新ブランドARTMAから13万円台のロードバイクなど3車種が発売
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元プロロードレーサー辻善光氏が監修した、自転車専門店ダイワサイクルの新スポーツバイクブランド「ARTMA」から、ロードバイク、クロスバイク、ジュニアMTBの3車種が、2024年10月5日(土)に発売される。また、ダイワサイクルのオンラインストアでは予約受付が行われている。
ARTMAが誕生したきっかけは、スポーツバイクの価格が上昇し続けているため、気軽に本格スポーツバイクを買いにくくなってしまったという声を聞くようになったこと。そのような現状を打破するために、低価格で本格的なスポーツバイクが必要であるという点でダイワサイクルと辻善光氏との意見が一致したという。
ロードバイク「RYLAS(ライラス)」
「RYLAS(ライラス)」は、ブランドの中核を担うロードバイクだ。本格ロードバイクとして13万円台の値ごろ感を持たせつつも、レースにも使えるジオメトリに前後ディスクブレーキに12mmスルーアクスルを搭載し、しっかりとした走行性能を持たせている。また、この価格帯のロードバイクとしては珍しいフレームセット販売(8万7780円)も行われる。
480サイズのみがまずは発売されるが、ライラスが公開された2024年3月のサイクルモードライド大阪に来場した多くの人から、「自分の身長にジャストフィットするサイズ展開をして欲しい」という声があったという。そのため、430、520サイズの発売が決まり、2025年春の発売を目指して開発が行われている。
フレーム設計
操作感に重要な影響を与えるヘッド角、フォークの設計を入念に行い、高い直進安定性を持たせつつも、キレよく曲がるハンドリングを獲得した。
高い直進安定性はロングライドでの疲労軽減はもちろん、高速ダウンヒルでの落ち着いた走行にもつながる。一方で、タイトコーナーや危険回避など、曲がりたいときには意のままに曲がれるようなキレの良さを持っている。
エントリーグレードのロードバイクの多くは、シティサイクルに近いアップライトなポジションで乗れるように長いヘッドチューブになっている。しかし、ライラスは「ロードバイクの速度域では、低いハンドルポジションの方が身体に負担が少ない」という考えから、エントリーグレードの価格でありながらも、ハンドルポジションを低くできるジオメトリを採用している。
コンポーネント
コンポーネントはシマノ・クラリスを採用。また、前後にシマノのメカニカルディスクブレーキを採用し、制動力と整備性を両立している。
メカニカルディスクブレーキは輪行時のトラブルに強く、万が一のトラブルがあったときでも携帯工具で対応ができるのでレースやツーリングで輪行する場合に安心だ。また、デュアルコントロールレバーも機械変速式油圧ブレーキモデルよりも軽くできる利点がある。加えて、過去のリムブレーキ式コンポーネントのデュアルコントロールレバーとの互換性もあり、自宅で眠っているコンポーネントの再利用によるグレードアップにも適している。
クロスバイク「CYLES(サイレス)」
クロスバイク「CYLES(サイレス)」は40Cのタイヤを装備したオールロード仕様。シマノ・キューズを搭載したフロントシングルとなっており、初めてスポーツバイクに挑戦する人でもチェーン落ちの心配がない。また、各部分に数多くのダボがあるため、トップチューブバッグを活用してバイクに多くの荷物を積載することが可能。ライラスと同じリムを使用しており、走行性能も高いものになっている。
ジュニアMTB「POELIS(ポエリス)」
「POELIS(ポエリス)」は24インチ×2.4タイヤを装備した、本格的なジュニアMTBだ。φ27.2mm直付サドルを採用し、適応身長は128cm~となっている。背が高くなってきた場合には、汎用シートポストを使用すれば、好みのサドルを使うこともできる。