Jスポーツのツール直前トークショー開催 我らワールドの注目は?

目次

ツール・ド・フランス2022直前の7月1日、東京・渋谷のツール・ド・フランスカフェ@トーキョーで、「Cycle*2022 ツール・ド・フランス開幕直前スペシャルトークショー」が開催された。スポーツテレビ局のJスポーツによるツール開幕イベントは3年ぶり。解説者の栗村修さんと実況のサッシャさんが、注目のステージや選手などについて話した。

ツール開幕直前トークショー

ツール開幕直前トークショー
ツール開幕直前トークショー

 

ツール・ド・フランス2022注目ステージ

ユーチューブで6月に公開された「Cycle* 我らワールドのサイクルロードレース観戦塾2022 #5」でも触れられているが、イベントでは注目のステージを改めて振り返った。

第5ステージ

第5ステージの高低差

パリ〜ルーベでおなじみの石畳が4年ぶりに登場する。157kmのコースのうち20kmが石畳だ。これまで、2004年はイバン・マヨが石畳に突入する前に落車、2010年のフランク・シュレクは骨折、2014年のクリス・フルームも突入直前に落車するなど、有力選手がリタイヤしてきている。栗村さんはタデイ・ポガチャル、プリモシュ・ログリッチの2強を注目選手としてあげつつ、次のように話した。「例えば、ゲラント・トーマスとか、ゲラント・トーマスとか、何にもない所でも転んじゃうんですよ。だから何にもない所で転ぶ人が何かある所を走ったらどうなるだろう? 逆に速かったりして」。

第7ステージ

第7ステージの高低差

サッシャさんが2022年のツールで初めて実況を担当するステージ。「絶対この山(プランシュ・デ・ベル・フィーユ)とASOは何かあるなっていうぐらいここ10年で急に出てきてひたすら使い続けている。今年はシュペルが付きますので、スーパーですからさらにきつい。グラベル区間もあって、グラベル区間の一部が24%。実はそんなに難易度としてはめちゃめちゃ高いわけじゃないんですけどリズムが非常に狂うポイント」と栗村さんは語った。初開催されるツール・ド・フランス・ファムでは最終日に上ることになる。「男子に置き換えるとラルプデュエズで閉幕するみたいな」(栗村さん)ものだ。

第12ステージ

第12ステージの高低差

このラルプデュエズもサッシャさんが実況を担当する。このステージについて栗村さんは、「私がロードレースにはまったのが1985年とかなんですね。ベルナール・イノーとグレッグ・レモンという2人が僕の中でのアイドルだったんですが、その2人が名勝負を繰り広げた1986年ツール・ド・フランス第18ステージ丸ぱくり」と説明。「オールドファンにとっては胸熱なステージですね」とサッシャさんは返した。

第17ステージ/第18ステージ

第17ステージの高低差 第18ステージの高低差

このピレネー2連戦もサッシャさんが実況する。「過去この(第18ステージの)オタカム、ここでマイヨジョーヌを着ている選手が全部ツール・ド・フランスを勝ってるんですよ。よほどのことがない限り逆転できないタイム差をつければ、パリ・シャンゼリゼのマイヨジョーヌはほぼ間違いないかなというとですね」(栗村さん)。

第20ステージ

第20ステージの高低差

第17ステージ/第18ステージについて前述のように説明した栗村さんだが、第20ステージの個人TTについてはこう話す。「パンチ力というか破壊力がありますので。距離が40kmもあるんですね。波乱が起きるんじゃないかなって。最新型の、僕の中に組み込まれてるんですけど、勘ピューターが、“ココデクル、ココデクル”って言ってるんです。“ココデギャクテン、ココデギャクテン……”」。サッシャさんに「ふっるいコンピューターだな」などと突っ込まれつつ、栗村さんは次のように付け加えた。「また曲者なのが最後の2つ。プロフィールマップじゃ気づきにくい丘が仕込まれてるんですよ。最後なんて平均7.8%ありますからね、1.5kmですけど。バイク交換はしないと思うんですけど、この前半はギャインギャインに平坦なんで、ちゃんとしたTTバイクで走んなきゃいけないし」。

 

サッシャさん

注目ステージの多くの実況を担当する2022年は「山男」のサッシャさん

 

ツール・ド・フランス2022優勝予想

Jスポーツでは、アマゾンギフト券などが当たる優勝予想クイズ「サイクルロードレース優勝予想 〜サイクル誰クル?〜」が行われている。まず、「予想文化を日本国内で広めたのは私」と豪語する栗村さんは、予想をするときの秘訣について、「肌ツヤ」と話した。「肌ツヤっていうのは少し抽象的な言い方でしたけど、もちろん春先からのレース結果っていうのは1つの指標、パラメータにはなるんですが、それだけじゃないですよね。勝ってきたけど出がらしとかっていう選手がいるので、ツヤッツヤに、テカッテカに、プルップルンにきてると。そういう意味ではツヤッツヤ感がある人」。「参考になりませんでしたけど参考にしてください」(サッシャさん)。

サイクル誰クル?ロゴ

また、我らワールドのサイクルロードレース観戦塾で行っていた栗村さんの4賞予想を振り返った。

4賞予想

「今年はいるね。この段階で奇跡的に全員いる」とサッシャさん。ゲラント・トーマスではなくアダム・イェーツを3位にしたことに関連して栗村さんは、「イネオス・グレナディアズのツイッターで、アベンジャーズみたいな感じの画風のイラストが作られてたんですよ。アダムがセンターで、右横がGで、左横がダニエル・マルティネス」と話した。

ユンボ・ヴィスマの選手を3人挙げていることについては、「近年同じチームから特別ジャージを2枚以上獲るのはなかなか難しいだろうと言われているなかで、ポガチャル、1人で3枚獲った男を差し置いてユンボが別々の選手で3枚獲るっていうこの予測は世界広しといえどもこの東洋の魔術師、僕だけですよ」。

 

栗村さん

予想における自称「東洋の魔術師」栗村修さん

 

このトークショーの模様は、Jスポーツオンデマンドで、2022年9月30日(金)まで見ることができる。

 

ツール・ド・フランスカフェ@トーキョー

トークショーが行われたのは、ジェイスポーツが東京・渋谷のサイクルカフェ&ダイニング トルクに期間限定でオープンしているツール・ド・フランス公認カフェ「ツール・ド・フランスカフェ@トーキョー 」。2022年7月31日(日)まで、ツール・ド・フランスのオフィシャルグッズや日本限定グッズ、出場チームのオフィシャルグッズが販売されているほか、ツール・ド・フランスにちなんだオリジナルフードとドリンクも楽しめる。

ツールカフェ

トルク スパイス&ハーブ、テーブル&コートのウェブサイト