レイザー新作TT用ヘルメット「ボランテ」がツールでデビュー
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ベルギーのヘルメットメーカー「レイザー」が、開催中のツール・ド・フランスで新型のタイムトライアル用ヘルメット「ボランテ」を発表した。空気抵抗との戦いであるタイムトライアルは、使用されるヘルメットの形状も突き詰められたものである必要がある。今ツールでもユンボ・ヴィスマの選手たちが使用している。
よりシェイプアップした形状
旧作のタイムトライアル用ヘルメット「ヴェクター」にくらべると、エッジが立った形状に変更されている。また、バイザーも左右上下方向に大型化された。
レイザーは2年半の歳月をかけてこのボランテを開発。コンピュータ解析と風洞実験施設での試験を経て導き出された形状は、上から見ると水滴のような形をもつ。肩から背中にややかかる長さのテールをもち、これによって肩回りの空気の流れを整える。このテール部分には酷暑のレースでは氷をいれることもできるし、髪の長い女子選手のポニーテールを収めることも想定されている。
専用のバイザーはクリアとスモークの2種類があり、磁石によってヘルメット本体に固定される。簡単に着脱することが可能だ。
快適性の向上にも注意が払われている。サイドクロージングバックルと、新型Tiltフィットシステムにより水平方向および、垂直方向の両方からフィット感を調整できる。
ボランテの発表とあわせて、ユンボ・ヴィスマと2年間パートナーシップ契約を延長したことが発表された。これからも、トッププロ選手のフィードバックがレイザーのヘルメット開発に活かされることになる。
レイザー・ボランテ
サイズ:S(52-56cm)、M / L(55-59.5cm)
重量;340g + 135gレンズ(Sサイズ)、380g + 135gレンズ(サイズM / L)
カラー:黒、白