サーヴェロなどの国内代理店の東商会が、オランダのケミカルメーカーDYNAMIC（ダイナミック）の取り扱いを始めた。ダイナミックは、UCIワールドチームのレッドブル・ボーラ・ハンスグローエ、アルぺシン・ドゥクーニンク、チームヴィスマ・リースアバイクの公式テクニカルパートナーだ。

日本で最初に展開する製品を紹介しよう。まずクリーナーが3種類。「バイオフィルスファイター」（2200円〜）は自転車のあらゆる部分に使用できるクリーナーだ。泥、油、汗などの頑固な汚れを、フレーム、パーツ、環境に害を与えることなく溶解するように配合が最適化されている。

「バイオドライブトレインデトックス」（3080円〜）はドライブトレイン全体の洗浄に適しており、汚れ、油、ワックス、グリースを除去する。生分解性で、水で簡単に洗い流すことができる。

「チェーンクリーナー」（2200円〜）もドライブトレイン全体に使用するものだが、こちらは脱脂剤だ。汚染物質を溶解する一方で膜を残し、金属部品が完全に乾燥するのを防ぐ。

クリーナー3種はいずれも500ml、1000ml、5000mlをラインナップし、バイオフィルスファイターとバイオドライブトレインデトックスの500ml、1000mlにはトリガーヘッドが付く。

チェーンルブは8種類ある。「ウルトラ2」（50ml、3520円）はテストで800km以上持ったという高耐久の耐候性も高いオイル。「ワッツアップワックス」（100ml、2970円）は、屋内での使用を推奨している汚れが少ない静音ワックスだ。「ウェットルーブプレミアム」「ドライルーブプレミアム」（いずれも100ml、2530円）は普段のトレーニングから使用できる。「スリックワックス」（1540円〜）は気象条件や乗り方を問わずに使えるチェーン潤滑剤で、使うと手入れが簡単になり、ドライブトレインの寿命も伸びるという。容量は50ml、100ml、250mlをラインナップする。

その他の3種類はUCIワールドチームが使用する決戦用のワックスだ。「スピードポーションワックス」（4400円〜）は50mlと100mlをラインナップ。「ワンダーワックス」「ハイパーワックス」（いずれも240g、7700円）はホットワックス呼ばれるもので、溶かしてチェーンを浸して施工する。ワンダーワックスとハイパーワックスは、それぞれ耐久性が高い、摩擦抵抗が低いという違いがある。

組み立て用のグリスもあり、一般でも使用できる「カーボンアッセンブリペースト」（2420円〜）のほか、大容量の店舗向けのものまでラインナップする。

最後に、「ウォッシュクラフト」（1000ml、3850円）は、ジャージだけではなく、ヘルメットのパッド、MTBの肘や膝のサポーター、シューズのインソールを手洗いする際など、すべてのサイクリングギアに使える洗濯洗剤だ。高機能になった一方で繊細にもなったジャージなどには専用品が必要になる。ラインナップは1000mlのみで、1本で25〜30回の洗濯に使用できるが、洗い上がりに少し香りが残るため、それが合わない場合のことを考えて、東商会では、より少ない容量を発売するようメーカーに要望しているという。