クラシファイド×TRPの1×16速電動グループセットが登場
無線電動内装変速機構を組み込んだ「パワーシフトハブ」を展開するクラシファイドと、コンポーネントブランドのTRPとが協力し、電動グループセット「VISTAR // Powershift(ビスターパワーシフト)」をユーロバイク2024で発表した。ロード用の1×16速モデルとグラベル用の1×15モデルがあり、優れた効率性と耐久性を提供する。
クラシファイドの2段変速パワーシフトハブを含むグループセット全体の変速は、TRPのブレーキレバーからワイヤレスで制御される。1×のチェーンリングとクロスレシオの12速カセット、QuantumShift(クォンタムシフト)というシステムにより、ブレーキレバーのボタンを使って15段、16段の仮想の変速ができる。また、パワーシフトハブとディレーラーをそれぞれ個別に変速もでき、2×12速も選べる。
ブレーキフードとレバーは人間工学に基づいて設計されており、手の大きさに関係なく指1本でブレーキングができる。
パワーシフトハブの利点はそのままビスターの利点でもある。つまり、530%以上の変速比幅(11-40Tカセット使用時)や、フロントディレーラーを使用しないことによる空気抵抗の低減、より大きなチェーンリングが選べること、ストレートなチェーンラインによるドライブトレインの効率の最適化だ。また、TRPのカセットに組み込まれたウェーブテクノロジーは、ダイレクトで素早い変速を可能にする。
1つの大きなチェーンリングのみを使うので、チェーン、カセット、ベアリングへの負荷が軽減するが、過酷な環境に耐えるようにも設計されている。アンバウンド・グラベル2024では、クラシファイド・リドレーファクトリーチームのアルノ・ファン・デン・ブルックが、グラベルを9時間、200マイル走行した。
ユーロバイクアワード2024のコンポーネント部門を受賞したビスターパワーシフトは、2024年第3四半期末に発売される予定だ。