FUJI 2024ラインアップに3つのニューモデルが追加
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10月に発表されたFUJIの2024年新モデルラインアップに、新たに3つの新製品が追加された。
多様化された現代においては、ひとくちに自転車のトレンドといっても単一ジャンルのみに捉えることはできず、大小さまざまなトピックスが発生している。そんななか、今回FUJIが注目したのは、「シングルスピード」「ATB」そして「グラベル」というキーワード。
そのいずれもが決して新しいジャンルではないものの、ジャンルの発生から時を経て有機的に形を変えながら、この数年で局所的に大小さまざまなトレンドを生み出している。そんな時代背景にインスパイアされ同時期にリリースされるニューモデルは、どこか交わる部分がありながらもそれぞれが個性を際立たせ合うものに仕上がった。
一部を除きデリバリーのスケジュールは未定だが、2023年12月12日より各ディーラーで予約販売を開始する。
また、今回の正式リリースを記念して、ニューモデルの実車に見て触れられるポップアップを東京/大阪のショップで開催。もちろん簡単な試乗もできる。
シングルスピードグラベルバイク VAPAH(ヴェイパー)
LIKE VAPOR THAT DOESN’T HAVE ANY BOUNDARY
オン〜オフまで、ライドシチュエーションの境界線をブレンドしていくようなマルチパーパスバイク
ワイドなライザーハンドルを装備したシングルスピードグラベルバイク「ヴェイパー」。フレームはドロップハンドルへのカスタマイズも想定した汎用性の高いジオメトリーに設定し、シングルスピードには珍しく前後キャリヤやギヤを装着できるよう各所に豊富なアイレットが設置されている。
標準で装備されるタイヤ幅は、シティライドとグラベルライドの両シチュエーションでのバランスを考慮し700×38Cを装備。一方でフレームのタイヤクリアランスはさらにファットなタイヤを飲み込むポテンシャルを秘めており、最大700×45Cまでを許容する。
シングルスピードゆえのカスタマイズの手軽さも相まって、乗り手の好みにあわせてまるで別人のような個性を発揮し、オフロード〜オンロードまでライドシチュエーションの境界線を曖昧にしていく。さながらで「蒸気」のようなマルチパーパスバイクだ。
製品ページはコチラ
https://www.fujibikes.jp/products/vapah/
オールテレインバイク ALTERR(アルター)
All Terrain Bike is All-Time Best
懐古主義にとどまらず、現代の解釈で全地形を楽しむために生まれたバイク
クラシックスタイルが印象的な26インチATB「アルター」。ピュアな山遊びを行うために発生したMTB(Mountain Bike)に対し、山岳・市街地の両用を目的とし開発されたATB(All Terrain Bike=全地形型自転車)は、より曖昧な定義のもと、自由度の高い設計やコンセプトが用いられ、特に1980年代後半から1990年代初頭にかけて絶大な人気を誇った。
そんな時代を席巻した自由なスタイルを、現代のバイクトレンドを汲んで再解釈。ブレーキ方式は機械式のディスクブレーキを採用、ダウンチューブのボトルアイレットは三連化、フォークブレードとシートステーにもアイレットを追加することで、フレームバッグや前後キャリヤの取り付けも可能となっており、単なる懐古趣味にはとどまらないディテールを採用。
推奨最大タイヤサイズは26″×2.3″(26″×1.95″標準装備)、センタースタンド台座も備えており、コミューター〜バイクパッキングまで網羅した拡張性は、まさしくネオクラシックスタイルと呼べるだろう。
製品ページはコチラ
https://www.fujibikes.jp/products/alterr/
アドベンチャーバイク JARI2.1(ジャリ2.1)
SEEK ADVENTURE ALL THE TIME
FUJIを代表するアドベンチャーバイク、JARI。日本語の「砂利」からインスパイアされたその名の通り、悪路すら自分のフィールドに変えることができる自転車をイメージし開発され、様々な用途に柔軟に対応出来るマルチパーパスバイクだ。
2018年のデビュー以来、モデルチェンジを経て完成度を高めている同モデルのTiagra仕様の完成車が数量限定で待望の国内展開。
JARI 1.5と同様の同じ軽量アルミフレーム/カーボンフォークを採用しながら、メンテナンス性も考慮してTEKTROメカニカルディスクブレーキがスペックインされた、まさにグラベルバイクの初めての一台として間違いのないモデルとなった。