滋賀県は2022年4月1日、自転車での地域振興に特化した全国最初の条例である「ビワイチ推進条例」を制定し、県内外の人に広くサイクリングに親しんでもらうため11月3日を「ビワイチの日」とし、同日から9日までを「ビワイチ週間」と定めた。

「ビワイチ」とは自転車で琵琶湖を一周することや、県内の観光地や景勝地などを周遊すること。琵琶湖をぐるっと一周すると、およそ200km。ほぼ平坦なので、初心者でも走りやすいコースだ。琵琶湖を一周することだけが「ビワイチ」ではなく、さまざまな楽しみ方がある。滋賀県の景色や、観光スポットに立ち寄りながら、サイクリングを楽しもう。

ビワイチの日、ビワイチ週間のイベント

11月3日には記念式典があり、滋賀県知事と西川観光大使がビワイチのルートの一部を自転車で走行する記念ライドやトークショーなどを行う。

11月3日～9日のビワイチ週間は、自転車を利用して楽しむスタンプラリーや土日限定でキッチンカーが出店するなど催し物がある。

ビワイチデジタルスタンプラリー秋の陣　米原市＆東近江市で開催
https://www.cyclesports.jp/news/event/79020/

プラス・サイクル滋賀　特設サイト
https://biwaichi1103.pluscycle.shiga.jp

主なビワイチサイクルステーション

・O-PORT-ableサイクルステーション大津港
琵琶湖をめぐる、自転車でめぐる。
ビワイチの出発地として生まれた「O-PORT-able」は新たなビワイチと新たな市内観光の楽しみ方を提供する自転車観光の総合ステーション。
自転車やサイクリングに必要なアイテムのレンタル、修理、整備など、自転車に関することなら何でもお任せ。手ぶらで訪れ、気軽にビワイチを楽しめます。
地元の食材を使った料理が味わえるカフェテリアでは、旅のお供にテイクアウトメニューも用意しています。

【所在地】
大津港 旅客ターミナル
〒520-0047 滋賀県大津市浜大津５丁目１－７
https://oportable.jp/

・米原駅サイクルステーション
大人の自転車旅、応援します！
琵琶湖を一周ぐるっと巡るだけもよし、興味のあるものを見に行く寄り道もよし。自転車旅は自由です。自由であるがゆえに、時間管理やそこで起きたことに責任を持たなくてはなりません。
このサイクルステーションでは、レンタサイクルは車体の不安、基本のビワイチルートの迷いやすい箇所の道案内、お試しビワイチのための途中返却プランなど、万全のサポートでビワイチを応援します。

【所在地】
〒521-0012 滋賀県米原市米原413-1
JR米原駅東口１F
米原駅東西自由通路東口コミュニティホール内
https://biwaichi-cycling.com/rentalstore/

お勧めの湖周の走り方

琵琶湖は一周約200km。琵琶湖大橋以北の「北湖（ほっこ）」一周なら約150km。

琵琶湖の周りを走る場合は反時計回りがお勧め。自転車は左側通行なので、水辺に近いところを走れるため、景色が良く、交差する道も少なくなる。琵琶湖の東岸は自転車歩行者専用道路の整備が充実している。歩行者優先でゆっくり安全に走行しよう。

琵琶湖一周のコースは、家族連れなど初／中級者が自転車歩行者専用道路や集落内の道路をゆっくり走る「低速コース」と、サイクリング上級者が主に車道を走る「上級コース」がある。

夏は日差しが強く、冬の湖北では積雪があり通行困難となる箇所もあることから、気温・天候・風などを考えると春〜初夏（特に5月）と秋がベストシーズン。また日没後の走行は視界が悪くなることから、できるだけ早朝に出発し、午後早いうちに走り終えて、後はのんびりするのがお勧め。

【びわ湖への行き方】

関西方面から：
JR琵琶湖線で大津駅へ。大津駅から湖岸までは自転車で5分程度。大津駅は京都駅からJRで10分なので、新幹線から乗り継ぐのにも便利です。

関東方面から：
新幹線で米原駅へ。米原駅には「びわこ一周レンタサイクル」もあります。

【ビワイチの魅力】
ビワイチの魅力を、４つご紹介。

1. まずは何と言っても「琵琶湖」。自転車を走らせることで、琵琶湖の表情は移り変わってきます。季節によって、さまざまな表情を見せてくれるところも魅力です。

2. 自然、文化、歴史等の「観光資源」。雄大な自然や歴史スポットなどが、数多く点在しています。

3. ビワイチの達成感とともに楽しむ「食」。地域ので守り、受け継がれてきた多彩な食べ物、郷土料理などがあります。

4.  琵琶湖でしかできないサイクリング「体験」。サイクリングだけでなく、地域観光の魅力を伝えるサイクリングガイドに案内してもらうのもオススメです。