ハッチンソン 注目グラベルタイヤ 9ブランド徹底比較

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1853年、米国から渡仏したハイラム・ハッチンソンが創業した総合ラバーメーカーがハッチンソン。靴から航空機まで、およそ移動・交通手段に関わる全てのゴム製品を手がけており、自転車用タイヤでは現在主流となったチューブレスレディにいち早く対応した。その卓越した技術力が作り出す独自のコンパウンドを採用したタイヤは、転がり抵抗の低さやグリップ力に定評があり、コストパフォーマンスが高いことも見逃せない。

ハッチンソン

十分に軽量ながら悪路へ突っ込むことをためらわせない耐久性を感じさせる。ぬかるんだ路面が続く状況が予想されるなら、シクロクロス用のトロCXもおすすめ

ブラックマンバ CX:アグレッシブに走りたい上級者向け

MTB譲りの角が立ったトレッドパターンを採用。使用したのが幅34mmタイプで実測は31mmとかなり細いため、泥や柔らかい砂利路面ではサイドが埋まりがちでハンドルを取られやすい印象だったが、固い路面での加速感はさすがに鋭い。急勾配を勢いよく越える際のトラクションも十分だ。舗装路ではコロコロとした感触がありスムーズではないが、脚にくる抵抗はない。脚力と技術にモノを言わせてアグレッシブに走りたい乗り手向きだ。

ハッチンソン

ハッチンソン・ブラックマンバ CX

[走行フィール]

乾いた砂利 ★★★★☆
締まった土 ★★★★☆
ぬかるみ ★★★☆☆
アスファルト ★★★☆☆


BLACK MAMBA CX

チューブレスレディ127TPI
税抜価格(サイズ展開):4800円(700×34、38mm)
実測重量:335g(700×34mm)

オーバーライド:オン・オフ混在コースに心強い安心感

センターは密度が高いウロコ型のトレッド。そしてサイドへ行くほど大きくなるという凝った菱形のノブを採用している。コンパウンドには硬質な印象があり、空気圧を下げてもどこかコシのある力強いグリップ感が味わえるので、比較的整った砂利の路面との相性がよい。シッティングも悪くないが、ダンシングでの上りや腰を引いて下るシーンでの軽快さが印象的だ。舗装路でも十分に転がりが軽いので、長いアプローチも苦にならないだろう。

ハッチンソン

ハッチンソン・オーバーライド

[走行フィール]

乾いた砂利 ★★★★☆
締まった土 ★★★☆☆
ぬかるみ ★★☆☆☆
アスファルト ★★★★☆


OVERIDE
チューブレスレディ127TPI
税抜価格(サイズ展開):4800円(700×35、38mm、650×47mm)
実測重量:446g(700×38mm)