【マキシス】グラベルバイク&ギアピックアップ2023

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Presented by MAXXIS

道に制約されず、思うがままにこぎ進む。 そう、自転車の楽しさを原点回帰させるのが、 オン&オフロードどちらも走れるグラベルバイク。ここでは、そんなグラベルバイクに向けたマキシスのタイヤ「リーヴァー」をピックアップし、実際の使用感と共に紹介しよう。

リーヴァー

MAXXIS
Reaver
マキシス・リーヴァー

価格/8250円

SPEC
タイヤシステム/チューブレスレディ
サイズ/700×40C、700×45C
重量/437g(40C)、495g(45C)
カラー/ブラック、タンウォール
ケーシング/120TPI ケーシング
コンパウンド/デュアルコンパウンド
プロテクション テクノロジー/ EXO

BRAND INFO

1967年に創業した台湾の正新ゴム工業が、1992年にグロ ーバルブランドとして立ち上げたのがマキシス。自転車用 のみならずモーターサイクル用や4輪用のラインナップも 豊富で、世界中から信頼を集めているブランドだ。

グラベルレースに対応 スピード優先の設計だ

マラソンMTBライダーの池田祐樹選手をはじめ、トップアスリートを積極的にサポートしているマキシス。特にMTBの分野では人気が高く、ダウンヒル用からダートジャンプ用まで20種類以上(!)もラインナップする。グラベル&アドベンチャー向けとしては現在4種類を用意し、そこへ新たに加わったのがこの“リーヴァー”だ。

ターゲットはずばりグラベルレーサーであり、それに特化したトレッドパターンを採用。センターはロープロファイルなダイヤモンドローレット模様で、これにより転がり抵抗の低減と、土ぼこりの多い路面でのグリップ力を高めている。一方、狭い間隔でレイアウトされたサイドノブが、安定したコーナリング性能を発揮する。

グラベルタイヤのランブラーよりも軽くて速く、さらに耐久性にも優れるため、オフロードでスピードを最優先するならこのリーヴァーがベストな選択となる。MTBの分野で培った技術を惜しみなく詰め込んだ、期待の新タイヤだ。

リーヴァーのトレッドパターン

センターのノブはかなり低く、その両サイドには3個セットとなったパドルノブが並んでいる。サイドノブには細かなサイピング(溝)があり、これによってノブが屈曲し、地形に追従することでトラクションを稼ぐという。ケーシングは120TPIで、サイドカットに強いEXOサイドウォールプロテクションや、部位によって2種類のコンパウンドを使い分けるデュアルコンパウンドを採用。もちろんチューブレスレディ仕様となっている

ランブラーとレセプター

左はグラベルバイクに特化したランブラー。サイドノブの間隔が広く、あらゆる路面のコーナリングで高いグリップ力を発揮する。右はレセプターで、センターがほぼスリックであることからも分かるように、舗装路や固く締まった未舗装路での速さを追求。現状、リーヴァーは700Cのみだが、この2種類は650B(ランブラーは27.5インチも)もラインナップしている。いずれも1本当たりの価格は8250円であり、用途に合わせて選んでほしい

IMPRESSION:舗装路&フラットダートで活躍する新タイヤ

ガレた路面で知られるSDA王滝。そのグラベルバイククラスにマキシスのランブラーを履いて出場。一度もパンクせずに完走できた私にとって、全幅の信頼を寄せるこのブランドのニュータイヤには興味津々だ。略奪者を意味するこのリーヴァー、全体的にノブが低めなので、アスファルトをはじめ、固く締まった未舗装路では明らかにランブラーよりも軽快に進んでくれる。その一方で、減速方向のグリップ力が高く、しっかり止まれるという安心感がうれしい。空気圧を下げていくと、アスファルトでの操舵はやや重くなるが、未舗装路での食い付きが良くなるので、この辺りはシチュエーションに応じてアジャストしてほしい。舗装路やフラットダートがメインのグラベルライドであれば、かなり活躍してくれそうなタイヤと言えるだろう。

リーヴァー