サーヴェロのTTバイク「P5」がフルモデルチェンジ

2019年に誕生したサーヴェロのTTバイク「P5ディスク」。それから5年、さらなる速さを獲得するためにフルモデルチェンジを果たした。

※7/10 実車の画像などを追加。発表時(7/4)よりも完成車の価格が下げられた。

P5ディスク

P5

TT仕様

P5

トップチューブバッグと、ハンドル、サドルにボトルケージを付けたトライアスロン仕様

P5の新旧フレーム

新モデル(右)と前モデル(左)のフレーム。緩和されたUCIの3:1ルールに適応し、表面積が全体的に大きくなった

ファストバック・シートステー

大きく変わったと言えるのが、サーヴェロがファストバック・シートステーと呼ぶ部分。横方向の剛性はそのままに、縦方向の剛性を22%低減。パワー伝達性能を変えずに快適性が向上したという

P5のフォーク

新型のフォーク(奥)は先端の隆起が減っている

シートクランプ

シートポストクランプは空力を高めるために中に埋め込まれる

フロントフォークとベースバーはエアロロードの「S5」と同じ構造を採用。これにより、付属のスペーサーを使用することでベースバーを20mm(5mm×4枚)、さらに、別売りのスペーサーキットを追加することで最大40mmまで高くできる。スペーサーを使用しない場合は従来モデルより10mm低いハンドルポジションが可能になった。また、ベースバーは大型の油圧用TTレバーに対応するため、従来よりグリップ部分のリーチが10mm短く改良された。

P5ディスク P5ディスク

より幅広いポジションに適合するためライザーポストも改良された。これまでは0、5、10、15度の4段階の角度調整で、アームパッドとエクステンションバーを上に向ける構造だったが、さらに20、25、30度まで角度をつけることが可能になった。

これに伴いアームパッドも改良されており、ライダーの安定性を高める。

P5のハンドル高比較

手前から48、51、54サイズのハンドルの高さの比較。エクステンションバーの角度は手前が30度、他は0度

ライザーポスト

新型のライザーポスト(右)は前モデル(左)よりも長くなり、ベースバー上面とアームパッド上面との落差が最大17cmまで拡大した。なお、前モデルとの互換性はない

アームパッド

アームパッドは大型化した。接触面を広くすることで、特定の部位が痛くならないようにするため。また、調整範囲も広くなった

ライザーポスト

タイヤのクリアランスは、実測値で34mm幅のタイヤを装着した際に片側4mm空くように拡大された。これは、現行のS5、R5と同様だ。

P5のタイヤクリアランス

ヴィットリア・コルサプロTLRの700×28Cを装着した際のクリアランス。完成車にはヴィットリア・コルサプロスピードTLRの700×29Cが採用される。ツール・ド・フランス2024でヴィスマ・リースアバイクが使用しており、サーヴェロのためだけに作られたサイズだ

P5ディスク

完成車に採用されるパーツのサイズも変更された。51サイズのクランク長が170mmから165mmに、54、56サイズは172.5mmから170mmになっている。

P5デュラエースDi2

サーヴェロ・P5デュラエースDi2(ファイブブラック)。シマノ完成車にはフォーアイのパワーメータークランクが採用される

P5ディスクアルテグラ

サーヴェロ・P5ディスクアルテグラ(ディープダリア)

P5フレームセット

サーヴェロ・P5フレームセット(ファイブブラック)

ラインナップ:
P5 Dura-Ace Di2 Five Black  242万円
P5 Ultegra Di2 Five Black 184万8000円
P5 Ultegra Di2 Deep Dahlia 184万8000円
P5 Frameset Five Black 121万円
P5 Frameset Deep Dahlia 121万円

サイズ:48、51、54、56

入荷予定時期:2024年8月以降