台北サイクルショー「TAIPEI CYCLE 2023」が開幕!
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アジア最大の自転車産業展示会「台北国際自転車見本市(台北サイクル2023)」が開幕!リアル見本市は3月22日〜25日、オンライン見本市は3月22日~4月7日に行われ、それに先駆けて3月21日にオープニングセレモニーと「台北サイクルd&iアワード」 授賞式が開催された。
台北サイクル2023
台北サイクル2023は、リアル見本市とオンライン見本市「台北サイクルデジタルゴー」が同時に行われ、リアル見本市では、メリダ、ジャイアント、スラム、シマノなどの大手ブランドを含め850社が3050のブースを使用して出展。同時に開催されるオンライン見本市でも206社が出展する。
2023年の見本市は、“レジリエントなサプライチェーン(Resilient Supply Chain)”、“デジタル接続(Digital Connections)”、“力強いイノベーション(Vibrant Innovations)”、“ダイナミックなライフスタイル(Dynamic Lifestyle)”、“サステナブルムーブ(Sustainable Moves)”という5大テーマに沿って構成される。
期間中は世界の“ネットゼロ(Net Zero)”に向けたトレンドに呼応して、サステナビリティを主題としたさまざまな交流活動が特に行われる。
2023年の見本市では国際化の復活が見られ、台湾外から計31か国の参加があり、EUパビリオン、日本パビリオン、イタリアパビリオンなどの国別パビリオンも参加している。
また、電動化の動きがさらに顕著となっており、電動自転車及びドライブユニットエリアの規模が2022年比で40%以上成長し、300近いブースが展開される。
さらに、自転車や電動自転車はラストマイルのモビリティを達成できる交通手段である。そのマイクロモビリティとして新規に出展する企業は15%に達し、その中には自動車、オートバイメーカーも含まれる。
例えば、自動車部品大手メーカーのフランスのヴァレオとドイツのマーレや、イタリアのオートバイブランドのポリーニとドゥカティなどが電動自転車の分野に参入している。2023年は、台北南港第2展示ホールに初めてカーゴバイク&アーバンモビリティテーマ館を設置している。
その他、見本市2日目には、自転車産業の持続可能な実践を主軸とした「台北サイクルフォーラム」を開催し、欧米や台湾から業界専門家を招いて、自転車産業が二酸化炭素削減からゼロカーボンへ着実に移行するためのビジョンと方法について交流する。
見本市3日目の「台北サイクルワークショップ」では、台湾の自転車コミュニティリーダーを招き、型にはまらないマーケティング方法の共有を通じて、台湾自転車産業の豊富な地域エネルギーと多様な活力を示す。
「ライブスタジオ!」では、ネットインフルエンサーが出展企業の生の声を届けるライブインタビューを行う。
台北サイクルd&iアワード 2023も発表
2023年で11回目を迎える「台北サイクルd&iアワード」も見本市に合わせて開催される。
46件の受賞作品が発表され、そのうち7件が金質賞、1件がスタートアップ企業賞に選出されるとともに、今年は初めて「グリーンサステナビリティ賞」が設けられ、持続可能なイノベーションと設計に優れた作品が表彰される。
応募作品は、完成車からシステム、部品設計と技術、素材、機能とグリーン設計に至るまで幅広く、いずれも優れた技術と革新性を備えており、電動自転車等の関連製品が主流となりつつあることから、電動化への止まらない流れが表れていると言えるだろう。
リアル見本市は3月22日〜25日、オンライン見本市は3月22日~4月7日にわたって開催される。業者は事前登録のうえ名刺を入場証と引き換えて入場することができ、見本市3日目と4日目は一般人も入場券を購入すれば入場することができる。