コルナゴが新型エアロロード「Y1Rs」を発表

2024.12.11
新製品

イタリアのロードバイクブランド COLNAGO（コルナゴ）が、最先端のテクノロジーを搭載した新しいエアロロードバイク「Y1Rs」を発表した。ワールドツアーレースの集団の中で最もエアロダイナミクスに優れたロードバイクを目指して設計された。

新しいステム一体型ハンドルバー「CC-Y1」は、コルナゴの歴史の中でも最もエアロダイナミクスに優れる。CC.01と比較して、中央領域での空気の流れが分離しないV字型を採用。ハンドルバーとスペーサーとを一体化することでもエアロダイナミクスを向上させている。さらに、CC-Y1に合わせてヘッドチューブもタイトになり、正面の面積は15%減少した。

ダウンチューブも、ホイールから後方への空気の流れを最適化するため新しい形状を採用した。

ホイールに沿って湾曲する形状は、コルナゴとミラノ工科大学との共同研究によるものだ。CFD（数値流体力学）に基づき、UCI規則を遵守しながら空気抵抗を最小限に抑える形状を導き出した。

UCI規則の緩和に合わせてヘッドセット側面部は幅が広くなり、前方からの気流速度を上昇させる。ヘッドセットベアリングは小型化し、フォークがヘッドチューブと部分的に一体化することでも、車体前方からの気流を効率的に後方へと流せるようになった。

コルナゴは、現在市場にラインナップされているエアロロードバイクと Y1Rsとを比較し、どのような風の条件でも、それを上回る性能を発揮することを確認したという。

バイクのみ

プロのライダーを模したマネキンを使用

シートポスト、シートチューブ、シートステーは、2つのY字形が重なった特徴的な形状だ。エアロロードは、空気抵抗を最適化するために薄いチューブで構成される。しかし、それによってフレーム全体が硬くなり、長時間のライドでは痛みを感じてしまう。しかし、この形状により、垂直方向の追従性を生み出し、ロードバイク全体の剛性を維持しながら乗り心地を良くしている。

BBにはBSA規格を採用。これは、フレーム剛性が高いために可能になったもので、オーバーサイズのBBを選択する必要がないため、ロードバイク全体の軽量化に貢献している。

ジオメトリとサイズは、コルナゴがサポートする UAEチーム・エミレーツとUAEチームADQ からのフィードバックをもとに設定された。平坦路から起伏のある道まで、あらゆるコースで最高速度を目指すライダーのニーズに対応している。

前のフラッグシップモデル「V4Rs」との違いは以下のとおり。

HTとST角度がわずかに急で前向きなため、タックポジション（クラウチングポジション）に対応し、空力とパワー伝達性を最適化。
リーチ/スタック比が増加（リーチ/スタックプロットで曲線が右に移動）し、よりアグレッシブで前傾姿勢をより深く取るポジションに対応。
サイズごとにカスタムフォークを採用し、サイズによって適したトレイルを維持する。ハンドリングに接密に関わるトレイルは、Y1Rsでは純粋なレース向けに設計されている。直感的なハンドリングとステアリングアクションの応答性が、このモデルのキーワード。