フルクラムからMTBホイール「レッドゾーンカーボンプラス」登場 XCレース用の新たな最高峰
フルクラムから、MTBクロスカントリー、マラソンレース用フラッグシップホイール「レッドゾーンカーボンプラス」が登場。「レッドゾーンカーボン」の性能を引き上げることを目的として、エリートライダーからのフィードバックをもとに開発されたホイールだ。
レッドゾーンカーボンプラスは、バフ-メガモチームのライダーなどと共に、1年間にわたるレースコンディションの中でさまざまな要素をテストされた。理想的な構成にたどり着いたのは2023年のケープエピックの直前。素材には、FF100ユニディレクショナルハイモジュラスカーボンファイバーとレジンを組み合わせて使用し、前後ペアの重量は1385g。レッドゾーンカーボンと比べて、操作性が9.5%、反応性が10%向上しているという。
ニップフォースリムには、引き続きMoMagとDSRC(ディレクショナルリムスポークカップリング)テクノロジーを採用。ベアリングのシステムはカップ&コーン式だが、ベアリングがUSBにアップグレードされ、回転性能を向上させながらメンテナンスの頻度と重量を軽減している。
また、ホイールの見た目も、ロードバイク用ホイールと同様のフルクラムの新しいグラフィックに変更されている。主要なテクノロジーのロゴがレーザープリントされ、ペイントを行わない、モールドからそのまま出した状態のDIMF(ダイレクト・インモールド・マット・フィニッシュ)のリムに、レーザープリントとガンメタルグレーのラベルを独自のパターンで施している。
左右非対称リム
レッドゾーンカーボンプラスのリムの素材は、フルクラム独自の仕様で製造されているFF100ユニディレクショナルハイモジュラスカーボンファイバーとレジンが新しく配合されたもの。それを複雑に配置することで、レッドゾーンカーボンより4~5%軽量化しながら、優れたライドフィーリングを実現している。
リムの形状は左右非対称のニップフォースだ。ニップルホールが3.5mmと6mmの交互に配置され、横方向の負荷に対する優れた耐性などを発揮する。
リムハイトは26mm、リム内幅は28mmで、2.2から2.4インチのタイヤに最適化。MoMAGテクノロジーの採用でリムにはスポーク穴がなく、チューブレスタイヤを素早く容易に、かつ安全に装着することができる。さらに、リム穴を開けている場合と比べてカーボンファイバーに干渉しないため、リムは高い剛性を発揮する。
価格:41万2500円(シマノMS12)、40万9200円(スラムXD)
ASTMカテゴリー:3