ヒルクライム力アップに役立つ厳選アイテム〜FACTOR「O2 V.A.M」
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あなたの“ヒルクライム力”アップに役立つ厳選アイテムをシリーズで紹介していこう。今回はFACTOR(ファクター)について。ヒルクライムバイク「O2」がさまざまなフィードバックとデータを元に改良され、「O2 V.A.M」として新登場! さらなる軽量化が施され、究極の一台に仕上がった。
“酸素(O2)”の名を冠する軽量クライミングバイク「O2 V.A.M」
2016年、「O2」と名付けられた、フレーム重量僅か740gと軽量ながらオールラウンドに活躍できる性能を備えたバイクが登場。そこからさらなる改良が加えられて世に送り出されたのが、この「O2 V.A.M」だ。
V.A.MとはVelocita Ascensionale Mediaの略で、イタリア語で“平均上昇速度”という意味を表す。これは、ファクターが作り出そうとしていた①最小限の重量で、②最大限の剛性で、③優れた乗り心地を持つフレーム性能を表現する。そして、このバイクはまさにそれを作り出すことに成功したものなのだ。
重量はリムブレーキ仕様のフレーム単体で630gと、「O2」から90gもの軽量化に成功。ケーブル類の配線、より低いポジションを実現するためのヘッドまわりの変更など、他にもいくつかのアップデートが加えられる。
O2(酸素)というネーミングから察するに、飛ぶような乗り心地なのは想像に難くない。あなたのヒルクライムの切り札として!
【POINT1】ケーブル内装化とステム一体型ハンドル
ブレーキワイヤのみ最低限露出し、変速系ワイヤは内蔵されている。ハンドル・ステムは標準で付属するブラックインク製の一体型だ。ステム突き出しとハンドル幅は選択可能。
【POINT2】軽さと強さを両立するボロン配合シートチューブ
シートチューブ素材にはボロンが組み込まれている。これにより強さと安定性を損なうことなく、軽量化に成功した。BB接合部の技巧もパワー伝達力に貢献する。
【POINT3】低いハンドル位置とクリーンな見た目を実現するインテグレーテッドカーボンヘッドセット
カーボン製のインテグレーテッドヘッドセットを用い、トップカバーの交換でヘッドチューブ上端から最低5mmの位置までステムを下げられる。外観としても非常にすっきりとする。
O2 V.A.M
SPEC
●価格/59万円(フレームセット・税抜)
●フレーム/カーボン
●フォーク/カーボン
●ブレーキ仕様/リムブレーキ、ディスクブレーキ
●サイズ/49、52、54、56、58
●カラー/ブラック
●参考重量/630g(フレームのみ・54サイズ・リムブレーキ仕様)
●付属品/ステム一体型ハンドルバー、シートポスト、BB、専用ガーミン用コンピュータマウント、ファクターバーテープ
GEOMETRY
SIZE | A | B | C | D | E | F | G | H | I | J |
49 | 455 | 515 | 74° | 71.3° | 75 | 406 | 576 | 53 | – | 370 |
52 | 480 | 534 | 73° | 71.6° | 70 | 406 | 587 | 53 | – | 376 |
54 | 503 | 550 | 73° | 73.1° | 70 | 406 | 577 | 43 | – | 384 |
56 | 526 | 565 | 73° | 73.3° | 70 | 406 | 590 | 43 | – | 392 |
58 | 548 | 580 | 73° | 73.3° | 70 | 410 | 605 | 43 | – | 401 |
単位:mm(C、Dを除く)
Brand Information〜航空宇宙産業で培った高い技術力
2007年に誕生した気鋭のブランド。母体となるのは、イギリスの航空宇宙産業関連企業のbf1システムズだ。その分野で培った技術を元に革新的バイクを展開し、2017年にはUCIプロツアーチームのAG2Rラモンディアールが採用し注目を集めた。2020年からはイスラエルスタートアップネイションズが採用している。現在はバーデン・クック氏、デイヴィット・ミラー氏が経営・テストライドに携わっている。今、旬で注目のブランドだ。