ウィンスペース・C5エアロ登場 新UCI規格に対応したエアロエンデュランスロード
ウィンスペースが、最新のUCI規定に基づき設計されたエアロエンデュランスロードバイク「C5 Aero(C5エアロ)」を発表した。カラーリングは、「ラ・ツールエディション」「グラフィティ」「トワイライトグロウ」「カメレオンホワイト」の4色展開。販売価格は29万8000円(フレームセット)。2025年2月16日から全国のウィンスペース正規ディーラー及びオンラインストアにて受注が開始され、初回入荷は2025年4月から5月頃を予定している。
C5エアロは、最新のUCI規定に基づいて設計されたフレームだ。ウィンスペースにとって初の試みとなり、新規定を生かしエアロ性能を徹底的に追求。フレーム設計の自由度が向上したことで、TTバイクを彷彿させる特徴的なフォークを採用し、全体的にワイドでエアロダイナミクスに優れたデザインへと進化している。
日本風洞での試験では、時速48km走行時において、従来モデルの「C5」と比較し105%の空力性能を実現。同条件下では平均4.6Wのパワーセーブが可能となり、100km走行時には約4分41秒のタイム短縮が見込まれるという(※数値は風洞試験の測定結果に基づく理論値。実際のライド環境によって異なる場合がある)。
また、C5の高い剛性を維持しながらジオメトリを最適化。リーチの延長とトレイル量の調整により、優れた直進安定性とハンドリング性能を実現した。高速巡航や長距離走行時において、ライダーに確かなコントロール性を提供する。
中国で開催された発表会では、C5エアロの強靭な構造を証明するため、ランボルギーニの吊り上げや、約2200kgのコンテナを持ち上げるデモンストレーションを実施した。C5エアロは、新UCI規格に準拠しながら高い剛性と強度を持つ。
フレームのメイン素材には東レ・T800および、Mシリーズカーボンを使用。東レ製の高品質素材が優れた耐荷重能力を発揮し、さらにレイアップにより115g(13%)の重量削減に成功している。
ウィンスペースでは、従来のモノコック成型ではなく、最新の一体成型技術(フルモノコック成型)を採用している。フレームを一体成型することで、継ぎ目をなくし、高強度かつ美しい仕上がりを実現する製法だ。
さらに、一体成型では応力がフレーム全体へと均一に分散されるため、局所的な負荷の集中が防がれ耐久性と剛性が向上する。これにより、ライダーのパワーは無駄なく伝わり、スムーズで高い反応性を実現している。
ウィンスペース製品は業界でもトップクラスの正確なX線検査による品質管理が行われている。カーボン層の微細な隙間や、異物をX線で確認し検査することで、信頼のおける高い品質を確保している。
C5 Aero
フレームセット価格:29万8000円
サイズ:XS、S、M、L、XL
カラー:ラ・ツールエディション、グラフィティ、トワイライトグロウ、カメレオンホワイト
カーボンファイバー:東レ・T800+Mシリーズ
重量:900g ±30g(未塗装Mサイズ)
BB規格:T47
タイヤクリアランス:最大700C×32C
ヘッドチューブ:NO.55R 1.5″/ACR/STD
シートポスト:エアロシートポスト(7×7mm、7×9mmレール付属)
ブレーキ:フラットマウントディスクブレーキ
フロントディレーラー:直付け
ディレーラールーティング:メカニカル、Di2、EPS、eTAP
ホイールアクスル:12mmスルーアクスル、F100mm、R142mm