キャニオンがカスタマイズプログラム「マイキャニオン」を開始 日本では4月から
キャニオンが、完成車のカスタマイズプログラム「MyCanyon(マイキャニオン)」を開始する。まずはロードバイク「エアロードCFR」のみで行うことができ、2025年3月から米国で、次いで日本を含むアジア太平洋地域では4月から、そのあと夏にヨーロッパおよびその他の地域で展開予定だ。
マイキャニオンでは、コックピット、ホイール、グループセット、サドルを思い通りにカスタマイズすることができる。また、カラーは、ブランド史上最も複雑で精緻な塗装技法を使用した、3つの新しいフレームアートワークコレクションから選べる。
マイキャニオンのバイクは、キャニオンの新しいビルドラボで、塗装され、専門のロードバイクメカニックによって丁寧に組み立てられる。
カスタマイズの工程
キャニオンは、コンポーネントの組み合わせに関する選択肢を多すぎず、難しくしないように、マイキャニオンのバイクを作る際に選べる要素を主に3つに絞った。
- フレームデザイン:3つの新しいアートワークコレクションからフレームを選ぶ。それぞれのコレクションには多彩なデザインが含まれる。最後の仕上げとして、名前のステッカーを追加することもできる。
- フィット:ライディングポジションに合わせて、サドルとステムの長さを選び、快適さを微調整する。
- 機能:カスタムグループセット、ホイール、タイヤの組み合わせを考える。これらは、キャニオンでは初めて選べるオプションだ。
グループセットはシマノのデュラエースとスラムのレッドAXSから、サドルはセライタリアの3つのオプションから選んで自分に合ったフィット感を実現できる。ホイールセットは、28mmのピレリ・PゼロRSタイヤを履いたジップ・454NSWや、DTスイス・ARC1100にコンチネンタル・エアロ111、GP5000 28mmタイヤを組み合わせた選択肢がある。
フレームデザイン
バイクをカスタマイズする際に選べる3つの特別な新しいアートワークコレクションは、Fabrio(ファブリオ)、Mano(マノ)、Opus(オーパス)から構成される。
ファブリオ:形を変えるフレーム
特別な顔料と、光を反射することで変化する虹色のデカールを融合させたキャニオンのファブリオデザインは、フレーム上でまるで踊るかのように見える。
- ゴールドダスト:美しいゴールデンイエローの仕上げに、印象的な鏡面デカールが組み合わさっている。エネルギーを放ち、まるで金の粉のようなバイクだ。
- ミルキーウェイ:干渉顔料を使用して塗装されたこのフレームは、同時に複数の色に見える。その結果、視覚的に常に変化し、見るたびに、そして乗るたびに楽しませてくれる。
- ダークマター:宇宙の光と影を表現するこのアートワークは、暗い雰囲気の中にカレイドスコープのような色を組み合わせている。虹色のデカールが、バイクが動くたびに光の中で輝く。
マノ:ハンドペイントによる芸術
マノコレクションのフレームはすべて手塗りで仕上げられており、どれもわずかに異なり、唯一無二のバイクとなる。大宇宙に浮かぶガスや塵の巨大な雲である星雲の神秘的なオーラを捉えた、4つの非現実的なアートワークが特徴で、いずれも実在の銀河から名付けられている。
- ヘニゼ:マット塗装で仕上げられたヘニゼは、暗く隕石を思わせるエネルギーを持ち、近くで見ると石のような効果が現れる。デカールもマット仕上げで、全体の美しさを完成させている。
- レオ:レオ銀河に触発されたこのアートワークは、複雑なドリズル塗装技術を使用し、フレーム全体に常にユニークなパターンが広がる。
- カリーナ:多くの巨大な星を抱えるカリーナ銀河は明るく力強く輝く。手押しスタンピングプロセスで塗装され、深みのある情熱的な赤色が表面下で三次元的に見える。
- ヒミコ:ヒミコは5万5000光年にわたる巨大な銀河だ。特別な低粘度塗料の粒子と複雑な層塗装を組み合わせることで、果てしない深さを感じさせる。
オーパス:世界的に有名なアーティストがデザイン
オーパスは、アーティストとのコラボレーションによって生まれた。各フレームはアーティストによってデザインされ、複雑な塗装が施されている。2025年は、フェリペ・パントンとエレナ・サルミストラロを起用する。
- オーパスエディション:フェリペ・パントン
アルゼンチン・スペイン出身のグラフィティアーティスト。幅広いキャンバス、建築、物体にわたり、インタラクティブな形で活動する彼の、現代世界への魅力とデジタルデザイン技法は、そのアートに常に動きを感じさせる。
動きとテクノロジーにインスパイアを受けたフェリペ・パントンのオーパスは、スピードの「整理された混沌」をテーマにしている。
- オーパスエディション:エレナ・サルミストラロ
世界的に有名なイタリアのプロダクトデザイナーでアーティスト。ディズニー、アップル、ナイキ、イケアなどのために、非常にエクレクティックで想像力豊かな作品を手がけてきた。キャニオンのために、彼女は色彩の魔法を使い、カレイドスコープ的な色彩コンセプトで喜びに満ちたエアロード CFRを創り出した。
最初のマイキャニオンを利用するのは、アルペシン・ドゥクーニンクのマチュー・ファンデルプールとヤスペル・フィリプセン、さらにキャニオン//スラム・ゾンダクリプトのカシア・ニェヴィアドマとクロエ・ダイガートだ。いくつかのレースではマイキャニオンのバイクで走る姿を目にすることができるだろう。