ビアンキが新型スペシャリッシマを発表

目次

日本においてBianchi(ビアンキ)ブランドを展開するサイクルヨーロッパジャパンは、新型Specialissima(スペシャリッシマ)を発表した。

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

ビアンキのレーシング部門であるレパルトコルサが開発した新型スペシャリッシマ。完成車重量6.6kg(※)と超軽量でさらに登坂能力を高めた次世代オールラウンダーバイクは、エアロダイナミクスに優れたチューブ形状により平地でも下りでも高いパフォーマンスを発揮する。

すでに高い評価とレースでの実績を積み重ねているOltre(オルトレ)ファミリーとともに、新しいスペシャリッシマにより「エアロ」「オールラウンダー」という2つの軸で構成されるビアンキのハイエンドロードレースラインナップが完成した。

※サイズ55のペダルレス完成車。誤差±

 

新型スペシャリッシマの特徴

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

次世代オールラウンダー
レパルトコルサによるこの新型バイクは、次世代のオールラウンダーバイクへの道を開く。旧型から進化した軽量性、そしてエアロダイナミクスは我々に課された速く走ることへ集約されていく。

 

妥協なきバイクづくり
これまで以上に高速化が進むサイクリング界。ビアンキはプロアスリートからのフィードバックに真摯に向き合いものづくりへ反映、超軽量で反応性に優れたレーシングマシンを開発した。

激しい坂こそ、このバイクが最高のパフォーマンスを発揮する場所。上り坂でのパフォーマンスはダウンヒルでの効率性、操作性、そして平坦区間でいかにワット数を節約することができるかという能力によっても向上する。レパルトコルサはスペシャリッシマのフレームとコンポーネントを、エアロダイナミクス効率を向上させる体系的アプローチにより再設計した。

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

 

真のオールラウンダーバイクへ
6.6kgという数字でハイエンドバイクのマーケットをリードする剛性対重量比を持つスペシャリッシマ。この新型バイク開発プロジェクトの目標は「重量と反応性を損なうことなくエアロ性能を向上させ、急斜面以外でも競争力を発揮すること」にある。

レーシング部門レパルトコルサのチームは勾配とパワーのパラメーターを変化させることでこのゴールを達成。急勾配でなくてもこのバイクのアドバンテージが発揮できるようチューニングを施した。

以前のスペシャリッシマがアドバンテージを提供するには8.8%の勾配が必要だったが、新型ではこの値を6%まで下げて設定。数字を見ると明らかで、旧型と比較すると、新型は傾斜6%、距離10kmの上り坂を200ワット出力で走行する体重60kgのアスリートに8.7秒のアドバンテージを提供することが分かる。

10kmの平地では、200ワット出力のアドバンテージは31.19秒に増加。トップレベルのクライマー(6%の上りで時速30kmに達することができるクライマー)にとって、新型スペシャリッシマは3.6ワットのパワーを節約することができることになる。軽量クライミングバイクから、真のオールラウンダーバイクへ変貌を遂げた。

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

 

オルトレ RCから得た気づき
エアロダイナミクス効率を追求するにあたって、エアロハイパーバイクであるオルトレ RCの開発からインスピレーションを得たことは当然の流れであり、オルトレ同様にスペシャリッシマはフォークを効率的にフレームに組み込み空気抵抗を低減。そしてD型シートポストもエアロダイナミクスに最適化された形状を踏襲している。

 

軽量化へのこだわり
6.6kgという軽量化を達成するには、各コンポーネントにおいても最適化を図らなければ不可能。極細のバーティカル・ステーとホリゾンタル・ステーに加え、エアロダイナミクスを向上させるために余裕あるヘッドチューブを作ることで、重量と素材をバイクのリヤからフロントへと再配分している。

軽量化へのこだわりは、ディレイラーハンガーやシートチューブ一体型ロックシステムといった細部にまで及び、塗装についても細心の注意をはらった仕様となっている。

 

アスリートとバイクをひとつのシステムとして捉える
オルトレの開発アプローチ同様、新型スペシャリッシマにおいてもバイク単体ではなく、ライダーが乗った際にいかに高いパフォーマンスが可能になるかを念頭に、スペシャリッシマ RCではインテグレーテッドハンドルバーをはじめとする特別なコンポーネントが開発された。

ハンドルバー:
好みの長さから選べるフルカーボン製ハンドルバーの重量は、110×380mmでわずか330g。Acrosインターナルケーブルルーティング(ICR)に対応するハンドルバーは、リーチ73mm、ドロップ125mm、2°のフレアが特徴。スペシャリッシマ RC ハンドルバーはProとCompとの互換性がある。(ハンドルバー単体の入荷時期は未定)

ホイールセット:
スペシャリッシマ RCは32mm幅までのタイヤに対応する33mmハイトのチューブレスレディリムと高品質セラミテック・ベアリング・ハブを備えたビアンキレパルトコルサ製ホイールを装備。ホイールセットの重量はわずか1380g。トラディショナルスポークとストレートプルスポークを交互に使用することで、スピードと快適性の完璧なバランスを実現している。

フレーム、コンポーネント、ライダーがひとつの技術コンセプトに統合され、効率的なアスリート・マシン・システムを形成している。

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

 

3つのグレードをラインナップ

スペシャリッシマのイノベーティブなエンジニアリング・アプローチをより幅広いアスリートに提供することを目的に、3つのグレードを作った。最上位モデルのRCに加え、スペシャリッシマ プロとスペシャリッシマ コンプがラインアップされる。

 

Specialissima RC

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

RCは上り坂で最大限のパフォーマンスを発揮し、山岳以外でも最適な効率を求めるワールドツアー選手からの厳しい要求に応えるために設計された。軽量でエアロダイナミクスに最適化されたフレームとコンポーネントは、上りの前後の平坦路とテクニカルな下り坂でも優れたパフォーマンスを発揮する。

スペシャリッシマ RC ハンドルバー、Reparto Corse 33Rホイール、RC139サドルなど、ビアンキの高性能コンポーネントが採用されている。カラーバリエーションは1色で、最小限の塗装で軽量化を実現した。

日本ではシマノ・デュラエース Di2 モデルを展開。定価は194万7000円を予定している。

 

Specialissima Pro

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

スペシャリッシマ プロはスピードへ情熱を燃やすハイレベルなライダーのために設計され、上りでも下りでも自分の限界を超えたいという願いをかなえるためのバイク。RCと同じエアロダイナミクスを追求したコックピットに、ビアンキ独自の振動除去テクノロジーであるカウンターヴェイルを搭載。

Velomann PalladiumホイールとVelomann Mitora Hyper 139mmサドルを搭載。カラーバリエーションは洗練された2つのマットカラー。カーボンブラックのアクセントを効かせたメタリックチェレステと、カーボンブラックのアクセントを効かせたミスティックグレー。重量はサイズ55のペダルレス完成車7.0kg(誤差±5%)。

日本ではシマノ・アルテグラ Di2 モデルを展開。定価は117万7000円を予定している。

 

Specialissima Comp

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

ビアンキ・新型スペシャリッシマ

スペシャリッシマ コンプは次世代オールラウンダーの性能を体験し、将来的にコンポーネントをアップグレードするオプションが欲しい人のためのモデル。トップモデル RCのインテグレーテッドハンドルバーに対応している。

Velomann PalladiumホイールとMitora H1 139mmサドルを装備。アイコニックなチェレステとグラファイトの2カラーは、どちらもグロッシー仕上げになる。重量はサイズ55のペダルレス完成車7.8kg(誤差±5%)。

日本ではシマノ・105 Di2モデルを展開。定価は83万6000円を予定している。

 

 

サイズと展開

サイズ展開は47、50、53、55、57(※日本では59サイズの展開なし)
フレームサイズに応じて3種類の長さのエアロシートポストが付属する。

商品出荷開始時期:未定

ビアンキ直営店:
https://www.bianchi-store.jp/

ビアンキ取り扱い店舗一覧:
https://bit.ly/3PsJcSi