茨城プレデスティネーションキャンペーン・サイクルトレイン参加レポート
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2022年10月からJR東日本と茨城県が連携した観光キャンペーン「茨城プレデスティネーションキャンペーン(プレDC)」がスタートした。
テーマは「体験王国いばらき」。12月末にかけて、サイクリングはもちろん、キャンプなど多彩なアクティビティイベントが100以上開催される予定だ。
キャンペーン初日の10月1日には臨時列車として、上野駅発のサイクルトレインが運行され、都内のサイクリストが気軽に茨城県でのサイクリングを楽しむことができるイベントが開催されたのでその様子をレポートする。
「体験王国いばらき女王」もサイクリストを見送り
上野駅発のサイクルトレインには、同日開催のイベント「水戸パワースポットライド」にゲストとして参加するMoeさん、Mizuさんも乗車。
本来、常磐線に乗車する際には必須の輪行の手間もなく、自転車をそのまま電車に積むことができた。上野駅は電車が1階ホームから出発するため、階段で自転車を担ぐ必要も無いので、乗車もラクラクだ。
サイクルトレインは約2時間をかけて水戸駅へ到着。水戸駅では茨城県の大井川和彦知事に加え、「体験王国いばらき女王」であるデヴィ夫人がサイクルトレインをお出迎え。茨城県が本キャンペーンにかける本気度がうかがえる。
水戸駅前の広場で行われたプレDCの開会式では、大井川知事とデヴィ夫人によるバーチャルサイクリング対決の企画も行われた。
サイクルトレイン運行に併せたイベントも開催
デヴィ夫人や大井川知事の見送りのもと、サイクルトレインの運行に併せて開催された「笠間・水戸・大洗パワースポットライド」がスタート。
本イベントは水戸駅より山側を走る笠間コースと海側を走る大洗コースが用意されており、筆者はMoeさんと共に笠間コースに参加した。
笠間コースの距離は約50km。途中城里町などの丘陵地を経由するため、大洗コースよりアップダウンが多く、中級者向けのコースになっている。
水戸駅を出発し、久慈川沿いのサイクリングロードを上流側へ。途中川沿いから離れる部分もあるが、「いばらきサイクリングサポートライダー」の先導があるので迷わず安心して走ることができるのも本イベントの魅力だろう。
第1休憩所のドロップファームに到着、ここではトマトジュースが振る舞われた。まるでフルーツのようなトマトを使用しているので、酸っぱさより甘さが強く、スッキリ飲むことができた。
そこから2つ峠を超え、第2休憩所である笠間市の飯田ダムへ。ここでは笠間の名物である栗を使用したパンをいただいた。
その後は10kmも走らないうちに次の休憩所である笠間市観光交流館「井筒屋」に到着。
こちらでは稲荷寿司、ではなくご飯のかわりにお蕎麦が詰められている笠間発祥の「稲荷蕎麦」をいただく。参加者も「蕎麦+稲荷寿司」ではなく、それらをまとめてしまった蕎麦稲荷に舌鼓を打った。
帰りは時間の都合上、友部駅からサイクルトレインに乗車。必ずしもスタート・ゴール地点を一緒にしなくても走ることができるサイクルトレインの良さを存分に活かしたイベントとなっている。
お土産にはなんと笠間焼も!グルメ、お土産共に大満足なイベントであった。
本年度の「茨城プレデスティネーションキャンペーン」はその名のとおり「プレ期間」であるため、来年度には本番の「茨城デスティネーションキャンペーン」が企画されている。
つくば霞ヶ浦りんりんロードや筑波山、抜群の走行環境を誇る県央~県北エリアでサイクルトレインを含めた数多くのサイクルイベントが来年以降も多数開催されるので、都心にお住まいの皆様にぜひ茨城県でのサイクリングを堪能してほしい。