ジャイアントのトライアスロン/TTバイク「トリニティ アドバンスド SL」がフルモデルチェンジ

目次

トライアスロン仕様およびタイムトライアル仕様の3製品を発表

ジャイアント2025モデルとして、アイアンマン世界チャンピオンやワールドツアーのプロロードレーサーとともに開発・テストした新型「Trinity Advanced SL(トリニティ アドバンスド SL)」の完成車およびフレームセットが発売される。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

新型「トリニティ アドバンスド SL」は、ジャイアントがこれまで培ったテクノロジーや最上級のカーボン素材によって前世代から558gもの大幅な軽量化を達成。

さらにディスクブレーキシステムへのアップデートによるコントロール性の向上から、最大8,640通りのセッティングが可能なアームレストセッティングなどによるアジャスタビリティの拡大まで、全面的に大幅な進化を遂げている。

今回の新型「Trinity Advanced SL」シリーズは3モデル。「Trinity Advanced SL 0」と「Trinity Advanced SL Tri Frame Set」は主にトライアスロン向けであり「Trinity Advanced SL TT Frame Set」はタイムトライアル仕様となる。

トライアスロン、TTとも同一のフレームセットをベースにセットアップを変えており、トライアスロン向けモデルには同フレーム専用設計の補給/給水システムが標準でアッセンブルされる。

【速報!】
2025年1月9日に行われたばかりのオーストラリアTT選手権で、新型「Trinity Advanced SL」に同じく新型の「CADEX Max Aero Disc WheelSystem」を履かせたルーク・プラップ(チームジェイコ・アルウラー)が勝利。自身3度目となる豪州TTチャンピオンジャージの獲得に成功した。

 

トリニティ アドバンスド SLの特徴

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

FULL-SPEED DYNAMICS

2022年アイアンマン世界チャンピオンのグスタフ・イデンをはじめとするアスリートと共に開発が進められた新型「Trinity Advanced SL」は、よりダイナミックで汎用性の高いバイクへと進化した。

2024年7月のチャレンジ・トゥルク・トライアスロン(フィンランド)に新型「Trinity Advanced SL」のプロトタイプを持ち込んで勝利したグスタフは、「一番感じたのは、乗っていて楽しいということ。特にダウンヒルは、バイクの素晴らしさを明示する指標になります」と語っている。

今回の改良点の筆頭は、ディスクブレーキへのアップデートと、エアロダイナミクスを損なうことなくコントロール性を高めたその設計。新しいフロントフォークは、フォークレッグの底部がブレーキキャリパーと一体となるようにデザインされ、乱気流を低減させる。

さらに、最も硬く軽いGIANTの最高級カーボン素材「Advanced SLグレードカーボン」をフレームとフォークに採用し、前世代に比べて558gの軽量化と12.6%の重量剛性比向上を達成。エアロ性能のみならず、登坂性能や加速性能も向上し、あらゆる地形でスピードを維持できる性能を手に入れている。

さらに、新しいハイドレーションシステムと、トップチューブに設けられた大容量ベントーボックス(最大32gのエナジージェルを6個収納可能)が、効率的なエネルギー補給を実現している。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

 

 

ULTIMATE AERO EFFICIENCY

Aero System Shaping Technologyにより、新型「Trinity Advanced SL」シリーズの各チューブ形状と接合部は空気抵抗を最小化する緻密な形状に設計されており、数値流体力学(CFD)による解析と風洞実験を組み合わせた長年にわたる開発プロセスの集大成と言える。

新型「Trinity Advanced SL」フレームセットの変更点として重要なポイントのひとつは、ヘッドチューブ、ダウンチューブ、フォーク、シートポストがトランケイテッド・エリプス(楕円の後部を切り落とした新しい翼型形状)になったこと。また前述のとおり、フォークのみならずフレームについてもブレーキキャリパーと一体的な形状を成してエアロ性能を高めるデザインとされている。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

さらに、前世代から大きく進化したポイントはフレーム専用設計の補給システム。大容量リザーバータンク(M、Lサイズは850ml、XS,Sサイズは700ml)とハンドルバーエクステンションの後部のベントーボックスで構成されるこの補給システムは、装着することで総合的なエアロ性能をも向上させ、前世代と比較して5.9wのアドバンテージを実現している。

グスタブも、「ジャイアントが本当に素晴らしいのは、専用設計の補給システムによって実効性のあるエアロ性能向上に成功していることです。なぜなら、バイク単体で速いだけでは意味はなく、リアルなレースではライダーと補給システムまで含めてトータルで考える必要があるので、全ての要素を統合して設計されたバイクには、間違いなく優位性があります」と評価している。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

 

 

PERSONALIZED FIT

さまざまな体格やポジションの好みに合わせて完璧なフィットを実現するシステムについても、アスリートと共にかたち作られた。

新型「Trinity Advanced SL」は、シートポストのオフセットを前世代の3ポジションから4ポジションに増やし、トータル51mmの調整範囲(前世代は40mm)を提供する。 コックピットも完全に再設計され、アームレストの調整幅がさらに拡大した。スタックの調整幅は前世代の60mmから80mmに、リーチは同じく60mmから75mmに、左右アームレストパッドの調整は6ポジションから8ポジションに増え、アームレストの角度は0度、10度、15度の3段階に設定可能。さらにエクステンション幅の調整パターンも2パターンから4パターンに倍増した。

これらのアップデートにより、ライダーの完璧なポジションを実現するセッティングの選択肢は8,640通りと、前世代の24倍に及んでいる。また、この調整システムはスペーサーと2本のボルトを用いたシンプルな構造のため、簡単な作業で細やかな調整が可能。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

 

トリニティ アドバンスド SL 0

常にアスリートと共に世界の舞台で戦ってきた「トリニティ」がフルモデルチェンジ。

大幅な軽量化やエアロダイナミクスの最適化のみならず、テーラーメイドのようなフィット感と快適性まで獲得し、全方位的に進化。 完成車の「SL 0」は、あらゆるコンディションでも抜群のコントロール性とエアロ性能を発揮する「CADEX Aero 4-Spoke WheelSystem」と、世界を転戦するトップアスリートに選ばれる超軽量コンポーネント「SRAM Red AXS」をスペックするトップグレード。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

 

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL
ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

TRINITY ADVANCED SL 0

標準価格 : 170万5000円

サイズ : 465 (XS), 495 (S), 525 (M), 550 (L) mm

カラー : カーボン・プリズマティックヘイズ

フレーム : Advanced SL-Grade Composite, 12×142mm thru-axle, disc

F.フォーク : Advanced SL-Grade Composite, full-composite steerer, 12×100mm thru-axle, disc

ギヤクランク : SRAM RED 1 AXS, 48T

変速パーツ : SRAM RED AXS E1 12-Speed

ブレーキセット : SRAM RED hydraulic, [F]160mm, [R]140mm

ホイール : CADEX Aero 4-Spoke Disc WheelSystem

タイヤ : CADEX Aero Tubeless 700×25C

※トップチューブストレージ、ハイドレーションキット、コンピューターマウント付属

※電動コンポーネント専用フレーム

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

AERODRIVE TRI COMPOSITE BASE BAR:専用設計のエアフォイルベースバーは、究極の空力性能を実現しながらも、前世代と比較して調整範囲を拡大。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

PERSONALIZED FIT:シートポストのオフセット位置は4通り(調整幅51mm)、アームレストポジションの選択肢はこれまでの24倍となり、最高のパフォーマンスを引き出す理想のポジションを実現。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

CADEX Aero 4-Spoke WheelSystem:徹底的な風洞実験とデータ解析によって生まれた高いエアロ性能と信頼できるハンドリング&コントロール性を兼ね備え、あらゆる状況でトータルコントロールを実現。

 

トリニティ アドバンスド SL TRI フレームセット

常にアスリートと共に世界の舞台で戦ってきた「トリニティ」がフルモデルチェンジ。

フレームセット全体で前世代から558gもの大幅な軽量化を果たし、最新テクノロジーによるエアロダイナミクスを最適化。さらにコンタクトポイントの改良によりテーラーメイドのようなフィット感と快適性まで獲得し、全方位的に進化。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

 

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL
ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

TRINITY ADVANCED SL TRI FRAME SET

標準価格 : 74万8000円

サイズ : 465 (XS), 495 (S), 525 (M), 550 (L) mm

カラー : カーボン・クローム

フレーム : Advanced SL-Grade Composite, 12×142mm thru-axle, disc

F.フォーク : Advanced SL-Grade Composite, full-composite steerer, 12×100mm thru-axle, disc

ハンドルバー : GIANT Base Bar w/ integrated stem combo with new Sync rest set, 10/15degree extension

ステム : Base Bar w/ integrated stem

シートポスト : Trinity Composite

※トップチューブストレージ、ハイドレーションキット、コンピューターマウント付属

※電動コンポーネント専用フレーム

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

ADVANCED SL GRADE FRAME&FORK:前世代同様の剛性を維持しながらフレーム・フォークのみで前世代比250gの軽量化を実現し、重量剛性比を12.6%向上。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

AEROVAULT SYSTEM:ハイドレーションおよび補給システムはCFD分析と風洞実験を通して設計されており、バイク全体のエアロダイナミクスの最適化にも貢献。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

AEROSYSTEM SHAPING TECHNOLOGY:全てのチューブと接合部の形状は数値流体力学(CFD)と風洞実験により決定され、様々な角度での空気抵抗を軽減。

 

トリニティ アドバンスド SL TT フレームセット

常にアスリートと共に世界の舞台で戦ってきた「トリニティ」がフルモデルチェンジ。

フレームセット全体で前世代から558gもの大幅な軽量化を果たし、最新テクノロジーによるエアロダイナミクスを最適化。さらに最大30mmに対応するタイヤクリアランス、コンタクトポイントの改良によりテーラーメイドのようなフィット感と快適性まで獲得し、全方位的に進化。「TT」フレームセットはUCIのタイムトライアル規定に対応。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

 

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL
ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

TRINITY ADVANCED SL TT FRAME SET

標準価格 : 71万5000円

サイズ : 465 (XS), 495 (S), 525 (M), 550 (L) mm

カラー : カーボン・クローム

フレーム : Advanced SL-Grade Composite, 12×142mm thru-axle, disc

F.フォーク : Advanced SL-Grade Composite, full-composite steerer, 12×100mm thru-axle, disc

ハンドルバー : GIANT Base Bar w/ integrated stem combo with new Sync rest set, 10/15degree extension

ステム : Base Bar w/ integrated stem

シートポスト : Trinity Composite

※ダウンチューブボトル&ボトルケージ、コンピューターマウント付属

※電動コンポーネント専用フレーム

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

ADVANCED SL GRADE FRAME&FORK:前世代同様の剛性を維持しながらフレーム・フォークのみで前世代比250gの軽量化を実現し、重量剛性比を12.6%向上。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

DISC-BRAKE INTEGRATION:フレームとフォークは、ディスクブレーキと一体化するエアロ形状にデザインされており、あらゆる天候と路面状況で信頼性の高いコントロール性を実現。

ジャイアント・トリニティ アドバンスド SL

AEROSYSTEM SHAPING TECHNOLOGY:全てのチューブと接合部の形状は数値流体力学(CFD)と風洞実験により決定され、様々な角度での空気抵抗を軽減。

 

問い合わせ先:株式会社ジャイアント 044-738-2200