3年ぶりのエロイカジャパン・レポート
2022年5月22日(日)、長野の北軽井沢にある「しなの鉄道旧駅舎口」をスタート&フィニッシュとする2022エロイカジャパンが163人の参加者を迎えて開催された。
待ちに待ったエロイカジャパン 、前日21日(土)はマルシェを実施。サンティーニのウエア類やヴィットリアのタイヤ、さらに数店のビンテージ関連がテント村をつくったが、あいにくの雨。
また、参加者が楽しみにしていたコンクールと前夜祭はキャンセル。それでも、しなの鉄道旧駅舎口に隣接する草地の駐車場でキャンプしてバーベキューに舌鼓、旧交を温めた人たちもいた。いにしえのエロイカに捧げる自転車趣味人のつどい、それを渇望していたのだ。
迎えたライド当日の天気は、スタート時点では路面は濡れていたが、長野と群馬を巡るコース全域で回復の兆し。
早朝スタートのロング以外の参加者での開催セレモニーは長野原町議会の黒岩巧議長にご挨拶いただき、スタートでは黒岩議長自らスタンプを一人ひとりに押す。ショートは33km(獲得標高630m)。ミドルは105km(獲得標高2,500m)。ロングは160km(獲得標高3,800m)。
参加が多かったミドルクラスは朝8時のステート。コルナゴ、デローザといったイタリア自転車も、プジョー、メルシェなどフランス自転車も、ラレーも、ブリヂストンも、世界中の自転車がクラシックな装いのサイクリストたちがソーシャルディスタンスで走り出した。やがて風が雲を飛ばし、太陽が顔を出して濡れた路面から水蒸気が沸き、新緑が輝き、鳥が歓喜の歌をさえずる。
コースは日本らしい林道ダートを含む。エイドでの補給にはバナナやケーキだけでなく、味噌仕立てのお碗、温泉まんじゅうも用意。
トスカーナのような丘陵よりさらにダイナミックな起伏の嬬恋パノラマラインに格闘して最終コントロールポイント愛妻の丘に到達したサイクリストの誰もが、笑顔と汗で輝いていた。