テック・ワンからリヤ12速Di2レバー用「シフトスイッチブロッカー」発売 輸送中のバッテリー消耗を防止
テック・ワンから、「シャレー・スポーツ シフトスイッチブロッカー」が発売される。輸送中の変速スイッチ圧迫によるバッテリー消耗を防止するアクセサリーで、ケーブルを抜いても無効化できないシマノの無線Di2レバーに対応する。
輪行や車で運んだ自転車を組立て、走り出したら変速不能という電動変速自転車で起きることがあるトラブルは、輸送中に輪行袋や周囲のものに変速スイッチが圧迫されて変速モーターが動き続け、バッテリーが消耗したことが原因だ。シマノの電動変速システム「Di2」の11速世代までは、変速スイッチとバッテリーとの間のどこかでケーブルのコネクタを外せば無効化できた。しかし、無線化された12速世代ではこの手法が使えない。たとえ変速用バッテリーとディレーラーをつなぐ有線部分でコネクタを外したとしても、デュアルコントロールレバーに内蔵されたコインバッテリーの消耗を防ぐことができない。Di2を完全に無効化するためには、レバーのブラケットカバーをめくってドライバーでネジを外し、バッテリーを取り出す必要があった。これを輪行や輸送のたびに行うと、バッテリーの紛失やパーツの破損といった別のトラブルを起こす可能性もある。
頻繁に輪行や輸送を行う前提の折りたたみ自転車「カラクル・コージー」 に、無線式Di2のコンポーネントを搭載するに当たり、このことが課題になったという。そこで開発されたのが、分解不要で変速スイッチをブロックできるシフトスイッチブロッカーだ。各モデルのデュアルコントロールレバーごとに最適化された形状なので、ワンタッチで装着でき、輸送中の誤動作を防ぐことができる。全長4cm未満の小型で、重量もペア6g未満と携行が苦にならない。
付属品として開発されたが、他社のロードバイク用に単品販売の要望が多く寄せられたことを受けて今回発売されることになった。「3Dプリンター製のため外観や耐久性は金型成形品に比べて劣り、価格も安いとは言えませんが、この製品の機能が必要な方はご検討下さい」とテック・ワンはコメントしている。シマノの12速ロードコンポのデュラエース(ST-R9270) 、アルテグラ(ST-R8150/ST-R8170)、105(ST-R7170)の4モデルそれぞれに対応する形状が用意されている。
Chalet Sports シフトスイッチブロッカー
価格:2640円
重量:約2.1g×2(ST-R9270)、約2.6g×2(ST-R8150用)、約2.8g×2(ST-R8170用)、約2.9g×2(ST-R7170)
サイズ : 38×22×10mm(ST-R9270)、38×22×12mm(ST-R8150用)、37×22×11mm(ST-R8170用)、39×20×12mm(ST-R7170)
材質:TPU(熱可塑性ポリウレタン)