京阪電車サイクルトレインで大阪中之島から京都の八幡まで行ってきた!
目次
京阪電車は5月27日(土)に淀川河川公園管理センターが主催する「背割堤のチャリサイ!2023」(京都府八幡市)の開催に合わせて、中之島駅から石清水八幡宮駅へのサイクルトレインを実施した。
サイクルトレインの魅力とは?
欧州をはじめとした諸外国においては、公共交通と自転車の連携は、輸送力拡大や利用圏域拡大などのメリットがあると考えられており、自転車をそのまま車内等に持ち込める運用(サイクルトレイン・サイクルバス)が、広く一般的になっている。
そして先般、国土交通省より国内の鉄道事業者やバス事業者に向けて、「サイクルトレイン・サイクルバス導入の手引き~国内外の参考事例集~」が発表されたばかりだ。
京阪電車サイクルトレイン当日の午前7時50分より受付が始まると次から次へとサイクリストが集まって来た。ほとんどの参加者が自走で中之島駅に来ていた。筆者も自宅から30分で到着すると、いきなり手を振ってくるサイクリストがいて、びっくりしたのだが、何と門真市でサイクルショップを営む「三浦輪業」の店主と奥さんだった。昨年11月に始まった京阪電車のサイクルトレインの実施はこの日が3回目なのだが、三浦さんは第一回目から参加しているそう。
出発時刻8時33分の30分前に臨時列車で使用する最新の車系「13000系」が、ふだんは使われていない3番線ホームに到着すると、参加者のテンションが一気に上がり出すのが分かって面白い。また隣のホームからは「撮り鉄」と言われる人たちがカメラを持って待ち構えている。「鉄道て、いろんな人を幸せにするんやな~」と筆者も思わず笑顔になる。ちなみにこの日は50人参加の4両編成で運行された。
サイクルトレインは定刻通りに出発し、石清水八幡宮駅へと向かう。乗車時間は1時間程。天満橋を過ぎた辺りで地下から地上へ上がり、ほどなくすると、右手に大阪城が見える。何度も見ているお城だが、いつもと違うアングルのせいか、東海道新幹線から見える富士山のような高揚感を覚える(んな、たいそうな……)。
車内では参加者がそれぞれ、今日の走行プランなどを談笑しながら、いつもと違う非日常感をまったりと楽しんでいるようだ。実際に今日のプランを伺ったが、チャリサイに行くだけでなく、「お子さんが働いている農園に行き、いちご狩りをする」「琵琶湖に行ってキャンプする」「京都市内方面に行き、最後は伏見でお酒を飲んで輪行で帰る」など、さまざまな楽しみ方があるんやなと感心すると共に、いろんなプランニングを考えるのも楽しいと思った。
鉄道と自転車の組み合わせで初心者でも移動できる距離と範囲が大きく広がるし(この日のサイクルトレインの距離は33.5km)、車の多い都市部をパスして、ロケーションのいい地域まで行き、おいしいところだけを走る。サイクルトレインの魅力は大いにあると思う。いつか「Cycle Sports号」も計画できればと思うので、京阪さん頼んます~(笑)。
背割堤の「チャリサイ!2023」開催
木津川、宇治川、桂川が出合う3川合流地点にある、京都府八幡市の「さくらであい館」はサイクリストが集結する休憩スポット。この日も多くのサイクリストで賑わっており、目の前の背割堤で開催される「チャリサイ!2023」も最新モデルのバイク・ホイール試乗やウエア、アクセサリーなどが購入できるとあって、朝から終了時間まで盛り上がっていた。
また、試乗だけでなく「オーストリッチ輪行講座」「マナーアップ&セーフティ講座」「スマートローラーレッスン」「子ども自転車教室」などのワークショップも全て無料で学べるとあって、各回とも多くのひとで賑わっていた。
【試乗会出展ブランド】
ミューラー、DTスイス、マキシス、イーエムサイクルズ、グスト、トライゴン、毘沙バイク、ヨネックス、T&K、フォス、アウトボックス、KHS、ファクター、ギザロ、ダボス、コーダーブルーム、HGSBT、ボーマ、エヴォル、ダホン、ターン、ヴィチ、トマジーニ、カザーティ、カラミータ
【ウエア・パーツアクセサリー】
フィールキャップ、キーレイ、ポライズ、ループマウント、トラベルカップ、ポケットペダル、カペルミュール、ダボス、ミノウラ、ノースウェーブ、P&Pコンポーネンツ、バナナワークス、Q36.5、ソールスター、idマッチ、レイク