ワフーがトレッドミル「キッカーラン」を発表

自転車のスマートトレーナーなどを展開するWahoo(ワフー)が、スマートトレッドミル「KICKR RUN(キッカーラン)」を発表した。センシングシステムのRunFree(ラン・フリー)モードを搭載しており、コントロールボタンに触れることなくペースを変更できる。

キッカーラン

キッカーランでは、走る速度によってシームレスでハンズフリーなペース変更を行うことができ、さらにZwift Run(ズイフトラン)と統合されているため、仮想世界を探索しながら自動的に勾配の変化を感じることができる。

キッカーランは、2024年夏にアメリカで発売され、2025年から世界展開される予定だ。2024年1月27日(土)と28日(日)に開催されるボストン・ラン・ショーで独占公開され、ライブデモが行われる。

ラン・フリーモードでは、トレッドミル上のランナーの位置をミリ秒単位で計測し、コントローラーに触れることなく、モーターが自然で正確なペース変更を行うことを可能にする。より速く走れるように設計されており、世界レベルのワークアウトもできる。また、使いやすいコントロールパドルにより、ハードなセッションの最中であっても、ストライドを崩すことなく完全にコントロール可能。さらに、TOF(Time-of-flight/タイムオブフライト)センサーなどの機能により、ランナーは常にトレッドミルの中央を走ることができ、ワークアウトだけに集中することができる。

センサー

TOF方式のセンサーによりランナーの位置を常時計測し、スピードを調整する

キッカーランは、自然なエネルギー反発をもたらす反応性の高い路面と、上下の勾配だけでなく左右への傾斜機能により、道路をシミュレートしたダイナミックなランニング体験を提供する。この横傾斜機能により、キッカーランを自動的に水平にすることもできる。

最大上り勾配

最大上り勾配は15%

最大下り勾配

最大下り勾配は3%

左右への傾斜

上下勾配だけでなく、左右への傾斜も再現可能

キッカーランは、ズイフトやワフーシステムなどのソフトウェアプラットフォームにシームレスに接続し、自動的にスピードや傾斜をコントロールすることにより、構造化ワークアウトなどもスマートトレッドミルならではの特長を生かして使用することができる。最大で1km2分28秒の速さまで対応しているため、ランナーのレベルに関係なく、十分にトレーニングが可能。また、ワフーエコシステムと統合されており、心拍センサー、スマートウォッチ、ランナー向けの各種アクセサリーと接続ができる。

ノートパソコンやタブレットを設置するための台座と、トレーニング中の水分補給に便利なボトルホルダーも装備している。デバイスはUSB-Cポート経由で充電できる。Wi-Fi接続にも対応しており、ネットワークを使用するソフトウェアに簡単かつ安定した接続環境を提供。また、有線での接続方式も備えており、信頼性の高い接続環境が必要な場合にも対応している。

タブレット等を設置する台座

タブレット等を設置する台座

キッカーラン

パドル式勾配操作ボタン

パドル式勾配操作ボタン

パドル式スピード操作ボタン

パドル式スピード操作ボタン