アブスからエアロな新作ヘルメット「ゲームチェンジャー2.0」「パワードーム」登場

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アブスから、エアロコンセプトの新作ヘルメット「ゲームチェンジャー2.0」「パワードーム」が登場した。ゲームチェンジャー2.0は、速さを追求し、エアロ性能とベンチレーションを高めたモデル。パワードームは、ゲームチェンジャー2.0の特徴を引き継ぎつつ価格を抑えたモデルだ。

 

ゲームチェンジャー2.0

前方から空気を送ると、ゲームチェンジャー2.0に取り付けられた毛糸は、乱気流を起こすことなくヘルメットに沿った形で流れる

 

ゲームチェンジャー2.0

ゲームチェンジャー1.0」からアップデートし、ツール・ド・フランス2023から実戦投入された。アブスのヘルメットはアルペシン・ドゥクーニンクやモビスターチームが使用している。

 

ゲームチェンジャー2.0

 

前面に横長の通気口が新たに設けられたことなどにより、1.0に比べて空気の流入量が32%多くなっている。前面から沢山の空気を取り入れ、上部の通気口からその空気を加速し、後部の絞られた放出口から排出される。気圧を変えながら、冷やしながら空気が送り出される。

 

ゲームチェンジャー2.0

横長の通気口にはアイウェアも掛けられる

ゲームチェンジャー2.0

後部にもサングラスを止めておくことができ、空力などからのお勧めは前部よりもこちら。サイズの調整機構はスイス製

ゲームチェンジャー2.0

翼断面の後部を切ったカムテール形状

 

また、新たに採用された上部のグリッドのプレートは、低速時には前から空気を取り入れるが、高速、スプリントポジションになったときには逆に空気の流入を遮断し、ヘルメットの表面から空気を後方に流す。色々なポジション、速度域、角度に対応するようなヘルメットだ。

 

ゲームチェンジャー2.0

ゲームチェンジャー2.0

空力を考えて、ストラップにはバックルがなく、さらに、前側にパイプを入れて太くしている。下着メーカーのヴィクトリアズ・シークレットが作っており、縫製や肌触りの良さから採用された

アブスのセールス、マーケティング責任者のアクセルさん

ゲームチェンジャー2.0を被って説明する、アブスのセールス、マーケティング責任者のアクセルさん。最近の大型のアイウェアではおでこの部分に熱がこもってしまうが、それを解消し、また、ヘルメットとの段差をなくしてエアロ効果を高める設計だという

ゲームチェンジャー2.0

面ファスナーで固定しない薄いフローティングパッドを採用。前面に汗が貯まらず、横のストラップに沿って汗が落ちる構造となっている。アイウェアに汗が掛かるのを嫌う選手たちの要望が反映された

 

GAMECHANGER 2.0
価格:4万3780円
サイズ:M(54〜58cm)、L(57〜61cm)
重量:265g(M)、275g(L)

 

パワードーム

ゲームチェンジャー2.0の約半額でありながら、2.0のようにエアロ性能を備えたモデル。上部に通気口が付いているなど基本構造は同じだが、前部の通気口が多く、空気を取り込れる量も多くなっている。2.0と同様のストラップ、調整機構も採用。デザインのコンセプトはフェラーリのエンジン(=パワー)と、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂のドームだ。

 

パワードーム パワードーム パワードーム パワードーム パワードーム

 

POWERDOME
価格:1万9800円
カラー:ベルベットブラック、フリップフロップパープル、シャイニーホワイト、ゴールドフィッシュオレンジ、チタン
サイズ:M(54〜58cm)、L(57〜61cm)
重量:230g(M)、250g(L)