ヴィットリアから「メスカルXCレース」などMTBタイヤが発売

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ヴィットリアから、MTBクロスカントリー用タイヤ「Mezcal(メスカル)」「Peyote(ペヨーテ)」が新たなケーシングテクノロジーとサイズ、カラーで発売される。後者は「Terreno(テレーノ)」とメスカルとの間を埋める復活モデルだ。

また、MTBエンデューロにおけるルーズコンディション向けモデル「Mostro(モストロ)」も登場。これにより、「Mazza(マッツァ)」、モストロ、「Mota(モタ)」というエンデューロタイヤのラインアップが出揃った。

さらに、ヨーロッパで2024年2月から先行発売されていたMTBエンデューロ/ダウンヒル用タイヤインサート、「AIR-LINER PROTECT ENDURO / DOWNHILL(エアーライナープロテクトエンデューロ/ダウンヒル )』が日本でも発売される。従来のエアーライナーMTBに代わる、エンデューロとダウンヒルそれぞれのために最適化されたバージョンだ。

メスカルXCレース

メスカルXCレース

ペヨーテを補完するため、メスカルには、XCレースフォーミュレーションとテクノロジーを採用した新しい2.4サイズが設定された。

XCレースフォーミュレーションは、より速くテクニカルになってきた現代のXCコースに対応するための、タフなだけでなくより速いタイヤを実現するコンパウンドだ。グラフェンとシリカを配合し、ウェット時のグリップとしなやかさを強化、60TPIチューブレスレディーケーシングと相まって最大限の変形を可能にしている。これらは、ライダーの疲労を減らすと同時にレース時の信頼性を高める。

メスカルXCレースの構造

 

メスカルXCレース

ブラウン

メスカルXCレース

ブラック

メスカルXCレース

Mezcal XC-RACE
価格:1万340円
サイズ:29×2.4
カラー:ブラウン、ブラック
重量:690g(ブラウン)、700g(ブラック)
発売時期:2024年6月下旬

ペヨーテXCレース

ペヨーテは、ハードパックからファインルーズテラインまでの路面状況での使用を想定したモデルだ。新しいトレッドパターンはテレーノとメスカルとの間に位置しており、低いプロファイルで交互に入ったセンターリボンによってスピードとグリップを提供。V字型の形状を採用しており、ルーズなテラインでもトラクションをかけつつ瓦礫を外にかき出して進める。交互に配置しコーナリングトレッドにかけて徐々に細くなっているミドルトレッドは、優れたハンドリングなどを可能にする。このようなトレッドの特徴は、コーナリングの傾斜や角度に関係なくパフォーマンスを高めることに繋がっている。

ペヨーテのトレッド

新しいケーシング、新しいコンパウンド、新しいトレッドにより、ペヨーテの転がり抵抗は6%改善したという(メスカルは3%改善)。

ペヨーテ

ブラウン

ペヨーテ

ブラック

ペヨーテ

Peyote XC-RACE
価格:1万340円
サイズ:29×2.4
カラー:ブラウン、ブラック
重量:730g(ブラウン)、740g(ブラック)
発売時期:2024年6月下旬

モストロ

モストロは、数年に渡る製品開発と、ダウンヒルプロチームのコメンサルICスタジオ、 エンデューロプロチームのアベトーネアンチロッティヴィットリアによるテストから生まれ、UCI MTBワールドシリーズの最も過酷なトラックを征服するために作られた。

コメンサルICスタジオ

トレッドデザインは、トレイルでの高いスピードとコントロールを提供するために設計。新しいV字型のトレッドパターンに、交互に配置したミドル&センターラグと、はっきりした形状のトレイリングエッジを備え、岩や根、ルーズな路面でもしっかりとした安定性をもたらす。トレッドプロファイルには、垂直に入れたサイピングと表面に段を備え、トラクションとコーナリング時のコントロール性能、素早い加速力を強化している。また、トレイリングエッジは、ブレーキ時にタイヤの転がりパフォーマンスを下げずに錨のようなグリップ力を発揮する。

モストロのトレッドデザイン

ライダーの様々なニーズに対応するため、モストロには2つのモデル「エンデューロレース」と「エンデューロ」がある。

モストロエンデューロレースは、レースフォーミュレーションテクノロジーで設計されており、スピードとグリップを高めるためにグラフェンとシリカで強化されたシングルソフトラバーコンパウンドが特徴だ。頑丈に強化されたマルチレイヤーケーシングと共に、レース仕様の耐久性と耐摩滅性能を提供する。ビードからビードにかけて、ケーシングの内側に配置した強化レイヤーと、ケーシング上部に配置した耐パンク性能ベルトにより、耐パンク保護機能が追加されている。さらに、サイドウォール・スタビリティーインサートにより、リム打ちからタイヤを守り、最先端のラバー素材によりサイドウォールを補強している。

モストロエンデューロレースの構造

モストロエンデューロは、グラフェンによって強化され、最適化した4つのラバーコンパウンドを戦略的に配置する4コンパウンドテクノロジーを採用しており、高いスピードとグリップ、耐久性を提供する。トレッドは摩滅とパンクに強い2-プライ120TPIナイロンケーシングの上に貼られている。エンデューロレースと同じサイドウォール・スタビリティーインサートによりリム打ちからタイヤを守り、ラバー素材によりサイドウォールを補強している。

どちらのモデルも、エアーライナープロテクトインサートと一緒に使用することで性能を発揮。チューブレディテクノロジーと折りたたみアラミドビードを採用しており、ビード上げが容易で空気の保持力も高い。そして、全てのサイズがフックレスリムに互換性がある。

モストロエンデューロレース モストロ

Mostro Enduro Race
価格:1万1550円
サイズ:29×2.4
カラー:ブラック
重量:1220g
発売時期:2024年6月下旬

Mostro Enduro
価格:1万780円
サイズ:29×2.4
カラー:ブラック
重量:1260g
発売時期:2024年6月下旬

エアーライナープロテクト

ヴィットリアのタイヤインサーのラインナップにエアーライナープロテクトが追加された。エンデューロとダウンヒルのために最適化されたバージョンで、UCIワールドシリーズのタフなコースで作られた。

エンデューロバージョンは、より低いフォーム密度で、衝撃吸収機能とハンドリング機能を強化している。ダウンヒルバージョンは、より高い密度のフォームによって、速いスピードでのリム打ちでもホイールをしっかり守る。 どちらのポリマーフォームも軽く、長い製品寿命となっている。リムとタイヤの間に頑丈なバリアを作ることで、パンクやサイドのカット、噛み込みパンクに対する保護機能を発揮し、過酷なトレイルやテラインでも自信を持って攻めることができる。

エアーライナープロテクトエンデューロ

ヴィットリア・エアーライナープロテクトエンデューロ

エアーライナープロテクトダウンヒル

ヴィットリア・エアーライナープロテクトダウンヒル

T字型の断面形状により安定性を強化。さらに、タイヤの横方向の安定性とビードの保持力を高め、アグレッシブなセクションにおいても、転がり抵抗に影響なくタイヤがきちんと保持される。

以前のエアーライナーMTBと違い、両方とも完全なループ形状となっており、カットして繋ぐ必要がないので、より簡単に早く装着できる。 27.5”と29”の2つのサイズがあり、eバイクに使うのもお薦めだ。チューブレスのセットアップだけに互換性があり、付属品のマルチウェイチューブレスバルブだけが使用できる。

エアーライナープロテクト

Air-Liner Protect Enduro
価格(1本):9350円
サイズ:27.5”、29”
対応タイヤ幅:2.4〜2.6
対応リム内幅:25〜35mm
重量:125g(27.5”)、135g(29”)
付属品:マルチウェイチューブレスバルブ

Air-Liner Protect Down Hill
価格(1本):9350円
サイズ:27.5”、29”
対応タイヤ幅:2.4〜2.6
対応リム内幅:25〜35mm
重量:175g(27.5”)、185g(29”)
付属品:マルチウェイチューブレスバルブ