Livの女性用トライアスロンバイク「アヴォウアドバンスド SL」発表

2025.01.17
新製品

女性のためのサイクリングブランド「Liv（リブ）」の2025モデルとして、第2世代となる女性用トライアスロンバイク「Avow（アヴォウ）」が発売される。

Liv アヴォウアドバンスド SL

Livは、日々進化するトライアスロンやタイムトライアル（TT）に挑戦する女性アスリートのニーズに応えるため、これまで以上に速く、軽く、調整機能が充実した第2世代の「Avow」を開発した。

新型「Avow」は、433gもの大幅な軽量化、効率性の向上、ディスクブレーキの採用によるコントロール性の向上、最適化されたエアロダイナミクスに加え、コックピットのアジャスタビリティの改善、快適性の向上、当フレーム専用設計の補給/給水システムなど、あらゆる箇所が進化している。

日本国内では「Avow Advanced SL Tri Frame Set」をラインナップ。

Livのグローバルブランドマネージャー、カソンドラ・スプリング氏のコメント

「2016年にLiv Avowを初めて発売して以来、トライアスロンに参加する女性の数は年々増加しています。2017年、アイアンマン世界選手権の競技者のうち女性はわずか30％でした。しかし、2023年には49％にまで増加しました。この進歩は、Liv Racing CollectiveやLiv AlUla Jaycoの一員として世界の舞台で戦ったり、各地のトライアスロンやタイムトライアル（TT）イベントで自己ベストにチャレンジしたりする女性達がそれぞれに最高のパフォーマンスを発揮できるよう、Avowのような高性能製品を作り続けるという当社の取り組みの原動力となっています。」

アヴォウアドバンスド SLの特徴

Liv アヴォウアドバンスド SL

効率性の向上

新型Avowのフレームやフォークのカーボン素材は、これまでのAdvancedグレードから最上級のAdvanced SLグレードへアップグレードされ、パフォーマンスが大幅に向上している。このアップグレードは、洗練されたチューブ形状やコックピット、ハイドレーションシステム、ベントーボックスなどのコンポーネントの改良と相まって、前世代よりも433gの軽量化を実現している。約10年にわたりレースにおいて実証されたパフォーマンスを備えるAvow Advanced SLは、アスリートからのフィードバックによってかたち作られている。

前世代のAvowのステアリング、スプリント、ペダリング剛性のバランスはアスリート達から高く評価されていたが、「さらに軽くしてほしい」というリクエストに応えるため、剛性などのバランスを維持しながら大幅な軽量化を達成した。その結果、重量剛性比は10%向上し、より軽量で、より速く、より機敏なフレームセットが完成し、レース当日にアスリートが優位に立つためのアドバンテージを提供する。

Liv アヴォウアドバンスド SL

最適化されたエアロダイナミクス

優れたコントロール性と安定性を実現するディスクブレーキが追加されても、エアロダイナミクス性能がAvowの設計の要であることに変わりはない。Livは、独自のAeroSystem Shaping Technologyを採用し、フレームセット全体の形状を最適化することで、ディスクブレーキのエアロダイナミクスにおける課題を克服した。

主な改良点としては、ヘッドチューブ、ダウンチューブ、フォーク、シートポストのトランケイテッド・エリプス（楕円の後部を切り落とした新しい翼型形状）への変更や、フレームとフォークが前後のブレーキキャリパーと一体的な形状を成す、エアロダイナミクスを高めるデザインへの変更が挙げられる。

AeroVaultシステムは、エアロポジションのままアクセスできる実用的な補給ソリューションを提供しながら、エアロダイナミクスをさらに強化。数値流体力学（CFD）および風洞実験を用いて開発されたAeroVaultは、新型Avowフレーム専用設計のベントーボックスとハイドレーションシステムによって構成されている。

ベントーボックスは最大32gのジェルを6個収納可能、700mlの容量をもつハイドレーションシステムはエアロポジションのままアクセス可能。

アジャスタビリティの向上

高い精度とパーソナライズされたアジャスタビリティを重視して設計されたAvow Advanced SL Triフレームセットは、トライアスロンとタイムトライアル（TT）のどちらにも対応する汎用性を備えている。

トライアスリートはよりアップライトなエンデュランス向けのポジションを、タイムトライアル向けにはステアリングコラムをカットし、スペーサーを取り外すことで、アグレッシブな空力に優れたセットアップを実現できる。

アームレストポジションの選択肢はこれまでの24倍（8,640通り）となり、ライダーはスタック、リーチ、角度、幅をシンプルな2ボルト機構で微調整可能。シートポストオフセットも前世代の3ポジションから4ポジションに増え、調整範囲も51mmへと拡張されたことで（前世代は40mm）、ライダーは理想的なライディングポジションを実現できる。

Liv アヴォウアドバンスド SL

世界の舞台で証明されたパフォーマンス

Avowは最高レベルのレースでテストされ、実証されており、Liv Racing Collectiveのアスリートからの貴重なフィードバックがその進化をかたち作っている。

Livアスリートのアリサ・シーリーは、新型Avowのプロトタイプでレースに出場し、2024年夏のパリ・パラリンピックで銅メダルを獲得、パラトライアスロン世界選手権でもタイトルを獲得した。「前世代のAvowの効率性とエアロダイナミクスは他の追随を許さないものでした」とシーリーは話す。「データを見る前から、新型Avowは同じパワーでより軽く、より速いと感じていました。エアロ性能を維持しながらディスクブレーキへのアップデートを遂げたことは、まさにゲームチェンジャーです。このバイクは、女性が世界の舞台で活躍する助けとなるでしょう。」

Liv Racing Collectiveの新メンバーであるエマ・パラント・ブラウンは、2025年のトライアスロンシーズン中に新型Avowをデビューさせる予定。そして、Liv AlUla Jaycoのアスリートたちは、2025年シーズンのワールドツアーTTステージでAvowをテストする予定。