オルベアがXCMTB「オイズ」の新型を発表

オルベアのXCレース、マラソン、軽トレイル向けフルサスペンションMTB「OIZ(オイズ)」がさらに進化した。OCの一体型ハンドルバーと新型Squidlock(スクイッドロック)を装備し、上りをコントロールして、下りで独走できる性能を持ち合わせた、180年以上の歴史をもつブランド史上最速のXCバイクだとオルベアはうたう。また、2025年モデルは合計6色展開で、MyO(マイオー)でカスタムすることもできる。

オイズM LTD

新型オイズのフレーム重量は1740gだ。120mmトラベルで完成車重量は9.98kg(Mサイズ、ペダル、ウォーターボトル、コンピューターマウント付き)を実現した。オルベアの最新のテクノロジーと長年蓄積されたノウハウを応用し、余分なものを取り除くことでこの重量を達成。UFOピボットレス・トライアングル、再設計されたカーボン・リンケージ、アップデートされたOMXカーボンレイアップなどのテクノロジーが、剛性や信頼性を損なうことなく軽さを提供している。その一方で、オルベアのフレームには生涯保証が付いている。

オイズ

究極のXCバイクには、上り同様に下りもうまくこなせることが必須だ。オイズの最新ジオメトリは、オルベアのレースチーム、エンジニア、テスターが共同で開発した。下りやテクニカルセクションでの自信を与えながら、重心を中心にすることができ、上りでパワーを最大化する。

このジオメトリは、リグレッシブカーブと高いアンチスクワットを備えた120mmレースチューンサスペンションを組み合わせている。走り始めはしっかりとした手応えがあり、ストロークが進むにつれてすぐにしなやかになる。上りで妥協せず、下りは操作性を向上させた。

オイズ

さらに、新しいスクイッドロックリモートを使えば、2本のレバーで、バーから手を離すことなく、ドロッパー操作と3つのロックアウト位置へのアクセスができる。シマノまたはスラムのブレーキクランプと一体化でき、多くのサスペンションシステムに対応する。

スクイッドロック

オイズは新しい一体型ハンドルバーを採用した。トップで競うために設計されており、バーとステムを一体化することで、すっきりとしたラインと軽さを実現し、ステアリングの正確性を向上させ、無駄のない内蔵ケーブルルーティングを可能にする。ステム有効長は75mmと90mmの2種類、ハンドルバー幅は760mm、ステム角度は-20°相当だ。

一体型ハンドルバー

新しいMP10ドロッパーポストのトラベル量は100mmで、高さは無段階調整ができる。クランプはすべてのサドルレールと互換性がある。この機能を備えながら重量は419gを実現した。

バイクが応答性と効率性を発揮するためには、軽さと剛性が求められる。オルベアのエンジニアは、クランクからホイールへのパワーの伝達を最適化するために、フレーム構造に工夫を凝らした。ペダリング力の大部分が伝達されるフレーム下部は剛性を高め、他の部分は軽量化。これをパワースパインと名付けた。同時にリヤトライアングルのデザインにも注意を払い、シートステーを改良してチューブの面積を増やし、その結果、前モデルに比べて剛性が12%向上した。ベアリングも完全に新しくなり、剛性を高めるためのオーバーサイズにしている。

オイズ

最下位グレードの「M21」以外は、オークォのMP30LTDおよびMP30チームホイールを採用している。これらはホイールセット一式で1350gからとなっており、クラッシュ交換プログラムと保証も付いている。新たに採用されたオークォのハブは、スポークヘッドを回転軸に近づけることで、パワー伝達をさらに向上。反応性と効率性に優れたバイクのパフォーマンスを引き立てる。

リヤハブまわり

SICケーブル・システムと連動してコックピットケーブルを最適に統合できる、既存のIラインケーブル統合技術はそのままだ。ケーブルは最も無駄のないルートを通るため、ケーブルを短くすることができ、摩擦やガタつきを最小限に抑えることができる。内蔵システムはメンテナンスが難しくなることがあるが、オルベアは、ステムやハンドルバーの交換が非統合型と同じように簡単にできるように最適化した。また、フレームを保護するステアリングリミッターも装備。これはスピン・ブロック・テクノロジーと呼ばれ、OCの新しいステムとハンドルバーを採用したことによる。

オイズ

さらにオイズは、どのサイズのフレームにも2つのボトルを装着できる。熱心なマラソンやステージレースライダーからの強い要望に応えた。

オルベアの特徴である、納車前にバイクをカスタマイズできるパーソナライズプログラム、マイオーも選べる。通常のアップグレード、人間工学に基づいたコンポーネント、新しいカラーと仕上げだけでなく、オークォのホイールをカスタマイズできる。さらに、新しいファイバーリンク・リンケージもカスタム可能に。バイクのカラーを選択するとリンケージもペイントされる。

オイズM LTD

OIZ M-LTD
価格:166万1000円

オイズMチームファクトリー

OIZ M-TEAM FACTORY
価格:131万2300円

オイズMチームAXS

OIZ M-TEAM AXS
価格:115万5000円

オイズMプロ

OIZ M-PRO
価格:99万6600円

オイズM10

OIZ M10
価格:90万2000円

オイズM21

OIZ M21
価格:72万7100円