ラファの織りなす新しきスタンダード

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ロンドン発のサイクリングアパレルブランド、ラファは2024年で創業20周年を迎える。その記念すべき年の第一作目として発表されたのが、新たなるオンロードシリーズだ。

プロチームシリーズ

Rapha
Pro Team Aero Jersey

ラファ・プロチームエアロジャージ
価格/3万円

プロチームエアロジャージ

風洞実験によって、同ブランドのラインナップの中で「最速」が証明された一着。整流効果を高める生地を大胆に配置し、デザインのアクセントにも。袖の長さは前作よりも少し短くなった。「Rapha」のロゴは脇から腕のラインに沿って入り、乗車時にこそ主張される

Rapha
Pro Team Powerweave Bib Shorts

ラファ・プロチームパワーウィーブビブショーツ
価格/5万円

プロチームパワーウィーブビブショーツ

シリコンなど異種素材を使うことなく、吸い付くように肌全体を包む「パワーウィーブ」素材を採用。ペダリング動作に密着し、快適なサポート感を得ることができる。先行発売されていたモデルではグレー味を帯びていたたが、シンプルなブラックカラーが追加された

サイクリングウェアとしてのどこまでも純粋な機能と美

遡ること2004年、自転車を都市生活の重要な要素として迎え入れ始めたロンドンで、ロードレースを愛する一人のサイクリストによって創業されたのがラファ。シンプルで洗練されたデザインに、上質な縫製と素材選びは、ブランド誕生当初より、サイクリングウェアがどれほど魅力的なものであるかを目にした人々へ知らしめた。そして熱心なホビーレーサーはもちろんのこと、生活の一部としてサイクリングを楽しむ多くのコミュニティと重なり合うことで、世界的なブランドへと発展してきた。

だからこそラファにとってロードレースというカテゴリーはかけがえのないものであり、そのハイエンドを担うラインがこの「プロチーム」シリーズだ。2024年のフルモデルチェンジに合わせて、「プロチーム」が冠されるトップスは、「エアロ」、「ライトウェイト」、「トレーニング」の3つのラインを展開。現在のロードレースシーンで最も重要視されるエアロダイナミクスの追求を筆頭に、レースプロファイルに応じた選択肢が用意される。

ここで紹介する「エアロ」ジャージは、登場から10年以上、5世代を経てブラッシュアップを重ねたモデル。そのトピックとしては、ラファがウェアを供給するEFエデュケーション・イージーポストの選手たちと全く同素材&カッティングを採用したモデルであるということだ。第1世代では当時のエアロスキンスーツよろしく“着用するのも難しいほどのタイトさ、引っかかりで破れてしまうほどの薄い生地感”であったものだが、トッププロからのフィードバックを受けアップデートを重ねた。今作ではカットパターンをより乗車姿勢において自然な着心地となるように、脇下からの斜め方向のラインで腕まわりを成型。「鱗うろこ」状の表面を持ち整流効果を高める生地は、前作より広い面積を占め、肩、上腕、背中上部に採用されることで前面からの空気抵抗を削減。一方で排熱を担う背面は自然に肌に密着し、前身頃は日本人の体型にも収まりのいい長さのため、ライド時の汗や体熱を生地を通して外部へ導いてくれる。かつてのエアロジャージという印象から想像されるような締め付けはなく、その軽い着心地はどんなライドに出る際にも選んでしまいそうなほど着回しやすい。

それと共にビブショーツも「プロチーム」の2つのライン、「プロチーム ビブショーツ」と「プロチーム トレーニング ビブ ショーツ」がブラッシュアップ。2023年に先行して発表されていた、同シリーズのハイエンドの「プロ チーム パワーウィーブ」ビブでは、新たなブラックカラーのパワーウィーブによって腿から腰、背中にかけて全体を自然に引き締める。それらフラッグシップのジャージとビブのコンビネーションは、こらえるようにペダルを回す登坂、そして高速巡航から踏み込む加速という全ての瞬間、体を包む薄い膜のごとく踏み出す力をサポートするのだ。

ブルベにグラベルやMTB、そしてバイクを降りてからのスタイルに至るまで、どれもが“サイクリング”であるからこそ、それらに寄り添うラインナップを展開し続けてきた20年。新たなピュアロードカテゴリーの開幕と共に、ラファは留まることなく次のステージを迎える。

ラファの織りなす新しきスタンダード

本誌・江里口恭平

競技としてのロードバイクを入り口に、ツーリングやグラベル、MTBへと自転車趣味を広げていく。実走派の本誌編集部員

プロチームのベーシック

Rapha
Training Jersey

ラファ・トレーニングジャージ
価格/2万円

トレーニングジャージ トレーニングジャージ

上記で紹介した「プロチーム エアロ ジャージ」と同じくして刷新されたのが「プロチーム トレーニング ジャージ」。EFのエリートレーサーたちによって磨き上げられた、あらゆる環境で一日中走り続けるためのパフォーマンスウェアだ。前面には伸縮性に、背面には排熱や汗さばきに富んだ生地をそれぞれ配置。2つのパネルはロープロファイルの同系色でまとめられたバイカラー的なデザインとなり、背中ポケット中央部にはブランドのアイコン的横線が大きく入る。

ピュアロードシーンに向けアイウェアが追加

Rapha
Letras Glasses

ラファ・レトラスグラス
価格/2万6500円

レトラスグラス レトラスグラス

軽量かつスリムなフレームレスのシングルレンズタイプのアイウェアが「レトラス」。レンズのトップ部と頬部分に湾曲表現が加えられた仕上げが美しく、スピーディな空気の流れと共にどこか懐かしさを感じさせる。まさにロードレーサーのためのアイウェアだ。ハイコントラストなレンズは4色展開。こちらは淡いブラウン味の「ローズカラー」で、日中から夕暮れまで目をプロテクトする。この他、双眼モデルやレンズ交換可能モデルもラインナップに追加。

 

問・Rapha Tokyo
住所:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前5-29-1
TEL:03-6434-5571
営業時間:12:00〜19:30(平日)、12:00〜19:00(土・日・祝)