モナコのクリテリウムでジルベールが優勝
モナコ在住のプロ選手たちが大勢参加するサイクリングイベント『BEKING(バイキング)』が、11月27日にモナコのエルキュール港で開催され、メインレースのクリテリウムでベルギーのフィリップ・ジルベール(ロット・スーダル)が優勝した。
今年で2回目となったバイキングは『サステナブル・モビリティ(持続可能な移動手段)』の代名詞としてのサイクリングの認識を高めながら、慈善団体を支援するチャリティーイベントで、『モナコ公妃シャルレーヌ財団』と、『ファイト・エイズ・モナコ』を支援している。
このサイクリングイベントにはUCI公認のクリテリウムだけでなく、アマチュアのサイクリストがプロ選手たちと組んで走るチームタイムトライアルや、子供たちがプロ選手と一緒に走るキッズライドもあり、プロ選手と一緒に走る貴重な体験がもうけられていた。
メインレースのクリテリウムは、エルキュール港周辺の1周1.35kmのサーキットを40周するレースで、昨年の第1回大会はスロベニアのプリモシュ・ログリッチ(ユンボ・ヴィスマ)が優勝していた。
今年は今季で引退するジルベールが、現役最後のレースを勝利で締めくくった。2位はオーストラリアのマイケル・マシューズ(チームバイクエクスチェンジ・ジャイコ)、3位はスロベニアのタデイ・ポガチャル(UAEチーム・エミレーツ)だった。
■ジルベールのコメント
「本当に嬉しいよ。今日ボクは全てのイベントで勝った。今朝のプロ・アマ(チームタイムトライアル)はたった1秒差だった。一方、午後は全てのプロ選手と一緒で、話はまた別だった。ここモナコのハイレベルなアスリートたちと一緒で、簡単ではなかった。レースは高速で、チャリティーイベントのために偉大なチャンピオンたちと一緒に走る事を本当に楽しんでいた。
ここには13年住んでいるから、こういう形で自分のプロ・キャリアを終わらせられるのは本当に素晴らしい。バイキングは素晴らしいプロジェクトで、昨年スタートした。年々良くなっていて、今年は更に良かった。年々良くなっていくと確信している。
ボクの夢は10年か15年後にここに戻ってきて、コース上で何千人ものファンや家族に会う事だ。アンバサダーとして、我々の目標は我々のファンタスティックなスポーツを宣伝する事だ。我々は正しい軌道に乗っている。最高のメッセージは、今日ここでレースをした子供たちの1人が、15年後にプロ選手になるのを見る事だよ」