもたちの笑顔が輝いていた。

 

会場限定のお宝品を探して「買う」

ショップやメーカーが在庫処分品なども

ショップやメーカーが在庫処分品なども

最新の機材やウェア、ケミカル品などを買えるブースも賑わっていた

最新の機材やウェア、ケミカル品などの展示ブースも賑わっていた

お馴染みのブランドロゴが描かれたフラッグやテントが建ち並ぶ会場内を歩くと、時折、人だかりが目立つブースがある。背後から覗いてみると、段ボール箱には「300円均一」「500円均一」などの値札が。サンプルや在庫処分品などを格安で販売するブースは、熱気で包まれていた。ほかにもチェーンオイルなどのケミカル品や、ウェア、ヘルメットなど最新モデルを販売するブースもあった。現物を見て買えるマルシェ的な楽しみ方もできた。

 

来場した人みんなで「楽しむ」

キッズエリアで思いっきり遊ぶ子どもたち。子どもたちも退屈しないで楽しめた

キッズエリアで思いっきり遊ぶ子どもたち。子どもたちも退屈しないで楽しめた

東海3県で人気のキッチンカーが集結した「名古屋バーガーフェスタ2022」

東海3県で人気のキッチンカーが集結した「名古屋バーガーフェスタ2022」

試乗やトークショーのほかにも、会場内には「楽しむ」コンテンツが盛りだくさん。昼時に長い列ができていた「名古屋バーガーフェスタ2022」のエリアには、愛知、三重、岐阜の東海3県で人気のキッチンカーが並んだ。なかには、ご当地高級ブランドの肉を使ったハンバーガーもあり、試乗で疲れたサイクリストの胃袋を満たしていた。このほかサプリメントのサンプリングや、じゃんけん大会などのブースイベント、キッズバイクの試乗など、家族で来場しても全員が楽しめる数々のイベントが行なわれていた。

 

気になるアイテム1「グロータック・新型ビンディングペダル(サンプル)」

「EQUAL」ブランドのメカニカルディスクが好評の「グロータック」ブースでは、新型ビンディングペダルのサンプルが展示されていた。ボディは、アルミと樹脂を組み合わせることで軽量化を狙いつつ、スタイリッシュなデザインに仕上げている。ペダル上部にある4つのボルトで固定されたプレート位置を変えることで、前後に約5mmの調整が可能。幅広いユーザー層に対応できそうだ。ビンディングは、シマノSPD-SLのクリートに対応。予定価格は2~3万円。今年6月販売を目指している。

 

気になるアイテム2「フラスコ・ペダルレーザー」

ペダリングのパワーロスを削減するために何が必要か?スポーツ科学をベースとしたメソッドで、最良のペダリングを引き出すサービスを提供している「フラスコ」。会場では、日本に2台しかないという「ペダルレーザー」というレーザー光を使った測定器を持ち込み、その人に最良のクリート位置を算出するデモンストレーションを行なっていた。代表の西井匠さんは、「0.1wの損も見逃せない」と、このサービスを提案。三重県多気町にあるラボではクリート位置の調整だけでなく、バイクのフィッティングやコーチングなど様々なサービスを提供しており、多くのプロライダーが訪れているという。ペダルレーザーを使ったフィッティングは、1足6000円。

 

気になるアイテム3「イノアック・ファセットマットレス/エアロフロー低反発まくら」

IRCタイヤのブースではタイヤ展示のほかに、寝具が並んでいた。これはIRCのグループ企業である「イノアック」の製品で、「快適な睡眠でより良い走りをサポートする」ための展示だそう。ファセットマットレスは、高反発のウレタンフォームに六角形のスリット(写真右側参照)を入れることで、押し戻す反発力を維持しながら、横向きに寝た際には肩の形状に沿って自然に沈み込み、快適な眠りにつなげるという製品。低反発枕には、231個の通気穴があり、蒸れなく快適に睡眠できる。トレーニング後のリカバリーは睡眠がもっとも重要と言われており、その睡眠をサポートする寝具にも注目していきたい。